僕の大好きな妻！

障害があったって無くたって上手くいかないことが続くと頑張り過ぎてしまって緊張の連続でうつ状態になってしまうことありますよね。元々そういう限界を察知できないチカちゃんだから余計そうなってしまったのでしょう。今回は加賀店長の発案でお店のみんながハッピーになる最後が迎えられて良かったけど、実際には合わなきゃ辞めてもらうって方が圧倒的に多い。最後に悟が劇的には変わらないけどみんなが少しずつ変わってくれたらって言ってたのはその通りだと思う。ただそのみんなにも余裕がなきゃできない話。なかなかのおとぎ話になってしまうような気がする。

主治医がちかちゃんにみんなに助けてもらおう分かってもらおう！と言ったら、ちかちゃんはそれって自分が言わなきゃダメですか？みたいなことを言ってたのに違和感。他人とスムーズにやっていくためには分かってもらうって第一歩だと思うけどね。ただ青木さんのように伝えても全然参考にしてくれない人もいるし、今まで邪険にされることもたくさんあったんだろうなと思うと頑なになってしまうちかちゃんのこともわかる。そして青木さんは社員なのに人を育てるのが下手すぎると思う。あれじゃ定型と言われている人たちだって育たないと思うけどな。

発達障害とわかって手帳をもらえば働き辛さともおさらばできる？ちかちゃんを見ているとそうともいかないようで現実は難しいなと思いました。たしかに発達障害ですって言ってしまった方が雇う方も気を配ることもできるけど、お客様にとってはそんなの関係ないからね。世の中に余裕がない分、配慮が必要な人達に十分なフォローは難しいからいいところを持っていてもチャンスは少ないだろうな。店長の心は掴んだようだけど、キツイ店員がいるあのお店でうまくやっていけるだろうか。心配だ。

ちかちゃんの前向きさにはいつも感心させられる。特性として妥協せずにできることを活かしてできないことはできるように努力する姿は、発達障害じゃなくたって参考になる部分は多い。ただ前向きに明るくいる人はそのパワーが強すぎて、特に自分で頑張ってないなと思い当たる人には眩しすぎたりするんだよね。だから誰にも迷惑かけてなくても煙たがられたりする。でもちかちゃんの素直なありがとうとごめんなさいの力でみんなが変わっていったらいいなと思う。

愛の力ってすごいな。自分の妻がちょっと人とは違うかもしれないと気づいたとする。そして発達障害が分かった。まぁ特性も分かるしそれに配慮できるようになる取扱説明書を手に入れた気分になってハッピー。だけど、発達カフェはちょっと異質。ちかちゃんは居心地良さそうだったけど、そっち側の人として認識してしまう自分は器が小さいのだろうか。中には突っかかってくる人もいるし無理だなと思ってしまった。このドラマを通してその壁を取り払うのが狙いなのかもしれないけど、その壁はとても高いと思ってしまった。

これまた極端な親子。うまくいくはずがない。ただね、親になるとこのお母さんの気持ちは分かるんだ。健康に生まれてきてくれればそれで良かったのに、みんなができるようになることが増えれば自分の子もって思うんだよね。全然違うなら諦めもつくけどグレーゾーンの子は難しいのよ。自分があと少し頑張ればとか教え方が悪いんだろうかとか悩んじゃう。ちかちゃんにエジソンの話をしたのだって別にエジソンになってほしいんじゃなくてただの励ましだったんじゃないかな。近すぎてうまくいかないこともある。お父さんやサトルを緩衝材にして母娘のいい距離が掴めたらいいね。

今回は診断後の弊害って感じかな。障害の診断がつくと、そうだったのかーと腑に落ちる反面特性とかを知ると今まで気にならなかったことまでが障害のせいになったりして診断が邪魔になることもある。人の気持ちが読めるとか読めないとかってその人それぞれの感性であってグラデーションみたいになっていると思う。障害にいろんな名前がついていて最近じゃ診断がつく人も増えているみたいだけど、そんなことをやり出したらどれにも当てはまらない人の方が少なくなってしまうかもしれない。障害じゃなく目の前のチカちゃんを見て！全てはそれで解決すると思う。

何も前情報を入れないまま見たが開始そうそうチカがなんらかの障害を持っているんじゃないかと思った。あれほど明らかなのに今まで一度も検査してないってことあるんだね。学生の頃少し手がかかるとか勉強が少しできない程度の子なら見過ごされちゃうのかな。大人になって障害が分かるっていうのも増えてるよね。チカのやりたいこととやれることの乖離があるようで見ていて辛い。ただ障害が分かってホッとしたっていうのも事実だろう。これからもふんわりと2人なりの居心地の良さを見つけたらいいと思う。