光る君へ

2024年10月期 2024年7月期 2024年4月期
総合評価: 3.73 / 5.0 (回答者数136人) 450 位 / 1129件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.7 /5.0(74.6%) 484/1131件中
キャスト 4.1 /5.0(82.2%) 453/1131件中
演出 3.9 /5.0(77%) 402/1130件中
音楽 3.7 /5.0(74.6%) 371/1131件中
感動 3.7 /5.0(74%) 205/1126件中
笑い 3.1 /5.0(61.6%) 426/1126件中
スリル・興奮 3.8 /5.0(76.2%) 234/1123件中
139コメント
89 | | 2024-08-22 00:08:59

枕草子が綺麗すぎるのは元は定子様1人に向けて作られた癒しの物語だからで、清少納言の一点の曇りもない忠義や親愛から出たお慰めしたいという気持ちの表れ。個人的なもので後世の今の世まで残っているなんて清少納言の方が驚いているのでは?と思ってしまう。対して源氏物語は最初からキャッチーなものを狙って書かれている。帝が次が読みたくなるようなワクワクを求められて作られたから全く作風は異なるのだ。こういうの学生時代に知っていたら古典がもっと面白かっただろうな。

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88 | | 2024-08-20 14:57:43

中宮様へと偽りまひろへ物語を書くように頼んだ道長。いったんは書きあがったけれど、いろいろあって帝への献上品だと知った。帝のことあれやこれやと日が暮れるまで聞き出して、それで書き上げたのが源氏物語。なるほどと思う。宮中の物語でありながら、誰かモデルがいそうでいなさそうで、身近であって少し遠い、そんな物語な気がするから。それでいて人の内面を容赦なく描いているから、場面によっては自己投影できてしまう。献上されたのはほんの最初の方だけだと思うけれど、あれを帝が読んでどう反応するのだろう。道長は少し怖がっているようにも思えたのだが。

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87 | | 2024-08-19 11:03:30

いよいよ源氏物語の登場です。あの物語が一条帝に向いているかどうかは首を傾げるけれど、随筆とか日記とか説話集などとはまったく違う、まさに文学としての価値や面白さは、ドラマよりももっと驚きを与えただったろうと思います。先に「伊勢物語」はあったけど、源氏物語の方がずっとモダンだし、インテリジェンスのあるものだったでしょう。紙が貴重な時代だし、あれだけの紙をいただければ、紫式部のような人にとっては華美な贈り物より、よほど嬉しかったでしょうね。さて一条帝の反応やいかに?

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86 | | 2024-08-11 11:59:06

帝は定子の忘れ形見のところへ通ってきてはいるけれど中宮には目もくれない。笛は耳で聞くものだと言って顔を向けなかったのがそんなに気に入らなかったのか。倫子の命をかけた願いを帝は聞き入れてくれるのだろうか。まひろは物語を書くことに夢中で賢子はつまらないのはよくわかる。ただ火をつけるとは衝動的だとしても恐ろしい。飢饉の真っ最中じゃなくて良かったと思う。女房達に評判の物語がとうとう左大臣の耳に入り、いよいよ源氏物語が始まると思うとドキドキしてしまう。左大臣はどう切り出すのだろう。

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85 | | 2024-08-06 21:31:52

勉強が好きって羨ましいよね。まひろはそのタイプ、面白いが勝って辛いなんて思ったことはない。しかも勉強ができれば褒められることはあっても貶されることはない。だから賢子にもそうなってほしいんだよね。その気持ちは分かる。ただねーまひろは好きだから文章書いてるんでしょ。賢子の気持ちも汲んでほしいな。と思っているところで火事発生。あれは怒られて当然。子育てって昔も今も悩みだらけなんだな。余談だけど、晴明に道長が10年寿命をあげるといった時貴方様に10年はありませんと言われなくてよかったね笑。

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84 | | 2024-08-05 11:49:57

毎度のことだけど超人清明だ。陰陽師は気象にも通じていたので、雨が振りそうなタイミングで雨乞いをするから高確率で雨が降る。また占いは人の情報を知るし、機微を知るから当る。そういうある種の技術だ。超常現象のようにしないで欲しい。それにしても一条帝は随分と暗愚な設定だね。権威は支えるものがいての権威。定子を愛しているというが、定子だって道隆が無理矢理に四后並立という奇策でねじ込んだ政略結婚。結果として愛したというのは構わないが、だからこそ政略結婚の意味を帝もよく理解していた筈。史実としても藤原元子や藤原義子と仲良くやっている。彰子だけああだと、一条帝は政治的に道長と対立する気がと思われるのが普通の感覚だろう。もう少しこの時代の帝の立場を考慮した機微を見たかったかな。

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83 | | 2024-08-04 13:22:29

日陰の身ではないとはいえ、やはり妾というのは辛い立場だなと思う。改めて道綱の母の言葉が思い出される。豊かな暮らしも夫が生きていて通ってきてくれていてこそのもので。父に官職がなく夫もなくでは、まひろのように左大臣の好意に甘えるしか賢子を養育するすべがないだろう。定子亡きあとのききょうが生んだ草子は定子在りし日の光を封じ込めたかったから。そして、それを広めみんなの記憶に留めようとするのは純粋に定子が好きだったからというより、悔しかったからなのだろうか。一方まひろは闇も書くべきだと言った。賢子が好きだから物語を書こうとしているのだろうけれど、いよいよ源氏物語が生まれるのかと思うとドキドキする。

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82 | | 2024-07-31 23:07:55

宣孝が死んだ。あれほど娘をかわいがり妻としての自分に惚れ切っていると素敵な笑顔を見せてくれた旦那様の最期にも立ち会えず葬儀も終わってから知らされる。それが正妻との違いなんだなと思う。前回の倫子と明子も同じこと。若い頃のまひろが道長に北の方でなくては嫌だとこだわった気持ちが分かった。それにしてもいつまで経っても為時の一家の大黒柱としての意識が変わらないのがイライラする。また一気に貧しくなるまひろたち。いよいよまひろの活躍が待たれる。

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81 | | 2024-07-29 11:06:21

なるほど全体的な構図というか意図が見えてきましたね。この時代に生まれた女流文学も、当時の政治とは切り離せるものではなく、清少納言の枕草子は定子亡き後の中関白家のプロパガンダに使われ、この後、紫式部の源氏物語は道長に利用されることで広まったとしたいのかなと推測します。おそらくはそれに納得しない紫式部はそんな思惑を越えた見事な芸術的な文学作品へと源氏物語を昇華させていく、という感じでしょうか。いきなり宣孝が亡くなったのは残念だけど、いよいよ紫式部が歴史の舞台に上がる序章という感じでしょうか。

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80 | | 2024-07-24 22:10:02

そんなに帝が好きだったなら髪など下ろさなければ良かっただけのこと。中宮としての仕事ができないのに寵愛だけは受けたいとは贅沢な話。今回ばかりは女人たちのヒソヒソ話に大きく頷いてしまった。その定子が亡くなったのはもしかしたらいいタイミングだったのでは?と思ってしまう。道長の方は伏せっている時に妻と妾でばちばちだったとは知らないにしても2人の妻が心配しているのにまひろで起きるとは!なんとも切ない。あきこはどこまで気づいただろう。

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79 | | 2024-07-22 10:48:12

定子が亡くなりました。それにしても定子は何を思っていたのでしょうね。家のこと、帝のこと、どちらも思っていたのでしょうが、どちらも中途半端。まあ当時の女性にそれほどの政治力があったわけではないし、やむを得ないとろはあるけど、このドラマの形だと一条帝や伊周の暴走を許す傾国の美女とも言えます。結果として中関白家はどんどん廃れるしね。それにしても今の道長はブラック企業の中堅管理職みたいだ。そりゃあ倒れもするよ。

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78 | | 2024-07-17 21:18:32

まひろと道長の会話が終わった後、戻ってくる道長の目の中にはまひろしかいない!キャー!大河ドラマでこんなにキュンキュンするシーンが見られるとは驚きです。そして不実の子とまひろを丸ごと受け入れる宣孝にも驚きです。これくらいの度量がなければこの時代モテないのかもしれませんね。一条帝は‥反抗期ですか?帝の重圧は計り知れないものだし当たるところが母くらいしかないのは分かりますがあれはただの反抗期です。なんとも情けない限りでした。

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77 | | 2024-07-17 12:01:07

まひろの子どもは道長との偶然の出会いからということか。なるほど、これからの展開を考えるとそれもスムーズに見せる手かもしれない。宣孝はまひろを丸ごと受け止めると最初に言ったことを実行に移すわけで、時代を考えてもありそうだと思える。1人の人に執着しないし、自分の立ち回りのために縁を利用する場面はこれまでも出てきた。源氏物語の世界とも合うし本当に上手い本だと思う。一条帝は公卿たちの会話を陰で聞いている描写が以前あったかと思うが、その中で自分がどう見られているかを知ったのだろうか。母への反抗はそのせいだろうか。

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76 | | 2024-07-15 12:15:52

宣孝は懐の広さを見せたね。まあこの時代に限らず、近代に至るまで日本はそういうところ案外鷹揚だった歴史がある。誰の子であれ、育てるのが男の甲斐性で、それは貴族社会ではお互い様みたいな暗黙の了解があったとされている。実際、誰の子かなんて遺伝子検査ができるまでは、双方の納得の上で成り立っていたとも言えるわけだしね。それにしても一条帝の言い分は近代的なアイデンティティが出過ぎでしょ。自分が母の傀儡だなんて、7歳で即位し、比較対象する存在がいない一条帝が自分で気付くわけがない。帝王教育とはそういうもの。そう思うにはいろいろ知恵を吹き込む存在が必要な筈。花山院が出家を唆されるように。賢い定子が無意識にそういう存在になったという展開だったらもっと納得できるのだけど。

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75 | | 2024-07-08 22:03:33

通い婚の時代だから、気が向かなくなったらすぐに次へ行けてしまう。元々女性にマメな宣孝だから、当然複数同時進行だろうし、その中の一人が入れ替わるだけだ。さすがに少しは宣孝に寄り添ってあげる部分もなければ、そりゃ足も遠のくでしょう。男女の仲なんて、縁続きだろうが、父の親友だろうが何の保証にもならないわけで。殿のお渡りを祈念して石山寺へというのはちょっとした心境の変化なのか、ただの気分転換か。そこへ偶然にも道長が来るとはすごい展開!

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74 | | 2024-07-03 19:47:35

平安時代の結婚とは今の考えと大きく違うのだろう。どちらかが愛想を尽かしたら終わりというのは潔い。だけど宣孝の心変わりは早かった笑。まぁ道長さえ手に入れることができなかったじゃじゃ馬を自分なら乗りこなせると浮かれていたところ、思った以上に気が強くて参ったって感じだろう。その殿の気持ちをまたこちらに、と思って詣でた先で道長と出会う!!なんてすごい演出。神様はあなたの相手は宣孝ではなく道長とでも言っているかのよう。でもここで次週お休み‥。気を持たせるねー。

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73 | | 2024-07-01 11:56:04

本当の道長はむしろ彰子を入内させたくてしかたなかったんだと思うけどね。彰子の入内は12歳。今なら小学生だからね。いくら当時は結婚が早いと言っても、このドラマの時代考証もやっている倉本氏の本によれば平安中期の入内年齢は「平均して十六・四歳」だからね。間違いなく早すぎる。定子の懐妊や他に入内した二人に見向きもしないことは政治的バランスを崩すから、焦ったんだろう。まあ新しい道長像を描きたいから、安倍晴明の進言ってことにし、そのため清明の言葉が説得力を持つように、占いの力と政治家としての面を押し出したキャラにしたというところでしょうか。だったら史実通り、清明は80歳くらいの喰えない腹の底が見えない爺さんの方がよかったんじゃないかな。人気のあるアニメや小説に寄せた清明にしたかったんだろうけど。

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72 | | 2024-06-28 20:12:01

宣孝の浮かれっぷりがすごい。叔父と姪みたいな関係だったのに久しぶりに会ったと思ったらあれじゃあ弟は引いちゃうよね。道長へのマウントも浮かれているが故なのでしょうか。道長にできなかったことを自分ができた喜びもあるのでしょう。浮かれていると言えば一条天皇も凄いですね。それを正面切って怒れない道長が不憫です。あそこまで言わないと分かってもらえないなんて、死んだ民も浮かばれないわ。道長の決意を聞いて各々思うところがあったはず。うつつを抜かすのはほどほどに、だね。

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71 | | 2024-06-25 15:17:36

越前和紙、美しかったな。4年の任期の国司が賄賂を要らないということで波風が立つ。今まで上手く回っていた事が、国司が去った後も傷として残るからそのまま納めたいということなのだろう。任期が長くなれば癒着が生まれ、短ければ表面的なことしかできないのは今も昔も変わらないと言ったところか。親友を亡くし傷心のまひろは都に戻った。宣孝の喜びようがすごい。道長への報告は、ある意味勝利宣言なのか、それともくぎを刺したのか。一条天皇は定子を溺愛しているが、傍から見れば既に力を失った者へ執心しているように見える。それでは政は傾くし、道長が見限りたくなるのも分かる気がする。

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70 | | 2024-06-24 11:03:31

宣孝も道長に対して随分と意地悪なことをしますね。まひろも女好きの宣孝より、真面目な道長を選べばよかったのにと思ってしまいます。まあ「枕草子」に描かれた宣孝はなかなか粋な感じだし、行成の日記でも舞いが絶妙だと褒められているから、味のある良い男だったのかもしれませんが。道長の一条天皇の諫め方が見事でした。そこに伊周がいる演出も悪くなかった。一条天皇の後ろ盾は誰なのか、実資らに批判されているすでに出家した定子の溺愛に、問題を起こした伊周らが後ろ盾になれるのか、暗に突き付けている。なかなか面白いシーンでした。

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69 | | 2024-06-19 22:34:23

周明とまひろのいる時間がとても和やかで微笑ましくこの時間がずっと続いたらいいのにと思っていたのに展開に戸惑う。しかも抱き寄せたりキスしようとしたりかなり強引でしつこくちょっと引いた笑。それでも流されなかったまひろはさすが。周明は策に嵌めようとしていたのも本当かもしれないけど、好きだったよね。もうあの2人が見られないのかと思うと寂しくもある。都の方では一条天皇が定子にお熱。天皇は子供だけ作っていればいいってもんじゃない。これはやばいね。

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68 | | 2024-06-17 11:00:25

例によって、まひろが侍女もなく、御簾越しでもなく、ほいほいと男と会い、危険な目に合うのは、ドラマ演出上の嘘なのはわかる。でもいくらフィクションであれ、司馬史観とか、ゲームやアニメの影響大の信長像とか、まるで常識のようになってしまったものもあるし、もう少しリアルさも出して欲しい。またまひろの結婚に対する考え方も、まるで現代人の感覚みたいだ。完全に過去を再現する必要はないけど、歴史モノである以上、それなりの歴史性は必要だろう。更に一条天皇といえば「猫」。たとえば猫をもっと効果的に使うような演出があってもいいんじゃないかな。

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67 | | 2024-06-14 21:06:57

道長に思いを馳せて10年?一生は短いのに他に恋愛とかしないの?って思っていた時に新天地で周明と出会う。浜辺で出会うシーンなんてまるでおとぎ話のよう。美しすぎて夢かと思ったわ。それなのにまひろを使って何やら考えている様子で気が気じゃない。まひろに幸せになってほしいと親戚のおばちゃんのような気持ちになっているところ、唐突にお父さんの友達からプロポーズ!!蔵之介さんだからいいけど、普通に考えたら嫌だよね笑。

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66 | | 2024-06-10 19:53:01

周明は日本で生まれ捨てられて宋に拾われた。もしかしたら日本のことを恨んでいるのかな。まひろの口から左大臣という言葉が出た時、ただ驚いたというだけではない反応だと思ったら、自分の出世の足掛かりに利用しようとしているのか。ただただ良い人というわけではなさそうだ。宋人たちも一筋縄ではいかないようだし、晴明が中宮様に皇子がと言っていたように都は都で政争の種がくすぶっているし、精神的には穏やかなゆったりとした時間というのがなさそう。それでも清少納言の枕草子や、まひろの書く越前和紙の美しさから心の豊かさが見えるようで楽しい。

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65 | | 2024-06-10 10:58:43

前回も思ったけど、松下さんの中国語の四声へのこだわりぶりがすごい。あれは難しいからね。耳が良いのもあるだろうけど、かなり練習しているんだとわかる。ただこの当時の日本海沿岸は女真族の海賊行為が横行していたし、日本もその被害を受けている。それがもうすぐ起こる刀伊の入寇につながるわけで、せっかく周明を対馬出身とするなら、その辺りも前フリとして触れてほしかった。またそもそも倭寇の例でわかるように、対馬付近では日本、朝鮮、中国の人たちが当たり前に交流していたわけで、朝廷に関わる人ならともかく、庶民が周明のように祖国喪失を深く思うようなアイデンティティを持っていたかは疑問です。宣孝のプロポーズは、いずれ紫式部と結婚するのは史実だし、驚きはしないけど、このドラマの宣孝らしさはでていたかな。

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64 | | 2024-06-05 22:50:19

道長がいい人に描かれすぎているように感じてそこだけがネックだと思っていたが定子の妊娠を知った時の一瞬の顔が何を思ったのだろうと想像が膨らむ顔でとても良かった。まひろと周明の海岸でのシーンはまるでおとぎ話のよう。血生臭い合戦がない大河はとても美しく平安の優雅な世界にどっぷり浸れていい。まひろも道長を思うだけじゃなくてもう少し恋でもしたらいいのに。でもそうなったら既存の大河ファンは嫌なのだろうか。私はそんな大河も見てみたいと思う。

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63 | | 2024-06-03 16:41:08

地方に行くと地方のやり方があって、そこを無理を通そうとするとギクシャクするのは今でも良くあるけれど、さすがに殺人事件とは穏やかではない。それも宋人が犯人だと決めつけてしまったことは外交問題になりそうでハラハラする。道長も次から次へと難題が降ってきてうんざりしているのが見て取れる。その心へグイグイ来る妻は慰めになるのか、その逆なのか。定子さまのことで一条帝との関係までおかしくなりそうなのが胃の痛いところ。まひろの文どころではないというのが本音だろう。周明という謎の人物が出てきたが、まひろにどんな影響を与えるのか気になる。

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62 | | 2024-06-03 11:09:56

朱仁聡ら宋人たちとのからみは、為時に紫式部が同行しているのがわかっているだけに、ドラマとして脚色しやすいところでしょうし、脚本家の腕の見せ所でしょう。鍼治療のシーンですが、道長の時代の有名な逸話で、献上された瓜に関して安倍晴明が活躍する有名なエピソードがあります。その中で同席していた丹波忠明が針を刺すシーンがありますが、この「針」は「鍼」です。要するにこの頃には中国鍼はすでに日本に伝来していました。もっとも日本は鍼灸の灸の方がよく使われたようだから、為時の反応もわからないではないのですけど。

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61 | | 2024-05-30 23:00:58

ほんとに絵が美しい。枕草子ができるところなんてほんとに絵巻を見ているかのような美しさ。そこに定子の深い悲しみがあり、清少納言の慈悲深い寄り添う心が描かれる。こんなふうに枕草子を感じられたらもっと古典の授業が好きになっていたのにな。暗記させられた文章が生き生きと血の通った姿で浮かび上がる。素敵で見惚れてしまった。そして10年という時を経て会う二人も素敵だった。別々の道を歩みながらずっと思っているなんてロマンチックだねー。

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60 | | 2024-05-28 20:31:14

ききょうが春はあけぼのと書き始めた時は鳥肌がたった。大切な人のために何ができるか。言葉遊びの延長で枕と言ったその紙に、史記ではなく四季を書く。ドラマではまひろのアドバイスになっていたけれど、帝とセットになっていたことでまさに中宮様のためのものだったのだと心に落ちた。兄弟に足を引っ張られ、火事にも遭い、愛する人の子を身ごもっていながら出家しなければならなかった身の上を考えると、あんなだったのかもと思ってしまう。まひろと宣孝の距離がほんの少しずつ少しずつ近づいている感じが上手いな。

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59 | | 2024-05-27 11:03:14

中宮が髪を落とし、駄々っ子の伊周も太宰府に旅立ちました。実際のところ、これに道長がどれほど関わっていのかは、今となってはわかりませんが、ただ道長の頃はまひろが罹ったように疫病が多く、彼がこの地位に上りつめたのも兄たちが、そういった病などの影響もあって早くに亡くなったせいもあるから、当初はそこまで陰謀を巡らせることはなかったように思います。なのでまひろの影響はともかく、本当の道長もただ眉をひそめることしかできなかったように感じます。そして枕草子が書かれはじめました。清少納言はエッセイストで紫式部は小説家である違いは、読んで欲しい相手の差なのかもしれませんね。

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58 | | 2024-05-25 08:24:34

まひろの文で父の職が代わり、女院様の企みで伊周たちが討伐される。世の中は男で回っているようで、実は女に転がされている。そんな感じもするこのドラマ、面白いですね。定子は皇子を産めの重圧に耐え御上の心を離さぬように頑張ってきたのに、兄弟に足元を掬われるとは思っていなかったでしょう。こんな情けない結末に天国の父は何を思うのか。そして道長とまひろの間柄を知った為時。堅物の俺には分からぬ‥??外に女いましたよね??

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57 | | 2024-05-20 21:13:56

為時が淡路守から越前守に国替えになったというのは知っていたけれど、本人があの性格だから越前が良いと言ったとは思えずどうするのかと思っていた。まひろが勝手に申し立てして、その筆跡を見た道長が動いてお上に奏上。そこからの国替えとは驚いた。ずっと持っていた文も生きてくるし、とても流れが良い。まひろとキキョウが忍んでいった目の前で中宮様が落飾されて、あの時代の髪は今とは全くもって意味合いも重みも違っているから見ていて本当に苦しくて息をのんだ。キキョウとまひろの関係も今後どう描くのか変化していくのか興味が尽きない。それにしても呪詛の件は女院様の自作自演なのだろうか?兼家に最も似ているのは女院様だし。

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56 | | 2024-05-20 11:02:30

当時の記録を読めば、花山院も相当にやんちゃだったようだからね。結構、郎党が激しくひどいこともしている。だから実際はここまでひ弱な感じではないと思うけど。道隆のやんちゃさはそれを上回って、花山院の従者二人の首を持って帰ったとされている。まあ従者の命なんて軽いから出雲行きで済んだのが事実だけど、そうは描けないし、後の刀伊の入寇での活躍もあるので、清明にああ言わせ、処罰に対しても潔さを見せておいたというところでしょうか。いつものことだけど史実と想像が混じるのはある程度仕方がないけど、この時代の研究も進んできているので、そういった成果を取り入れながら、時代の側面をもう少し描き出して欲しい。

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55 | | 2024-05-18 07:31:52

やっぱり誠実が1番よね。三兄弟の中で欲がなく民のためを考えられる道長に徐々にスポットライトが当たってきたのは当然な流れに見える。兼家と道隆の欲の塊が道隆の子供達に遺伝しているのも怖い。遺伝というか特級階級に味を占めた結果だろう。これは今でも芸能界や政界にある二世を見ても分かる。旨みがある商売はそうなりがちだ。後ろ盾を失った伊周たちはこれからが正念場なのにそれが分かっていないのが辛いところ。自滅してくれるならありがたいね。

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54 | | 2024-05-15 15:19:41

最初、清少納言と紫式部が親友という設定は少し違和感があったのだけれど、狭い世界のことだから行き来はあってもおかしくないのかもと思ったりもする。まひろが少納言に中宮様に会って見たいと言い、たまたま訪れた天皇に科挙の話をし夢を語り、それが天皇の口から道長の耳に入ることで為時が昇進する流れはあまりにも自然で素晴らしかった。宋人が流れ着いたのまで絡めてきたのには感心してしまう。そしていよいよ事件ですか。兄思いだったらしい隆家が伊周を慰め励ますためにオーバーにやったことなのだろうけれど、やはりそこは中関白家より上の人はいないという驕りが根底にあっての行動だったのかもとは思った。まさか院だとは思わないよね。

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53 | | 2024-05-13 11:28:17

一条天皇の昼からお盛んなことなど、ツッコミどころは多かったですが、紫式部と清少納言が仲良し過ぎるのはやはり首を傾げます。まあそうしないと主人公なのに出番が少なすぎるから、やむを得ないのかもしれませんが。もうひとつ気になるのは隆家。ちょっとおバカに描きすぎではないでしょうか。確かに問題多き人ですが、この後、道長の対抗勢力になるのは伊周より隆家です。刀伊の入寇の時の活躍を考えれば、もっと気骨のある人物として描いても良かったのではないかと思います。

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52 | | 2024-05-09 22:30:16

父だけじゃなく兄にまで皇子を産めと鬼気迫る顔で迫られる定子がとても不憫に思えたけど、それが一家の1番の安定の道なら仕方ないのかな。ただ兄2人が稀に見るろくでなしっぽいのでそっちの方がどうにかしてほしいわ。まぁその一家が自滅してくれるなら道長の世が来るのでいいのだけど。道兼はこれからと言う時に亡くなるなんてどこまで運がないんだかと思った。婿殿の出世を母娘で笑う姿を見るといつの時代も変わらないんだなと苦笑いするしかなかった。

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51 | | 2024-05-09 15:33:04

道兼が改心して民のことを思い動き始めたとたんの疫病。おそらく民に近づいたことでもらったような気もするのだけれど、そこは彼の心を救うためにも必要だったし仕方なかったのだろう。七日関白と言いながら、実質何もできないまま世を去るのはやはり無念だっただろうな。道兼が善政を行い、もう少し長く生きれば次の代は変わっていたのかもしれないけれど、若く天狗の伊周ではなんとも。気位が高いだけで経験がなさすぎる。何より下々の病と言っていたものが公卿の間でまで流行り出していることを考えても、道隆と同じ考えの伊周ではいずれ大きな反発が起きて無理だったんじゃないだろうか。

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50 | | 2024-05-07 11:10:39

今の世の中は無条件に若者を持ち上げるけど、古代ローマだって、日本の貴族だって、政はそれなりに経験を積んだ者が、それなりの地位に就く。国が乱れるのは、大概それを飛び越える若者が現れた時。その者に本物の才があればいいけど、そんな例はほぼない。藤原伊周は父道隆の力もあり、あまりに若くして官位を上り過ぎた。一条天皇は更に若かったし、少し上の伊周が兄のように見えていた頃は良かっただろうけど、横暴ならば邪魔になるだろう。なので道長に帰着するのは必然だったのだと思う。道兼はまさに因果応報というべきだね。

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49 | | 2024-05-04 22:05:24

奢れるもの久しからずとはこのことか。道隆はまだまだこれからという時に病に倒れる。さぞ口惜しいことだろう。息子もまだ十分とは言えず娘もまだ皇子を産んでない、死ぬのは今じゃない。そんな焦りがあの行動になった。哀れというしかない。これも血縁や世襲が常の世界だからこそ起こる悲劇。滑稽だけど当人は大真面目だろう。民にいいことをした人が出世できるわけではないのは今もそのままなのか?そう思うと一庶民としたらなんだか虚しくなってくる。

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48 | | 2024-04-30 11:33:25

誰が見ても今更と思うのだけれど、道長はまひろのことが気になるのか。為時も前のことを知らないからこそ暗に妾になることを勧めている。ただ、まひろの中では終わったことなのだろう。さわとまた穏やかな時間が過ごせることが本当に良かった。手紙を写してまで持っていることを知って、まひろの中で何かが動き始めた。いよいよ書き始めるのだろうか。道長は私財を使ってまで救済小屋を作ろうとしている。それはまひろとの約束に縛られてのことだろうか、それとも自発的なことだろうか。倫子の何もかも見抜いたような笑顔が恐ろしい。道隆も家族にとっては良い夫であり父だったのかもしれないけれど、やはり狂っているなと思ってしまう。

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47 | | 2024-04-29 17:33:28

どうして権力者の最期はこうもみじめというか、未練がましいというか、妄執につかれたように描かれるのが定番なんですかね。視聴者側の要望というより、作る側の便利なテーゼになっている気がします。また資料の少ない時代だからこそ、リアルさと想像力をうまく融合させることは必要だと思うけど、清明はどうにも異能者にしたがりすぎかな。そもそも官位だってそれほど高いわけではないし、ここまで重宝されているとは考えにくいし、まるで未来を見ているような物言いは近年のファンタジー作品の清明と変わらない。個人的にはもう少しリアルな清明を見たかったかな。

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46 | | 2024-04-24 22:00:44

道隆のこの世の春っぷりがおめでたい。同じ人間なのに庶民にしか蔓延しない病気なんてあるわけがない。こういう人は自分たちの身内に火の粉が降りかからないと腰をあげないんだろうな。天皇もお飾りで道隆たちにチヤホヤされていいようにされているのが分からないのだろうか。自分たちさえ良ければの精神が辛い。そんな中荒れ狂っていた道兼が正気を取り戻したのが救い。今までの汚れ仕事とは違う心意気が見えて良かった。道長の献身的な看病は胸キュンだったね。

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45 | | 2024-04-16 23:10:47

まひろとさわの女子旅はなんだか楽しそうで時代が変われどこんなことをしていたのかと思うと親近感が湧きます。ただ為時は働いていないんじゃなかったか?まひろたちがどうやって暮らしていたのかが謎すぎる。食べることには自給自足でなんとかしたとしても新しい着物を作ったりはできたのか?何年も同じ着物で高貴な人の家へは行けないよね?なんか現実味がないな。そして一条天皇が美少年から美男子に成長!!鎌倉殿の金剛並の成長っぷりに驚いた笑。

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44 | | 2024-04-15 14:10:55

藤原道綱の母と紫式部の邂逅ですか。清少納言ともそうだけど、そんなに簡単に後の有名人と知り合うのはご都合主義かな。いずれにしても道綱の母は兼家の妻だし、まひろからすれば母を殺した男と愛した男の母親とライバルだった人。実際にはあんな手放しで会えたことを喜べる相手なのでしょうか。もう少し複雑な感情があってもよさそうな気がします。また「蜻蛉日記」を読めばわかるけど、性格にはだいぶ難のある人だと思うし。石山寺は後に紫式部が「源氏物語」を書き始めた地ともいわれるし、それと繋がる印象的なエピソードが欲しかったという脚本家の意図はわかるので、まあ良しとしましょう。

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43 | | 2024-04-13 15:08:17

お互いに思う世のために別々の道へ進むと信念というか覚悟を持って別れたはずなのに、まだ何者でもないから余計にすれ違った時に苦しいのだろう。兼家が亡くなり、道隆の独裁となっても道長は検非違使に関する上奏をしていたこと少しホッとした。道長が上から、まひろが下から世を変えるというのはまだまだ道は険しい。文字を教える教わる意味を理解できない人にどう伝えるか、下々がいて初めて上の人が安泰だということをどう理解させるか。どちらも難しい問題だけれど、先達がいて稀に見る日本の識字率だったのだと思うとまひろのやろうとしていたことの凄さを思う。

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42 | | 2024-04-08 21:16:31

父が亡くなり重しが無くなって三兄弟の素が見えてきた。誠実そうに見えた長男は父が存命中の時は出来の良い皆に寛容ないい人を演じていて虎視眈々と自分の世になるまで待っていたのだろう。多分あれもやりたいこれもやりたいと思いを積もらせていた。そこに入る隙がない次男は荒れ放題、まぁそうなる気持ちも分かるけどね。三男はその様子を冷静に見ているってところかな。でも周りだって同じようなものだろう。心のどこかで三兄弟が揉めて自爆してくれないかななんて願ってるかも。優雅に見えて腹の中は分からない。人の世はいつでもストレスフルだね。

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41 | | 2024-04-08 19:39:56

兼家が亡くなり、道隆が専横的になりましたか。まあいろいろ押し込められてきた面があるし、道兼とは違う意味で父という重石が無くなり、反動が出るのもわからなくはないところです。ある意味で道隆が一番父親に似ているのかもしれませんね。実際の道隆は軽口が多くて、大酒飲み、どちらかといえば奔放な人だったようですが。気になったのはやはり紫式部と清少納言の対比の仕方。封建時代の価値観や女性運動への反発から、紫式部は人格も柔らかく、清少納言は高慢みたいな評価を、頭の固い国文学者が下した頃のまま、半世紀くらい前の人物論そのままというのは令和の時代なのに芸が無いかな。

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40 | | 2024-04-02 12:27:51

まひろと道長の恋に酔いしれていたらいつのまにか何年も経っていた笑。もう倫子との子供が生まれてるし笑。そして時が止まっているのがまひろの父の為時だよねー。この時代生活保護とかセイフティーネットがないのに何年もどうやって暮らしていたのかとても知りたい。まひろもいいとこの子だったら道長の隣に座れたかもと思うとわびしい、この時代の親ガチャは凄まじい威力を持っているんだな。それでも卑下することなく悲嘆するとこもないまひろは素晴らしいね。

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