光る君へ

2024年10月期 2024年7月期 2024年4月期
総合評価: 3.63 / 5.0 (回答者数111人) 497 位 / 1061件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.6 /5.0(72.8%) 527/1062件中
キャスト 4.0 /5.0(80.8%) 474/1062件中
演出 3.8 /5.0(75.4%) 454/1061件中
音楽 3.6 /5.0(72.6%) 428/1062件中
感動 3.6 /5.0(72%) 229/1057件中
笑い 3.0 /5.0(59%) 477/1057件中
スリル・興奮 3.7 /5.0(74.4%) 251/1054件中
114コメント
64 | | 2024-06-05 22:50:19

道長がいい人に描かれすぎているように感じてそこだけがネックだと思っていたが定子の妊娠を知った時の一瞬の顔が何を思ったのだろうと想像が膨らむ顔でとても良かった。まひろと周明の海岸でのシーンはまるでおとぎ話のよう。血生臭い合戦がない大河はとても美しく平安の優雅な世界にどっぷり浸れていい。まひろも道長を思うだけじゃなくてもう少し恋でもしたらいいのに。でもそうなったら既存の大河ファンは嫌なのだろうか。私はそんな大河も見てみたいと思う。

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63 | | 2024-06-03 16:41:08

地方に行くと地方のやり方があって、そこを無理を通そうとするとギクシャクするのは今でも良くあるけれど、さすがに殺人事件とは穏やかではない。それも宋人が犯人だと決めつけてしまったことは外交問題になりそうでハラハラする。道長も次から次へと難題が降ってきてうんざりしているのが見て取れる。その心へグイグイ来る妻は慰めになるのか、その逆なのか。定子さまのことで一条帝との関係までおかしくなりそうなのが胃の痛いところ。まひろの文どころではないというのが本音だろう。周明という謎の人物が出てきたが、まひろにどんな影響を与えるのか気になる。

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62 | | 2024-06-03 11:09:56

朱仁聡ら宋人たちとのからみは、為時に紫式部が同行しているのがわかっているだけに、ドラマとして脚色しやすいところでしょうし、脚本家の腕の見せ所でしょう。鍼治療のシーンですが、道長の時代の有名な逸話で、献上された瓜に関して安倍晴明が活躍する有名なエピソードがあります。その中で同席していた丹波忠明が針を刺すシーンがありますが、この「針」は「鍼」です。要するにこの頃には中国鍼はすでに日本に伝来していました。もっとも日本は鍼灸の灸の方がよく使われたようだから、為時の反応もわからないではないのですけど。

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61 | | 2024-05-30 23:00:58

ほんとに絵が美しい。枕草子ができるところなんてほんとに絵巻を見ているかのような美しさ。そこに定子の深い悲しみがあり、清少納言の慈悲深い寄り添う心が描かれる。こんなふうに枕草子を感じられたらもっと古典の授業が好きになっていたのにな。暗記させられた文章が生き生きと血の通った姿で浮かび上がる。素敵で見惚れてしまった。そして10年という時を経て会う二人も素敵だった。別々の道を歩みながらずっと思っているなんてロマンチックだねー。

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60 | | 2024-05-28 20:31:14

ききょうが春はあけぼのと書き始めた時は鳥肌がたった。大切な人のために何ができるか。言葉遊びの延長で枕と言ったその紙に、史記ではなく四季を書く。ドラマではまひろのアドバイスになっていたけれど、帝とセットになっていたことでまさに中宮様のためのものだったのだと心に落ちた。兄弟に足を引っ張られ、火事にも遭い、愛する人の子を身ごもっていながら出家しなければならなかった身の上を考えると、あんなだったのかもと思ってしまう。まひろと宣孝の距離がほんの少しずつ少しずつ近づいている感じが上手いな。

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59 | | 2024-05-27 11:03:14

中宮が髪を落とし、駄々っ子の伊周も太宰府に旅立ちました。実際のところ、これに道長がどれほど関わっていのかは、今となってはわかりませんが、ただ道長の頃はまひろが罹ったように疫病が多く、彼がこの地位に上りつめたのも兄たちが、そういった病などの影響もあって早くに亡くなったせいもあるから、当初はそこまで陰謀を巡らせることはなかったように思います。なのでまひろの影響はともかく、本当の道長もただ眉をひそめることしかできなかったように感じます。そして枕草子が書かれはじめました。清少納言はエッセイストで紫式部は小説家である違いは、読んで欲しい相手の差なのかもしれませんね。

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58 | | 2024-05-25 08:24:34

まひろの文で父の職が代わり、女院様の企みで伊周たちが討伐される。世の中は男で回っているようで、実は女に転がされている。そんな感じもするこのドラマ、面白いですね。定子は皇子を産めの重圧に耐え御上の心を離さぬように頑張ってきたのに、兄弟に足元を掬われるとは思っていなかったでしょう。こんな情けない結末に天国の父は何を思うのか。そして道長とまひろの間柄を知った為時。堅物の俺には分からぬ‥??外に女いましたよね??

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57 | | 2024-05-20 21:13:56

為時が淡路守から越前守に国替えになったというのは知っていたけれど、本人があの性格だから越前が良いと言ったとは思えずどうするのかと思っていた。まひろが勝手に申し立てして、その筆跡を見た道長が動いてお上に奏上。そこからの国替えとは驚いた。ずっと持っていた文も生きてくるし、とても流れが良い。まひろとキキョウが忍んでいった目の前で中宮様が落飾されて、あの時代の髪は今とは全くもって意味合いも重みも違っているから見ていて本当に苦しくて息をのんだ。キキョウとまひろの関係も今後どう描くのか変化していくのか興味が尽きない。それにしても呪詛の件は女院様の自作自演なのだろうか?兼家に最も似ているのは女院様だし。

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56 | | 2024-05-20 11:02:30

当時の記録を読めば、花山院も相当にやんちゃだったようだからね。結構、郎党が激しくひどいこともしている。だから実際はここまでひ弱な感じではないと思うけど。道隆のやんちゃさはそれを上回って、花山院の従者二人の首を持って帰ったとされている。まあ従者の命なんて軽いから出雲行きで済んだのが事実だけど、そうは描けないし、後の刀伊の入寇での活躍もあるので、清明にああ言わせ、処罰に対しても潔さを見せておいたというところでしょうか。いつものことだけど史実と想像が混じるのはある程度仕方がないけど、この時代の研究も進んできているので、そういった成果を取り入れながら、時代の側面をもう少し描き出して欲しい。

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55 | | 2024-05-18 07:31:52

やっぱり誠実が1番よね。三兄弟の中で欲がなく民のためを考えられる道長に徐々にスポットライトが当たってきたのは当然な流れに見える。兼家と道隆の欲の塊が道隆の子供達に遺伝しているのも怖い。遺伝というか特級階級に味を占めた結果だろう。これは今でも芸能界や政界にある二世を見ても分かる。旨みがある商売はそうなりがちだ。後ろ盾を失った伊周たちはこれからが正念場なのにそれが分かっていないのが辛いところ。自滅してくれるならありがたいね。

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54 | | 2024-05-15 15:19:41

最初、清少納言と紫式部が親友という設定は少し違和感があったのだけれど、狭い世界のことだから行き来はあってもおかしくないのかもと思ったりもする。まひろが少納言に中宮様に会って見たいと言い、たまたま訪れた天皇に科挙の話をし夢を語り、それが天皇の口から道長の耳に入ることで為時が昇進する流れはあまりにも自然で素晴らしかった。宋人が流れ着いたのまで絡めてきたのには感心してしまう。そしていよいよ事件ですか。兄思いだったらしい隆家が伊周を慰め励ますためにオーバーにやったことなのだろうけれど、やはりそこは中関白家より上の人はいないという驕りが根底にあっての行動だったのかもとは思った。まさか院だとは思わないよね。

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53 | | 2024-05-13 11:28:17

一条天皇の昼からお盛んなことなど、ツッコミどころは多かったですが、紫式部と清少納言が仲良し過ぎるのはやはり首を傾げます。まあそうしないと主人公なのに出番が少なすぎるから、やむを得ないのかもしれませんが。もうひとつ気になるのは隆家。ちょっとおバカに描きすぎではないでしょうか。確かに問題多き人ですが、この後、道長の対抗勢力になるのは伊周より隆家です。刀伊の入寇の時の活躍を考えれば、もっと気骨のある人物として描いても良かったのではないかと思います。

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52 | | 2024-05-09 22:30:16

父だけじゃなく兄にまで皇子を産めと鬼気迫る顔で迫られる定子がとても不憫に思えたけど、それが一家の1番の安定の道なら仕方ないのかな。ただ兄2人が稀に見るろくでなしっぽいのでそっちの方がどうにかしてほしいわ。まぁその一家が自滅してくれるなら道長の世が来るのでいいのだけど。道兼はこれからと言う時に亡くなるなんてどこまで運がないんだかと思った。婿殿の出世を母娘で笑う姿を見るといつの時代も変わらないんだなと苦笑いするしかなかった。

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51 | | 2024-05-09 15:33:04

道兼が改心して民のことを思い動き始めたとたんの疫病。おそらく民に近づいたことでもらったような気もするのだけれど、そこは彼の心を救うためにも必要だったし仕方なかったのだろう。七日関白と言いながら、実質何もできないまま世を去るのはやはり無念だっただろうな。道兼が善政を行い、もう少し長く生きれば次の代は変わっていたのかもしれないけれど、若く天狗の伊周ではなんとも。気位が高いだけで経験がなさすぎる。何より下々の病と言っていたものが公卿の間でまで流行り出していることを考えても、道隆と同じ考えの伊周ではいずれ大きな反発が起きて無理だったんじゃないだろうか。

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50 | | 2024-05-07 11:10:39

今の世の中は無条件に若者を持ち上げるけど、古代ローマだって、日本の貴族だって、政はそれなりに経験を積んだ者が、それなりの地位に就く。国が乱れるのは、大概それを飛び越える若者が現れた時。その者に本物の才があればいいけど、そんな例はほぼない。藤原伊周は父道隆の力もあり、あまりに若くして官位を上り過ぎた。一条天皇は更に若かったし、少し上の伊周が兄のように見えていた頃は良かっただろうけど、横暴ならば邪魔になるだろう。なので道長に帰着するのは必然だったのだと思う。道兼はまさに因果応報というべきだね。

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49 | | 2024-05-04 22:05:24

奢れるもの久しからずとはこのことか。道隆はまだまだこれからという時に病に倒れる。さぞ口惜しいことだろう。息子もまだ十分とは言えず娘もまだ皇子を産んでない、死ぬのは今じゃない。そんな焦りがあの行動になった。哀れというしかない。これも血縁や世襲が常の世界だからこそ起こる悲劇。滑稽だけど当人は大真面目だろう。民にいいことをした人が出世できるわけではないのは今もそのままなのか?そう思うと一庶民としたらなんだか虚しくなってくる。

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48 | | 2024-04-30 11:33:25

誰が見ても今更と思うのだけれど、道長はまひろのことが気になるのか。為時も前のことを知らないからこそ暗に妾になることを勧めている。ただ、まひろの中では終わったことなのだろう。さわとまた穏やかな時間が過ごせることが本当に良かった。手紙を写してまで持っていることを知って、まひろの中で何かが動き始めた。いよいよ書き始めるのだろうか。道長は私財を使ってまで救済小屋を作ろうとしている。それはまひろとの約束に縛られてのことだろうか、それとも自発的なことだろうか。倫子の何もかも見抜いたような笑顔が恐ろしい。道隆も家族にとっては良い夫であり父だったのかもしれないけれど、やはり狂っているなと思ってしまう。

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47 | | 2024-04-29 17:33:28

どうして権力者の最期はこうもみじめというか、未練がましいというか、妄執につかれたように描かれるのが定番なんですかね。視聴者側の要望というより、作る側の便利なテーゼになっている気がします。また資料の少ない時代だからこそ、リアルさと想像力をうまく融合させることは必要だと思うけど、清明はどうにも異能者にしたがりすぎかな。そもそも官位だってそれほど高いわけではないし、ここまで重宝されているとは考えにくいし、まるで未来を見ているような物言いは近年のファンタジー作品の清明と変わらない。個人的にはもう少しリアルな清明を見たかったかな。

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46 | | 2024-04-24 22:00:44

道隆のこの世の春っぷりがおめでたい。同じ人間なのに庶民にしか蔓延しない病気なんてあるわけがない。こういう人は自分たちの身内に火の粉が降りかからないと腰をあげないんだろうな。天皇もお飾りで道隆たちにチヤホヤされていいようにされているのが分からないのだろうか。自分たちさえ良ければの精神が辛い。そんな中荒れ狂っていた道兼が正気を取り戻したのが救い。今までの汚れ仕事とは違う心意気が見えて良かった。道長の献身的な看病は胸キュンだったね。

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45 | | 2024-04-16 23:10:47

まひろとさわの女子旅はなんだか楽しそうで時代が変われどこんなことをしていたのかと思うと親近感が湧きます。ただ為時は働いていないんじゃなかったか?まひろたちがどうやって暮らしていたのかが謎すぎる。食べることには自給自足でなんとかしたとしても新しい着物を作ったりはできたのか?何年も同じ着物で高貴な人の家へは行けないよね?なんか現実味がないな。そして一条天皇が美少年から美男子に成長!!鎌倉殿の金剛並の成長っぷりに驚いた笑。

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44 | | 2024-04-15 14:10:55

藤原道綱の母と紫式部の邂逅ですか。清少納言ともそうだけど、そんなに簡単に後の有名人と知り合うのはご都合主義かな。いずれにしても道綱の母は兼家の妻だし、まひろからすれば母を殺した男と愛した男の母親とライバルだった人。実際にはあんな手放しで会えたことを喜べる相手なのでしょうか。もう少し複雑な感情があってもよさそうな気がします。また「蜻蛉日記」を読めばわかるけど、性格にはだいぶ難のある人だと思うし。石山寺は後に紫式部が「源氏物語」を書き始めた地ともいわれるし、それと繋がる印象的なエピソードが欲しかったという脚本家の意図はわかるので、まあ良しとしましょう。

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43 | | 2024-04-13 15:08:17

お互いに思う世のために別々の道へ進むと信念というか覚悟を持って別れたはずなのに、まだ何者でもないから余計にすれ違った時に苦しいのだろう。兼家が亡くなり、道隆の独裁となっても道長は検非違使に関する上奏をしていたこと少しホッとした。道長が上から、まひろが下から世を変えるというのはまだまだ道は険しい。文字を教える教わる意味を理解できない人にどう伝えるか、下々がいて初めて上の人が安泰だということをどう理解させるか。どちらも難しい問題だけれど、先達がいて稀に見る日本の識字率だったのだと思うとまひろのやろうとしていたことの凄さを思う。

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42 | | 2024-04-08 21:16:31

父が亡くなり重しが無くなって三兄弟の素が見えてきた。誠実そうに見えた長男は父が存命中の時は出来の良い皆に寛容ないい人を演じていて虎視眈々と自分の世になるまで待っていたのだろう。多分あれもやりたいこれもやりたいと思いを積もらせていた。そこに入る隙がない次男は荒れ放題、まぁそうなる気持ちも分かるけどね。三男はその様子を冷静に見ているってところかな。でも周りだって同じようなものだろう。心のどこかで三兄弟が揉めて自爆してくれないかななんて願ってるかも。優雅に見えて腹の中は分からない。人の世はいつでもストレスフルだね。

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41 | | 2024-04-08 19:39:56

兼家が亡くなり、道隆が専横的になりましたか。まあいろいろ押し込められてきた面があるし、道兼とは違う意味で父という重石が無くなり、反動が出るのもわからなくはないところです。ある意味で道隆が一番父親に似ているのかもしれませんね。実際の道隆は軽口が多くて、大酒飲み、どちらかといえば奔放な人だったようですが。気になったのはやはり紫式部と清少納言の対比の仕方。封建時代の価値観や女性運動への反発から、紫式部は人格も柔らかく、清少納言は高慢みたいな評価を、頭の固い国文学者が下した頃のまま、半世紀くらい前の人物論そのままというのは令和の時代なのに芸が無いかな。

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40 | | 2024-04-02 12:27:51

まひろと道長の恋に酔いしれていたらいつのまにか何年も経っていた笑。もう倫子との子供が生まれてるし笑。そして時が止まっているのがまひろの父の為時だよねー。この時代生活保護とかセイフティーネットがないのに何年もどうやって暮らしていたのかとても知りたい。まひろもいいとこの子だったら道長の隣に座れたかもと思うとわびしい、この時代の親ガチャは凄まじい威力を持っているんだな。それでも卑下することなく悲嘆するとこもないまひろは素晴らしいね。

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39 | | 2024-03-28 21:47:28

まさか大河ドラマでキュンキュンする日が来るとは思わなかった。言いたい言葉を飲み込むまひろと言ってほしい言葉を待って諦める道長のすれ違いが切ない。前回の逢瀬以来2人とも真剣にこれからのことを考えたのだろう。何かの言葉が先だったり後だったりすれば2人はまた違った関係になっていたかと思うとまた切ない。まひろは道長の妻になるのが倫子だと知った時から妾の話は断るつもりだったと思う。倫子の性格を知ればやっぱり嫌だろうな。

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38 | | 2024-03-26 14:20:07

道長は反動というか少し衝動的に行動する人のように見える。妻になることを拒否されて即縁談を進めて欲しいと父に頼みに行ったり、お幸せに!と言われて即倫子のもとへ行ったり。ある意味行動力があるとも言えるし、判断が早いともいえるのだけれど、どこかの段階で後悔が一気に来そうで。「妾でも良いと言ってくれ」と心の中の声が聞こえていたけれど、それは相手次第だと思うんだよね。どれだけ没落しても、女子会にいらっしゃいと笑顔で言ってくれる倫子さまと男を共有するなんて、さすがに一夫多妻の自由恋愛の時代でも無理な相談というものだよ。

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37 | | 2024-03-25 16:07:16

兼家と庚申待というなら、娘の超子の話が出てこないとおかしいし、超子が亡くなってから兼家一門は庚申待をしなかったとされています。おそらく脚本家がわざわざ庚申待を出してきたのは、そもそも庚申待は人の体にいるとされる三尸という蟲が、庚申の日にその人が眠っている間に身体から抜け出し、天帝にその人の悪事を伝えに行くといわれていて、蟲が身体から出ないよう一晩中起きているというもの。つまりこの夜に様々な悪事が浮き彫りになるという比喩のつもりだったのでしょう。でもまひろと道長のことは別に罪ではないし、どうせなら兼家が庚申待をしなかったということをリアリストとして描いた方が面白かった気がします。

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36 | | 2024-03-23 11:56:08

ここまで十分にこの時代の結婚観や背景が示されているのでまひろを思っていろいろ提案してくれる道長の気持ちがよくわかる。道長とまひろの家の格の違いも、その時代上に行くためにはいい家の娘を妻にしないといけないのもよく表現されていたからね。まひろは十分分かっているはずなのに妾では嫌だと言う。これは気持ちの問題かなら、妾でも十分な暮らしができるし道長のそばにいられるけど、1番ではない。より深い愛情の表れだと思った。ただそれですれ違ってしまうのはあまりにも惜しい。切ないね。

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35 | | 2024-03-19 15:06:57

花山天皇が退位してしまったら、また為時は仕事がなくなる。それどころか摂政になった兼家のもとを自分から去ったのだから、兼家が亡くなりでもしない限り無役のままであることは決定してしまった。まひろが兼家に会いに行ったのには驚いたが、兼家がまひろに会ったのにはもっと驚いた。何か思うところがあって会ったのだろう。まひろと道長との関係ももどかしい。道長が権力を求めて出世するためには、当然まひろを北の方にするわけにはいかない。それはまひろの思い出もあった筈。でも妾では嫌だと言う。お前が言ったことなのにって、そりゃなるよね。でも、妾が嫌な気持ちも当然わかる。志と本音の乖離がつらい。

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34 | | 2024-03-18 10:23:01

猟官運動に娘が動いて、本人は愛人とこもるって、ダメ親父もいいところ。間者になるのを断った時点で、遅かれ早かれこういう日が来る可能性があることを理解しておかないとね。それとまひろは道長の言う通り、何を求めているのかわからない。道兼のことはあっても、道長を感情のまま受け入れたのに、二人で逃げるのはダメ、妾はダメって、まさか現代人みたいに私だけ愛してというのではないだろうに。まあ史実や道長を光源氏のモデルとするのだろうと考えれば、何となくこうなるのだろうけど、心情をもう少し明らかにして欲しい。

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33 | | 2024-03-18 08:13:44

道長が腹を立てるのももっとも。まひろは一体何を勘違いしてるんだろ。二人で都を離れて遠くへ行くのは嫌だし、だからといって妾になるのも嫌。正妻になりたいっていうのは、二人の身分違いを考えれば当たり前すぎることでしょうに。聡明なはずの女性でも、こと恋愛に関しては愚かなわがままで自滅してしまうこともあるってことかな。

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32 | | 2024-03-16 14:21:13

大河にはなかなか珍しい素敵なラブシーンでした。こんなにもお互いを思い通じ合っているのに月夜はこんなにも綺麗に輝いているのに、抱き合えるのは人知れないこんな廃屋。それが2人の結ばれるには程遠い境遇を表していると思うと切なかったです。でもきっと2人の中では最高の夜になり、この日があったから生きていける心の支えになるのでしょう。ストレートな表現がない恋文。好きを表現する言葉の数々がとても素敵で教養の高さを思い知りました。

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31 | | 2024-03-12 19:49:12

雅で優雅で豊かで美しくて艶やかで。道長とまひろのやり取りを見ているとそんな形容詞が次々と頭をよぎる。文を従者が持って訪れ、その返信を持って主人のところへ戻る。長々と書くのではなく和歌や漢詩に想いを乗せて運ばれる。当然教養が必要で、そういえばまひろが代筆してたなと懐かしく思う。今より短い人生だっただろうに、なんと豊かで濃密な時間の過ごし方をしていたのだろうと一種の憧れすら持ってしまう。自由を求めた直秀はもういないし、宮中では陰謀がめぐらされていて。まひろの言葉が道長の腹をくくらせただろうか。謀略の中の道長は今までとは違って表情が引き締まって見えた。

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30 | | 2024-03-11 11:54:42

なるほど、道長と紫式部はそういう関係になってしまいましたか。そこはそういう説を唱える人もいるし、ドラマとしてもありかなとも思います。二人の文のやりとりが、普通なら男性が使う漢文を紫式部、かなによる和歌を道長というところは、メタファーとしても面白いし、よく考えられた演出でした。さて花山院の出家ですが、序盤の見どころのひとつだと思っていたのですが、想像していたよりも案外あっさり進みました。もう少し緊迫感のある演出が欲しかったかな。清明の有名なシーンをこのドラマの内容に落とし込んでもよかったかな。

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29 | | 2024-03-07 20:39:05

直秀は今後も影となり日向となり道長とまひろのそばで力になってくれると思っていたからこんな早い退場に驚いてしまった。まぁ散楽とはいえずっと国家権力を笑い物にして、その上盗みまで働いていたのだから天罰が下ることも仕方ないのかもしれない。ここで殺されると知った時から殺されるまでどんなに怖くて悔しかっただろう。ぎゅっと握った手の中に土が詰まっていたところで泣いてしまった。きっと遠い国で散楽のみんなと幸せに暮らしていると信じている。

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28 | | 2024-03-05 15:21:05

やはり道兼はわざと自分を打ち据え為時の同情を買い、花山天皇に取り入ったのか。嫌な予感はしていたが。ならば為時邸へ来たのは何もかも分かっていてかもしれないと思うと恐ろしさに震える。何度も今まで映り込んでいた鳥かごの行く末が鳥辺野とはこれまた容赦ない恐ろしさで。貴族の横暴を嫌悪していた道長がいざ権力を使おうとした時に使いこなせなかったとも言えるし、まひろを助けるので精いっぱいだったとも思える。盗賊は辻で大いに批判していた右大臣家へ入ったわけで、兼家が何もかもわかって裏で手を回していてもおかしくないのだから。

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27 | | 2024-03-04 10:45:26

よくわからなかったのが、なぜ検非違使はわざわざ直秀たちを殺したのかということ。わざわざ鳥辺野に送ったということは放免すると同時に殺す気だったわけです。たとえ検非違使が力を持ち始めていた時代だとしても、道長は上級貴族の氏族であり、彼からの心づけまでもらったうえで、その意を無視するようなメリットがどこにあったのか?正直よくわかりません。まあ糾弾しようにも、道長が盗賊をかばったことも明らかになるのはまずいから、大っぴらにはやれない。もやもやしたまま藪の中とならないで欲しいところです。

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26 | | 2024-03-04 08:28:22

意識不明だと思っていた父親が、寝たふりをしていただけだとわかった瞬間の詮子の悲鳴に、見ているこっちが仰天。あの時代の、天皇に入内するような上流貴族の女性が、あんな風に大口開けて絶叫するのでしょうか。それに、登場人物の言葉遣いが当時のもの(?)と現代のものとごちゃまぜで、なんともちぐはぐで興ざめする。親しみやすさを強調した演出なのかもしれないけれど、どこをとってもどっちつかずで中途半端感が否めないドラマという印象。

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25 | | 2024-02-28 19:13:31

こうして人は大人になっていくのかと感慨深いものがあった。家に宿敵である道兼がやってきた時、昔のまひろなら飛びついたかもしれないし人殺しと叫んだかもしれない。自分の中にある煮えたぎるような思いは語らず琵琶の音に込めた。あんなに悲しげに弾く琵琶を知らない。足を踏んだ方は覚えていないとはよく言ったものでいつもより数倍爽やかになついてきた道兼に憎悪するけれど、まひろはこれからどうするのだろう。いつか母の仇が取れたらいいけど。難しいのだろうか。

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24 | | 2024-02-28 17:00:24

直秀は打毬を一緒にするだけでなく、道長の屋敷にまで行ってしまった。道長が腕の傷のことを聞いたのに、はぐらかし屋敷の間取りを丁寧に聞き見て歩き…道長が疑っている時点でやめておけばよかったのに捕まってしまって。直秀はどうなるのだろう。兼家が倒れ、右大臣家がピンチかと思ったのだけれど、道兼の動きはまさか兼家の差し金?父と不仲だと印象付けて花山天皇に近づく策ではないのか?だとしても、まさか為時の家にまで来るとは驚いたし、まひろの琵琶には悲しみしか感じなかった。

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23 | | 2024-02-26 11:47:09

この時代、いかに下級貴族とはいえ、貴族の若い女性がほいほいと男に顔を見せるのかというのは疑問だけど、母親を殺した男の前で琵琶を弾くというのは、後に琵琶法師が平家物語を語ったり、耳なし芳一の話を思い出したりするので、因縁めいた雰囲気が出ていたと思います。巫女による口寄せですが、これも後に鳥羽法皇が近衛天皇の死について口寄せを行ったという話などを原型にしてのフィクションでしょうが、当時の習俗として面白いシーンだったと思います。清明のまじないで動きを止めるのはやりすぎだと思いますが。

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22 | 2024-02-24 21:21:59

戦国時代とは違って絵本の世界でしか見なかった平安時代を目の当たりにして、貴族たちは雅な暮らしだし一般の民はいつの時代も変わらず苦しそう。
鈴を転がすように笑う華やかな女子たちがいたり、文学に勤しむイケ男たちがいたり、これが平安時代かぁ、と感動する一方でいつの時代も変わらぬ出世争い、しかもそれが呪詛などという凶々しいもの頼りだったりして、信じられない世界だけどこれが平安時代。
楽しませてもらってます。

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21 | | 2024-02-24 02:26:03

ガールズトークがあるようにボーイズトークもあるわけで、赤裸々に語られた本音はまひろには耳が痛いことだろう。道長が同調したようには聞こえないけれど、道長との家の格は別格だし、なにより想いがあるから尚更聞くのが辛い。お父さんが権力に挟まれて好きでもない仕事をするのは辞めてもいいんじゃないの?なんてお気楽な顔してたけど、それを許せば自分は嫁の行きてが無くなるということだ。呑気な親子だと思ったけどそうは言ってられなくなるだろうね。

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20 | | 2024-02-20 20:47:14

道長から距離を置くために考えた散楽のお話が当たって、きっとまひろは嬉しかっただろうと思う。でもそのことで右大臣家からの襲撃にあって、で結局道長に助けてもらって。縁があるというのはこう言うことなんだろうね。距離を置こうと思って行動しても逆に近づいてしまう。右大臣家をこき下ろした台本なのに見て見たかったと言われて、余計に心動いてしまっただろうし。でも打毬終わりに猫を追いかけて聞こえてきてしまった心無い声。決して道長が発したわけでも同調したわけでもないけれど、そういう世界だとは悟っただろう。文を燃している姿は可哀想だった。

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19 | | 2024-02-19 10:43:57

男どもがあれこれ女性について語り合うところは、まさに似たような場面が「源氏物語」の中にありましたね。それを想起させる面白いシーンでした。打毬ですが、ポロみたいな競技ですね。これは役者さんたちが頑張っていると思います。馬に乗りながら杖を振るって毬を打つのは、相当に練習しないと形にならないと思いますし、作法なのか、それぞれ打った後の形がほぼ同じでした。そして穢れについてようやく触れていましたが、まひろの母を自らの手で殺害した道兼の行為が、いかに蛮勇か、もっと前に説明していた方が良かったと思います。

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18 | | 2024-02-17 06:57:13

みんなで和歌を詠み合う優雅なひととき。豪華絢爛な衣装とイケメン揃い、すごく絵になるし素敵だけど和歌に興味がない人には昔の古典の授業なみにつまらないだろう。特に今の若い人たちはパッとわかりやすいものじゃないと目を引かないし、よく見たり聞いたりしないと内容が分からないものはすぐ飽きてしまう。登場人物の日常会話がものすごく砕けているのも違和感でチグハグ度が増す。どの層をターゲットにしているのか分からない。

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17 | | 2024-02-15 16:47:07

病で弱っている妹に自分の昇進を帝にとりなして欲しいと言う兄。帝のお気に入りの一派と既存の一派の若者たちの取り合い。戦のなかった時代だからこその戦いがあったのだと感じる。漢詩の会というのはあのような感じだったのだととても興味を持って見た。即興で作るというのは知力もセンスも瞬発力も必要だし凄いと思った。道長の詩はなんともせつない。百人一首で知っている方があの場に4人もいるというのが競技かるたをかじった身には心躍る。点と点だった方々がドラマの中でどんどん繋がっていく。切なかったり恐ろしかったりするけれど、楽しくて仕方ない。

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16 | | 2024-02-13 11:38:33

清少納言の登場ですが、当然ながら紫式部との出会いの場面はフィクションだし、よく言われている清少納言の出しゃばりで知識をひけらかす感じを強調する内容でした。白楽天の名を出したのも、あえて「枕草子」の「香炉峰の雪」のエピソードにひっかけたものなのでしょうね。でも出しゃばりで知識をひけらかすというよりは、貴族として品がないというか、下品な感じがするのは演出なのでしょうか?藤原道隆は摂関家、若手を呼んでの漢詩の会を行うにしても、紫式部の父である藤原為時は最高位が正五位下、清少納言の父の清原元輔は従五位上だから共に下級貴族だし、娘まで行くのは不自然だし、あの清少納言の出しゃばりぶりは才気とは取られない時代だと思うけど。

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15 | | 2024-02-08 21:02:23

狂ってやがる。次男が人を殺してそれを一族のためと揉み消した父。次男を問い詰めたらお前が苛立たせたせいだと言う。そんなわけあるか!そしてその喧嘩を見ていた父が微笑ましいとでもいいだけな顔で良い良いと見ている。やっぱ狂ってるでしょ。時代の違いとかそんなので済まされる話じゃない。まひろは今でも自分が走り出したせいだと悔やんでいるのに、この差はどうなんだ。人より偉いという意識を持つと正義は自分にあると勘違いするのかもしれない。

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