直ちゃんは小学三年生

演技をしているのかこれが素の竹原ピストルさんなのかわからないほどに朴訥な小学三年生でした。主役の杉野遥介くんにかっこいいところは全て持ってかれていましたが、杉野君のお友達としてずーっと仲良くしてあげてね、という気持ちにさせてくれたとても良い子でした。笑いあり、涙あり、昭和生まれのおばちゃんの心を鷲掴みにする最高の深夜ドラマでした。

てつちんが引っ越して転校してしまうことに、最後まで抵抗してる山ちょの姿にグッときた。でもてつちんを隠すために、力づくで押入れに突っ込んだり、ビニールの中に押し込んだり、大人の力だからちょっと怖いのが面白かった。山ちょはどんな大人になるんだろう、そのまんまなんだろうな。

40代のおじさんが、小学3年生をどう演じるのかと疑問でしかなかったが、竹原ピストルさんはドラマの中で確かに小学3年生の「山ちょ」に見えます。優しくて繊細な演技がとても自然で、見た目は髭も生えて、明らかに小3では無いのに、こちらにはすんなりと受け入れられる不思議な魅力があります。セリフの言い方も子どもから思春期に向かうけど、まだ子どもという10歳以下の子どもっぽさを絶妙に表現していると思います。しゃがみ方や、花に水をやる手、ランドセルを持つ手、どの場面もかわいく写っているのが不思議でとても魅力的です。「山ちょ」として大好きになったので、竹原ピストルとして音楽番組に出ているのを見た時に、少し受け入れ難かった程でした。

マジックのイタズラ書きを手で消したのが判った時泣けた。それを誰にも言わない事に感動した。花に話しかけながら水をあげる所は外見とのギャップMAX！塩ちゃんが山ちょに癒されたくて横にいるのが判る。要領悪そうで、友達同士が口論した時「絶交はだめだよ！」とか言うときは言うのもカッコいい。

笑えて
ちょっとほろり
ツボってます

小学三年生ならではの独特な言葉の言い回しや仕草がとても再現されていて竹原ピストルさんの新たな一面を見ることができた作品でした。とくに、友達との遊びの中で、微妙に自分だけが孤立している時の絶妙な表情は最高です。

1番おじさんぽい格好なのに1番かわいらしくて男の子っぽいのが意外でハマった。チラチラ見える不器用さとお母さん子なんじゃないかなと思わせる甘えん坊な感じが母性本能を持つものとしては堪らない（笑）いいキャスティングだね。

最初の違和感が半端なかったが、何故だろう、途中から演技力が本当に「小三」に見えて特に自動販売機の前でパニックになってからの防犯ブザーを取ってしまった時に見せた表情のギャップが最高だった。寧ろハマリ役ではないだろうか。