ラジエーションハウス

まさしく技師長っぽい！
放射線の技師長こんなﾋﾄが多い

っまぁ、他のドラマでも何が良いのかが判からない。♨️

遠憲さんは、どの役をやっても最高！

いつもヘラヘラしていてヤンキーみたいな歩き方したり良い年した社会人とは思えない佇まいだけど、この緩くてちょっといい加減に見えるテンションのまま、緊急時にはテキパキ指示を出してとても頼もしい存在になるところがギャップがあって魅力的だなと思います。決める時は決める格好良さといい加減さの塩梅が抜群で、良い感じに力の抜けた演技がさすがベテラン俳優さんだなと感心します。

さすがの演技力と、怖い顔の割にとてもいい人。その人柄があふれていたと思います。このドラマの中では頼れるし、癒し役だったなって思います。こういう上司がいてくれたら伸び伸びと仕事ができて、職場環境はいいのだろうなと思いました。遠憲さんの魅力が詰まった役で、気さくでいい人っていうのがすごくわかりました！

人が見ていないところでは杏の父を心配して深刻そうな表情を浮かべていたり、うつの本を読んで真剣に考え事をしていたり、患者を放っておけない医療従事者としての熱い一面が随所に垣間見れたのが良かったです。杏に気を使わせないためにわざと軽い口調で再検査を勧めたり、彼女が躊躇するとそれ以上は深く踏み込まなかったりと相手との距離の測り方も大人で、普段がいい加減な分とても格好良かったです。

遠藤憲一演じる小野寺技師が、唯織の正体を知ってもそれを飲み込んで、さりげなくフォローしている様子が良かったです。「医師だとわかっても技師としては部下だから」と言う発言も、ざっくばらんな言い方が年長者らしい深みがあって素敵でした。

面倒くさそうに喋るし態度は悪いし、一見いい加減で頼りなさそうなんだけど、元気がない広瀬や普段と様子が違うたまきにいち早く気がついてさりげなく声をかけたり、フォローしたりと長としての役割をしっかり果たしているところが素敵です。「気を遣い過ぎなんだよ」と広瀬を諭す時に、口調が軽くて友達と話しているみたいな雰囲気があるので全然説教臭さがないところも小野寺らしさが出ていて良かったと思います。

かっこいい。タバコも吸うし口は悪いし近寄りがたいけどオーラがある。奥さんと息子と別居しててちょっと疲れた感じが好き。怖そうだけど実は部下の一人一人に目を配ってる頼れる技師長。白衣じゃなくて技師の制服がこんなに似合うとは思わなかった。

良い年して上司に頭下げる時に手がだらんとしてたり、ポケットに両手突っ込んだままだったり、バイトの高校生みたいなんだけどそれが自然で様になっているのが凄いです。全然違和感がなくて、小野寺のだらしなくていい加減な性格が滲み出てる。でも仕事になると一瞬で表情が引き締まったり、たまきが広瀬を怒鳴ってると「何ガミガミ言ってんだ」と仲裁に入ったりとベテランとしての頼もしい一面も垣間見れて、そのギャップが格好良いなあと思います。

これだけのベテランに今更言うことではないが、存在感があり上手い。どうでもいい時には上司にへつらうが、いざとなると主張すべきところはそれなりに主張する。年寄りのぬらりくらりとした処世術がうまく演じられているなと思う。息子とのシーンの最後で、あっさりとした挨拶だけで済ませるところは、余計なことを言わない分、格好よかった。

なんという自然な演技！！とびっくりしました。知り合いに放射線科の技師長がいますが、まさにそれっぽい！！気だるそうでやる気もそんなにない、事なかれ主義でちょっとガラッパチ…。とてもぴったりな役ですね。中にはやるの気ある技師長もいるでしょうけどね…。

いつもヘラヘラと緊張感のない表情を浮かべていて、プライドも責任感もなさそうな小野寺のいい加減な性格をしっかり表現しているので、撮影する写真が繊細で美しいとか、千葉親子に心を寄せる優しい一面に意外性があって、より素敵に感じられました。息子の写真が目に入った時だけふっと目元が緩むところも父親らしさが出ていて良かったです。

歩き方や背格好などが、実物の放射線技師長にどハマりしていて見応え満点です！確かに迫力もありますが、それ以上に家庭不和で離婚届にサインしないところが女々しくて可愛らしく、また権力に屈しないかっこよさも見せてくれるので、まさにエンケンさんがハマり役のように思います。愛されキャラとしても見ていて面白いです。

猫背気味の立ち姿やヤンキーみたいなタラタラした歩き方、だるそうな話し方で小野寺のいい加減な雰囲気を醸し出しているところが上手いですね。普段やる気がなさそうなのに、五十嵐の画像解析を見てパッと表情が真剣モードに変わるところは小野寺のベテラン技師としての知識の高さと実力が伝わってきますし、五十嵐の能力がいかに凄いものなのかを視聴者に強く印象付ける効果もあったと思います。

最近「かわいいオヤジ」というイメージが中心になりつつある遠藤憲一の、顔に見合った（？）少しだらしない自堕落な中年ぶりが愉快でした。
部下のたまきに辛口で刺されても怒りもしなかったり、面倒なことをサクッと軒下に押し付けたりしている様子が面白かったです。