わたしの宝物

真琴の余計な行動のせいで宏樹と栞がいなくなってしまった。とんでもない友達だけど、真琴はどうすれば気が済んだのだろう。なにが気に食わなくて暴露にまで至ったのだろう。冬月との関係を話さなかったから？1番の親友だと思っていたのに自分1人蚊帳の外だったのが嫌だった？それで自分が見たことが全てみたいに宏樹に触れ回るのは傲慢じゃないのか？その告白は自分が罪を暴いたという快感は得たかもしれないけど、その後には地獄しかない。1番部外者の真琴にどんな責任が取れると言うのか。これだから女はと言われそうで怖い。

自然に笑えなくなっている美羽を思うと托卵なんてするもんじゃないなと思う。そしてどんどんパパとして夫として温度を取り戻している宏樹が怖い。本来ならそんな変化も嬉しいはずなのに、それ以上優しくしないで〜って思ってしまう。そして冬月‥生きてたんだよね。毎日が綱渡りでどの道を選んだらいいのか常に選ぶ人生に幸せなんてない。でもここまで来てしまった、これからどうするのが1番いいのか自分だったらどうするか考えながら見るのが面白い。

夫のモラハラひどいし、いろいろそういう設定なのだけど、美和が既婚者という事実が冬月側から無視されているようで違和感あるし不愉快です。日本人ってそんなに貞操観念低いの？　男女が惹かれ合ってしまうのは仕方ないが、既婚者に一方的にしつこめにに連絡とったり公衆の面前でスキンシップ取るのは誠実さを感じないしモラルないなあと思う。そしてそれは冬月のキャラじゃないと思うのでこのドラマ設定がちぐはぐ。

栞！！いい名前なのにこの場合は戦慄だわ。このドラマのすごいところはタイミングが絶妙ってところよね。モラハラ全開の夫に耐えているところに冬月が登場までは結構あるけど、離婚を決意したところに冬月の死を合わせたり、育児に関わらないという態度を取っていた夫が急に子煩悩になったり。今？！ってタイミングがたくさんあってジェットコースターに乗っている気分。いいも悪いも考える暇がなくて面白い。人の人生だから面白がれるけど自分ならげっそりすると思う。

田中圭さん、松本若菜さんの演技に引き込まれます。田中圭さんのライバル役には深澤さんが少し弱い感じがするかな?

夫の家でのモラハラは気が弱くて1人じゃ家庭を支えきれないというSOSじゃないの？元々よく泣く夫婦だったのなら尚更よね。50万超えの入院費と妻と子供にお金に不自由をさせない暮らしをさせるのは並大抵ではないだろう。自分がここから降りるわけにはいかないという悲壮感すら感じるわ。妻に愛想尽かされるのが先か夫が壊れるのが先か。そこに夫とは血の繋がってない子供が生まれ妻は一生罪を背負う‥壊滅的な未来しか見えないわ。

重い。人の不幸は蜜の味、で視聴率を稼ぎたいのかもしれないが、これは重過ぎる。どこかの国の非日常的な話ではなく、現実に身近にありそうな話だけに娯楽として見れない。人は皆心に傷を負って生きているのだけど、このドラマは見ている人の傷を広げてしまう。昔に塞がったはずの傷まで開きかねない。これならホラーの方がまだまし。

　深澤さんがモラハラ旦那役で田中圭さんが幼馴染み役の方が良いのでは。
　その方が深澤さんの演技力が広がると思いますし。ごめんなさい。失礼な意見を述べてしまいました。松本若菜さん、田中圭さんの演技力は素晴らしい。
　深澤さん、体に気をつけて頑張って下さい。

托卵の道を選ぶ前にこんがらがった関係を解いて美羽の幸せになる道はないのかと思ってしまう。あんな夫ならすぐ別れてしまえと思うけど、最初からああではなかったはずで稼ぎ手も1人だしプレッシャーもあるのかなと思ったり、美羽だって親の借金まで肩代わりしてもらっている以上強くは出れないし悪循環だよねー。そこに現れた冬月、何度も遭うって都合良すぎるけどあれを奇跡と呼ぶのだろうか。あの場合托卵しても分からなそうだけど成長する子が冬月にそっくりだとホラーだよね。