半沢直樹 (2020年版)

今回のシリーズでは絶対的な敵対はせず時には味方になりました。元々が彼なりの正義感から行動するキャラなのでこれはこれでアリでした。何故か前回よりオネェ度は上がっていましたが、前回婚約していた女性とは結局結婚したのでしょうか。

歌はいらない。なんだこりゃと思った。
ロスジェネはまだしも銀翼でも歌をやって出てきた。

アドリブは「トイレ！」ぐらいでよいかと思う。

時に発するオネエがいいわけであれはやり過ぎ。
黒崎ファンとしてがっかり！
クールできつい黒崎とオネエのネチネチさがある黒崎＝前作のほうが数段良かった。

笑えるし、憎たらしいのにかっこいい！というのが最高です。たぶん下手に演じたら、場面ごとにキャラが変わりすぎて不気味になると思います。それを「こういう人がいたら、言動が激しすぎて近づきはしないだろうけど、一目置いちゃうなあ」というリアリティを感じさせるのは演技がうまいからでしょう、最高です。ここで誰かが動かないと、最悪の展開になっちゃう！という場面で出てきて、その場面を最大限に生かして役の良さを際立たせる手腕にもほれ込んでいます。

おねえ言葉でインパクトのある黒崎監査官だが、今回はその部分を強調しすぎなのか、逆にアクの強さがなくなったように感じた。左遷され最後に半沢に送った眼差しが優しすぎて、爽やかな気分になったが、できればもっと濃い悪人部分を出してほしかった。

前作より直樹への愛情が増していてすごかったです。特にいないと思っていた直樹を発見した瞬間は片想いの人を見つけたようでした。移動になった時、部下たちがみんな黒崎さんとの別れを惜しんでいたのが印象的でした。あんなにインパクトある上司は得難いですからね。。

1の時はどんどんやり過ぎている感じになっていき、もったいないと思っていましたが、今回は細かい動作やキャッチーなセリフが良いバランスで散りばめられていて、魅力が増したと感じました。ある意味、今回のマドンナ的存在と言ってもいいと思います。

前作でも黒崎のオネエキャラは強烈でしたが、常に直樹呼びとか、半沢に対する執着の仕方にもはや愛情を感じてしまいます。仕事中におかしな歌を歌い出したり、思いっきり私情を挟んだり、どこまでふざけているのかよくわからないところが魅力的で、敵ながら憎めないと思ってしまいます。

前回に続きの登場で「待ってました！」って感じ。
オネエ口調が色っぽくて、しびれる。
流し目の感じは、歌舞伎を見ているようだった。
半沢に撃退される時の、「きぃー！」とヒステリックな表情が面白くて好きなので、もっと登場してほしい。

前回見ている人には、待ちに待ったというべきか、黒崎役はこの人しかいないくらいのインパクトがあります。あの癖のあるオネエ言葉は、ある意味必要悪みたいなもので、半沢直樹のライバル的存在としては、なくてはならない重要なポジションです。

部下に対する当たりが強くて制裁のしかたも痛そうだし、怒らせたらかなり怖い人に見えるけど、なんか憎めないのは話し方がかわいいからかな。半沢のことが嫌いで不正をつかみたいはずなのに、「直樹」って呼んだりどこか愛着があるように感じる。

前作で人気があったから、原作には出てこないが、無理やり引っ張ってきたのだろうが、こんな公務員おるか、っていうかこんな奴おるかっていう感じ。なんだけどもそう思っていても笑ってしまう。替え歌まで歌うとは。恐れ入りました。

絶対いないし絶対昇進できなさそうなキャラクターなのに、妙な迫力と愛らしさで視聴者を丸め込む演技はさすがでした。あんなにわざとらしい演技や見栄の切り方がかっこよく画面映えするのは歌舞伎役者ならではなのかなと思います。