祈りのカルテ 研修医の謎解き観察記録

橘の彼氏面して塩対応されたり、牧村にまで「やーい、振られた」って弄られたり、プライド高い優秀キャラなのにイマイチ決め切らなくて3枚目っぽくなってしまうところが親近感湧いて良かったです。世界中を飛び回る医者になるという誰よりも大きな夢を持つところも、それが実現できるって確信してる感じも自己評価の高い谷川らしかったです。

橘が気になるのに上手くアプローチ出来ない不器用さが見ていてもどかしく、もっと素直になれば良いのにってアドバイスしたくなっちゃいます。病院を継ぐ決意をした橘に「あんたも一緒にやる？」と誘われた時の驚きと嬉しさが入り混じったような笑顔もとても良かったです。「うん」とすぐに快諾せずに「考えとく」とちょっと気取っちゃうところも、なかなか素直になれない谷川らしさが出ていて微笑ましかったです。

橘が合コンに行くと聞いた時にサッと表情が変わったり、裕也の誕生パーティーでも「マー君が待ってるから帰る」という言葉にショックを受けてコップを落としたり、どさくさに紛れて送って帰ったり、橘絡みになると分かりやすいくらい動揺して好意が態度に出てしまうところ不器用さが可愛らしかったです。プライドが高くて上昇志向が強いのはなかなか偉そうな態度から伝わってくるけど、肝心な優秀さはあまり見えてこなくて口だけ男にも見えるので、今後谷川の有能さが発揮できる見せ場があると良いなと思います。

身体を張ってヘトヘトになるまで子どもたちと遊ぶ諏訪野と違い、遊びたいものを子どもに持って来させたり、お絵かきや絵本の読み聞かせをするなど、自分への負担が少ない方法で子どもと接する姿が、効率重視な谷川らしくて良かったです。プライド高いし自信たっぷりだけど、諏訪野の子ども一人ひとりとじっくり向き合って心を寄せる姿や、志村の有能さにちゃんと気付いて「凄い」と認める素直さもあって、ただの上昇志向の強いエリートではないところに魅力を感じます。

橘の気を引きたくて自分もタロット占いの勉強をしてる姿が健気で可愛らしかったです。嫌味でプライド高い人だけど、たまに見せるこういうちょっとした隙や素直さが愛嬌あって良いと思います。立石に「カルテがつまらない」と指摘されてもいまいちピンときていない感じも、柔軟性に欠けるというか、真面目でキッチリし過ぎている谷川の性格が感じられて良かったです。

裕也にいつも突っかかってるのに、貰った手作りパンはちゃんと食べていたり、「料理男子はモテる」という橘の言葉を聞いて「そうなのか」と参考にしてたり、嫌味なエリートキャラっぽいのに意外と素直なところがちょっと可愛い。良太に医者になった理由を訊かれた時に「自分の能力を試すのに一番相応しいから」と真顔で即答するところも、自信があってプライドが高い性格が感じられて良かったと思います。

「研修医のうちに結婚相手見つけとかないとヤバイ」という麻友に「麻友は違うだろう」と速攻で否定して慌てて取り繕う姿、いつも冷静な聖人らしくなくて印象的でした。麻友のことが好きなのかなあ？意外と分かりやすくて不器用なところがクールなエリートキャラとギャップがあって良かったです。

エリート意識が強くてプライドの高いクールな人かと思いきや、2話ではムキになって裕也と言い合いをする子供っぽいところがあったり、退院する患者さんにお花を渡す時もすごく嬉しそうな良い笑顔を浮かべていたり、思ったより愛嬌のある意外な一面が垣間見れて親近感がわきました。特に患者さんに向ける笑顔は普段のツンケンした表情と別人のようで、「患者を救いたい、元気になってほしい」という谷川の医師としての使命感が伝わってきて良かったと思います。