今夜はコの字で Season２

あまりに奥手で臆病でイラっとするキャラだけど、最後にちゃんと恵子に自分の気持ちが伝えられてホッとしました。一言一言噛みしめるようにゆっくり丁寧に話す姿も、吉岡の真面目さや誠実さ、恵子への気持ちがいかに大切かが伝わってきて良かったと思います。美味しいお酒や料理を前にすると、ぎこちない空気もすぐに忘れて喜んでしまう単純さも吉岡の素直な性格が感じられて良かったです。

浅香さんご本人がこういう性格なんじゃないかって思ってしまうくらい、吉岡の優柔不断さや優しくてお人好し過ぎる姿が似合っています。はっきりしなさいよって背中押しくなる。恵子と透が復縁すると勝手に勘違いして、一方的に別れを告げてコの字ノートを返して去っていくシーンも、口を挟む隙がないくらいの勢いがあって、恵子から話を聞いて傷つきたくないという弱さや臆病さがよく出ていたと思います。

池との焼鳥屋さんのシーン、めちゃくちゃ気不味くて居心地悪そうでこっちまでハラハラしました。店員さんの視線に過敏に反応して「酷いヤツって思われてる？！」って動揺したり、ボロ出さないように会話もぎこちなくて笑顔も引き攣ってるし、池がすごく嬉しそうにはしゃいでるから余計に「前に来たことある」って言い出せなくなっていて、優しい性格が裏目に出ちゃって追い込まれてるところが吉岡らしかったです。徹夜で池のプレゼン資料を直してあげるシーンもあって、10話は良くも悪くも吉岡の優しさが際立った回だったと思います。

恵子の元カレとは知らずに透と意気投合する姿は、楽しそうなんだけど観てるこちらはちょっとヒヤヒヤしちゃいました。恵子といる時もそうだけど、何でも美味しそうに食べるしめっちゃ楽しそうだし、お店のウンチクも興味深げに聞いてくれるし、年上の人に甘えるのが上手いっていうか、つい面倒みたくなるような雰囲気があるのが良いですね。透が色々お勧めして食べさせてあげたくなる気持ちも分かります。あんまり負の感情を抱く姿を見たことがないので、後々透が元カレだって知ったらどんな反応を示すのか気になります。

池と飲んでいる場に恵子を呼ぶし、恵子と一緒の時に「池さんの参考になれば」とか言って料理写真撮っちゃうし、毎回なかなかの鈍感ぶりを発揮してるけど、駆け引きしてるようなあざとさや計算高さが一切感じられず、本当に本人に悪気はない天然行動なんだなっていうのが伝わってくるのが良いです。そういうのがめっちゃ吉岡らしい。呼び方が「恵子さん」ではなく結局「先輩」に戻ってるのも、なかなか進展しない2人の関係そのものって感じで良かったと思います。

しっかりと厳しめにダメ出しすることもあるけど、息抜きにコの字に連れてってあげたり、アドバイスする時も上からではなく、一緒に成長していくっていうスタンスで説教臭くないところが素敵。浅香さんご自身もこういう方なのかなって思うくらい自然体に演じているところも良いですね。恵子先輩が合流した時の浮かれっぷりも相変わらず分かりやすい。自分の好意はダダ漏れなのに池の気持ちには全く気付かない鈍感さも吉岡らしかったです。

久々の恵子との二人飲み、顔ニヤけちゃって嬉しさが隠しきれてないのが吉岡らしくて可愛らしかったです。先週の池の言葉を気にして「先輩」から「恵子さん」に呼び方を変えてみるところも吉岡の素直で真面目な性格が感じられて良かったです。相手が後輩だろうと変にプライド持たずに、良いと思った意見はすぐ取り入れてみるところが吉岡の良さだなあ。一人飲みの時も池と2人で飲んだ時も楽しそうだったけど、やっぱり恵子と2人一緒の時が一番良い笑顔をしていて、もっと距離が近づいて20年後も30年後も一緒にお酒飲めてたら良いなって応援したくなりました。

池と楽しそうにコの字酒場を満喫する姿を見て、ちょっと気弱で頼りないところもあるけど、池の素直さや常に一生懸命な姿勢に気付いてあげたり、山田のことも何だかんだ可愛がってるし、苦手な相手でもその人の良い面を見つけて上手く付き合っていけるのが吉岡の良いところだなって思いました。相手がどんどん本音をさらけ出せるのも、吉岡の穏やかで優しい雰囲気のおかげだと思う。それにしても恵子先輩といい池といい、気が強い女性に振り回される情けない姿がめっちゃ似合いますね。

後輩の池には噛みつかれるし、取引先でも池のせいでハラハラしっぱなしだし、恵子との待ち合わせ場所を間違えるし、今回はヘタレ全開で散々でしたね～。気の毒なんだけど、そういうところが吉岡っぽくて良い。恵子から電話があった時に一気にテンション上がる姿も相変わらずワンコっぽくて可愛い。扱いが難しそうな池と、今後どんなふうに信頼関係を築いていくのか楽しみです。

マネージャーに昇進したし、コミュニケーション能力もアップして仕事面では成長が感じられるけど、山田にダシに使われたり、お店探し丸投げされたり、ちょっとヘタレなところは変わっていなくて、そこが吉岡らしくて良いと思います。元気になった洋子を嬉しそうに見つめたり、仕事について真剣に語る姿はお兄さんのように頼もしくて格好良かったです。恵子が来るとあからさまにテンション上がっちゃう分かりやすさも微笑ましいです。

お店に着く前からニヤけちゃってソワソワしていて、恵子先輩からの連絡がよっぽど嬉しかったんだろうなって丸分かりなところが良かった。もう良い大人なのに駆け引きとか全然しなくて、顔にも態度にも好意をそのまま出すのが吉岡の不器用さや素直さが感じられて良いと思います。見ているこちらもつられて笑顔になるような、しみじみと幸せそうな食べっぷり・呑みっぷりも良かったです。

恵子に再会する前のヘタレっぷりと再会後のテンションの高さのギャップが凄くて笑っちゃいました。本当に恵子先輩一筋で大好きなんだなって、その一途さにちょっとキュンとしました。食べ方や飲み方も豪快というよりはとても丁寧にじっくり味わう感じがあって、そこも吉岡らしさが出ていて良かったです。前シリーズと違ってちゃんとお店のお客さんや大将とも気さくに会話を楽しんでいて、コミュニケーション能力の成長が見られたのも月日の経過が感じられて良かったです。