舞いあがれ！

朝イチで朝ドラを見ながら自分が亡き後めぐみさんと舞さんが苦労している姿を見て涙目になっていましたね。舞が小さい頃からずっとかわいくて仕方がないお父ちゃんが印象的でした。舞ちゃんを見つめる目はどこまでも優しく目尻が下がりっぱなしでした。父の愛をとても感じました。

家族のために、社員のために、自らが率先して働き、そして急逝。それを美談にしていいのかという脚本上の疑問はともかく、高橋さんの演技は素晴らしかったです。優しさと忍耐強さがしっかりと伝わって来ました。二枚目だし、格好いいし、そこいらにいる筈はないのですが、なぜか普通にそこいらにいるおじさんのように感じられるところは、さすがだなと思います。どこか昭和の匂いが残る感じもよかったと思います。でも「ちむどんどん」といい、朝ドラは簡単にお父さんを死なせすぎじゃないですかね？

家族の前で一切弱音を吐かず笑顔を絶やさず‥だから体を壊したのでは？と心配になるほど切ない笑顔をしていました。どんどんやつれて心配でした。どんな時も感謝の言葉を忘れず謙虚で素敵なお父さん、家族に向ける優しい目が忘れられません。

ちょっとお腹を出した感じの立ち方が、歳を感じさせられた。どんどん小さくなっていく背中が今の工場の状況を示しているようで。顔色も顔つきもどんどん悪く覇気がなくなっていく様子は見ていて辛かった。

パートのおばさんたちにやめてもらわなきゃいけない時、最後の挨拶で頭が上げられずずっと深々とお辞儀したままの姿が岩倉の社長として誠実にやってきた証のようで素晴らしかった。苦渋の決断とその批判を一身に受ける覚悟がそうさせたのだろう。この社長を見るだけでいい会社なんだろうなと思うことができる。

父親役でファンになりました！
こんなお父さんだったら頑張ってしまう！。
高畑さんとのやりとりで感動して泣いてしまいました。
高橋さん、かっこ良い！。

威圧感はないけど優しくて頼りになる父親をうまく演じている。関西弁の、特に感動詞の表現がすごく自然でびっくりした。

舞ちゃんがパイロットになりたいって言って、お母さんがお父さんが作った部品を使って舞が飛行機を作るのがお父さんの夢って話した時に小さくお母さんを制してそれはええって止めていましたね。お母さんが強く出ればお父さんが引っ込む。舞ちゃんが女の子だから特に優しく接しているように見えて素敵だなと思います。

娘が長いことおばあちゃんちに行っていて帰る時、心配で家の外をウロウロしちゃうのも駆け寄った舞ちゃんをギューっと抱きしめるのもほんとに良かったです。力いっぱい抱きしめている姿に言葉以上の愛情が詰まっていました。