70才、初めて産みますセブンティウイザン。

出産というテーマは若いカップルならただ明るく楽しくおめでたい話となるが、70歳での初産となると痛々しいというかリスキーというか、ドラマにして大丈夫なのかと見る前は心配になった。でも、見てみると出産の夢物語的な側面ではなく、肉体を使う大事な行為であるというリアルな面が見られて良かった。特に男性には出産について初めて知るひとも多い内容だと思うので見てほしいと感じた。子育てに協力する男性は素敵だと思うし、子育てを体験しないのは勿体ないとも思う。

朝一が胃がんの手術で入院してしまっただけでも大変なのに、夕子までもが骨折で入院してしまうとは。高齢夫婦が子育てをしていく中で、直面する問題点を、赤裸々にドラマ内で描いているところに、見ていて心が打たれました。決して、美談だけでは終わらない子育ての大変さを、赤裸々に視聴者に伝えてくれている内容でした。両親が入院してしまったので、みらいは他の家庭に預けられましたが、「みらいが可哀そう」「だから、高齢で子供を産むなんて」という否定的な思いは浮かばず、「困ったときには助けてもらえる制度があるのだ」と気づけた喜びの方が大きかったです。この先、何が起こるか分からないという不安は、年齢は関係なく誰しもが持っていること。予期せぬことが起きても、1人で抱え込まず、助けを求めることが必要だと訴えてくれるこのドラマを、高く評価したいと思います。

70歳で子供を持つという、現実味があまりないテーマでしたが、見ていくうちにどんどん惹き込まれていきました。本当に産めるんじゃないかと思ってしまうほど、すごく丁寧に現実味が出るように描かれていたと思います。どこに行っても驚かれたり、年老いているからこその問題も山積みでした。しかし、どんな問題が起きても、夫婦で相談して解決していく2人の姿にはとても感動しました。また困った時には、必ず手を貸してくれる仲間の存在もあり、そんな環境で子育てできている2人が羨ましかったです。

朝一と夕子のはっきりした年齢は明かさず高齢出産ということだけ念を押すように書いてあるこの作品を小説として読んでいたら、きっと70代の夫婦の話だとは想像もしなかっただろうと思います。そのくらい夕子と朝一のママとパパとしての悩みがリアルでした。
70代でも危機感を認識しているからこそ実際に起こったときに受け入れられるメンタル的な覚悟が多少あるくらい、危機感はなくても20代だろうとリハビリが必要な怪我をする危険性はあるし突然病気になって働けなくなることもあるので、年齢ばかりに目を向けるのは変なんじゃないかなと感じました。
それにみらいが幼稚園で出逢った男の子の母親のように固定概念を押し付けてくる存在と出逢ってしまうことも常に避けられることではないので、ピンチのときに助けてくれる"誰か"を増やしていこうという朝一の考え方に涙が零れました。

高齢者夫婦の出産と子育てという本来あり得ないような設定に興味本位で観たのですが笑いあり涙あり感動ありのドラマで大好きでかかさず観てしまいました。初回から朝一と夕子の設定とは裏腹のあり得る行動に良い意味での裏切られた感がありすっかり引きつけられてしましました。また健康上等の高齢者夫婦ならではの問題だけでなく子供の幼稚園入園の為のトイレトレーニングやいじめ等といった普通の新米パパとママとしての問題にもスポットを当ていたので観ていて共感出来ました。私は大好きなドラマです。

子供って親が焦るほど言うことを聞かなかったり思い通りにならなかったりすることを知識として知ってはいても、いざ自分がその立場になったら余裕がなくなって見えなくなっちゃうんだなぁと大変さが伝わってきました。悩んでいたことを幼稚園の園長さんにアドバイスしてもらえて肩が軽くなったと思ったら、問題が解決してしまった流れが"親の苦労子知らず"という言葉そのものだと感じて笑えました！
話もしようとせず、距離を取っているママたちの考え方には驚きました。1度か2度話をして、ああこの人全体的に嘘しか言ってないなと判断したなら未だしも、話していれば実際に産んだかどうかくらいわかるのに思い込みだけで自分たちの行動を決めてしまう感じが浅はかだなと思いました。
突然のガン発覚はラストに向けて唐突すぎる展開を持ってきたなと少し呆れました。症状があからさまにあったわけではないので、良性だけど取った方がいいとかそういった展開であってほしいです。

原作がとても良かったのでドラマも見始めた。ベテランで演技力の高いお二人が朝一と夕子を演じているのもあって、グイグイ話に惹き込まれる。親の年齢に焦点であてられている話なのだけれど、最近は四十代での初産も珍しくなく、お父さんが五十代も当たり前になりつつあるので、中学生くらいになると両親が祖父母に見えてしまうことも多々あり…。近いうちにコメディとは受け取られない話になりそう。若くても年を取っていても、我が子から与えられる幸せは変わらないってところが強調されているのが素敵。しっかし、朝一のよく働くこと！そして、夕子の辛さよくわかる。年齢行ってからの子育てって本当体力的に大変。

他人の前で平気で子供を叩ける母親にゾッとしました。
今の時代子供に対して大きな声で怒っていただけで見ず知らずの人から児童相談所や市に連絡が入り、何ヵ月も子供と会えなくなってしまったという事例を聞いたことがあったので、人の目があるところで虐待するシーンがあったことで"子供がいなければ"と思っている母親という設定なんだろうなと感じ、男の子が死んでしまうという展開にならないかと不安になりました。無事に男の子が保護されたのでホッとできましたが、その後が描かれるかわからないのでまたみらいは一緒に遊べるのかなと考えてしまいました。
みらいが人を叩くという行為を覚えてしまい、それをいけないことだと朝一が一生懸命言い聞かせるシーンはとても印象的でした。何十年と生きてきて、どれだけ人生経験があっても初めてのことはわからないというリアルさが刺さりました。

母子手帳をもらいに行くと言った夕子に付いていく朝一の優しさにほっこり。
でも役所の人が親身になって対応してくれてるのに喫煙を咎められて面白くなさそうな雰囲気があって、子供のこと本当は嬉しくないのかな？とか高齢になっても男性って子供のために禁煙って抵抗あるんだ？とか、いろいろ考えてしまいました。
ママパパ教室に行くことになって、同じ教室に通う人たちに同世代がいるわけないので距離をとられるんじゃないかとハラハラドキドキでしたが、朝一が妊婦さんの大変さを理解してくれたし教室で問題も起きなかったのでホッとしました。
最後の二人が胎動を聞くシーンで年齢関係なく妊娠・出産という一つの命を産み出すことの素晴らしさが感じられて、とても美しい光景だなと思えました。

初めは自然受精に怪しく思っていましたが、現実の世界でもかなり高齢の方が赤ちゃんを産むという話を聞いたことがあるので、超高齢出産の展開が気になり観ることにしました。
奥さんが旦那さんよりも年上であることとともに、初産という設定にもかなり驚くものがありました。しかしながら、年を取ろうが自分たちの望みを叶えてくれる子どもという存在が二人にとってどれほど大切であるか、特に奥さんの子どもができたことが分かってからの母としての自覚が強いところなど、年齢など関係がないのだと思いました。子どもを守り生み育てる。それが年を取ろうが変わらない母というものなのだと感じました。
また、旦那さんに関しても、本当にパパママ教室を通してじわじわ実感していく様や、老いてからでも自分を支えてくれた奥さんを想うその優しさに、自然受精するほどいつまでも若々しい思いやり溢れる夫婦間だと羨ましくも感じました。
そして、何よりこの世界観の人間が70歳で初産という驚きの展開でも暖かく二人を応援していくことがとても優しい世界で溢れていることにどこかほっこりとした気持ちになります。
まだお腹も膨らんでいないエコー写真でしか会えない我が子がどんな風に生まれていくのかも温かく見守りたいです。

タイトルに惹かれて視聴しました。正直なところ想像妊娠とか呆けちゃって妊娠したと思っているだけという設定だと勝手に考えていたので、自然妊娠という結果を聞いて衝撃を受けました。70才近くてもそういった関係が続いてる夫婦というのには素敵さを感じますが、妊娠してしまうと話が変わってくるんだなと思いました。しかも2.30代で子供を産んでいたならまだしも、初産って…。夕子は閉経していないのにすべて承知の上で避妊していなかったということなのか、設定が突飛すぎて頭の中が大混乱です。
ありえないだろうと思うし、実際自分の知り合いの方が同じ状況になったら体のことやお金のこと、子供の将来を考えてほしいと言ってしまうと思うので周りの人たちが止める気持ちも理解できます。でも妊娠を喜ぶ夕子役の竹下景子さんがとにかく可愛い。妊娠がわかって動揺し、否定的だった朝一も突然パパになると言われた2.30代の男性とほとんどの変わらない反応に見えるのも面白かったです。