クイーン・メアリー2

最終回はあまり出番がありませんでしたが、ナルシスが助けに来た時のホッとした表情が印象的でした。助かったという安心感はもちろんですが「ナルシスが来てくれた」という嬉しさも滲ませていて、彼への信頼が感じられる表情だったのが良かったです。

聡明さと可愛らしさ、一緒にいるとホッと安心出来るような落ち着いた雰囲気があり悪党のナルシスが心惹かれるのも納得の魅力的な女性役がよく似合っています。21話でのナルシスとのシーンはローラも彼に惹かれているのが表情から伝わってきましたし、キスシーンも情熱的で美しかったです。

20話でナルシスに傷つけられた時の演技がとても良かったです。ナルシスに対する怒りはもちろん、何故突然こんなことをするのかという疑問や、彼に心を許して信じかけていた自分への苛立ちなど複雑な感情が入り混じった良い表情をしていました。

19話のナルシスとのシーンが良かったです。普段は優しい表情のローラですが、ナルシスを前にするとちょっと強気でつっかかるような態度になるところが可愛らしいです。彼を警戒しつつ、少し心も開いていて…という微妙な距離感を表情や仕草、話し方で上手く表現していると思います。

１８話はあまり出番がありませんでしたが、メアリーにフランソワが倒れたことを伝える時の辛そうな顔やメアリーの背中にそっと手を添える仕草、フランソワが快復した時のホッとした表情など、一つ一つの演技にメアリーとフランソワへの思いやりと友情が感じらるのがとても良いです。

１７話でメアリーを励ますシーンがとても良かったです。時には親友として優しく、時にはお姉さんみたいに諭すように、短いシーンの中で様々な表情をみせてくれ、それら全てにメアリーへの思いやりと深い愛情が感じられました。母親になったからか、シーズン１より母性や温かみが増していて、そこもローラの魅力だと思います。

最近メアリーがコンデへの愛で暴走気味なので、ローラの優しくて温かい存在感が際立ち、彼女が出てくるとホッと安心出来ます。フランソワを見つめる眼差しにもお姉さんや母親のような包容力が感じられます。童顔でチャーミングな顔立ちなので、フランソワを諭すシーンも説教臭い雰囲気にならないのが良いですね。

１５話でマリーの薬入りのワインを飲んでハイになっている時の演技が良かったです。クルクルと少女のように変わる表情がとてもチャーミングで、パーティーでの空気が読めない感じも全然嫌味がなくてコミカルさもあって良かったです。ナルシスを誘惑する場面があまりに無邪気で可愛らしく、「そりゃナルシスも手が出せないよな」という説得力がありました。

14話ではナルシスとの絡みがなかったせいか、穏やかで幸せそうな笑顔でいることが多く、それが辛い状況にあるメアリーとの対比になっていて良かったと思います。フランソワに向ける表情も恋愛を超えた親友、家族愛のようなものが感じられ、フランソワがローラに癒しを求めるのも納得の温かさと母性が見えるのが良いですね。

最初はイマイチ…と思っていたんですが、回を増すごとにどんどん表情豊かで魅力的な演技をするようになってきて、今ではローラが大好きになりました。メアリーへの思いから感情的になりがちなコンデを、お姉さんのような表情で諭すところが素敵です。でも自分の恋愛のことになると気持ちが揺れ動いてしまう弱さが見えるのも魅力で、13話でナルシスとクロードのキスシーンを見てしまった時の戸惑ったような、怒ったような表情もローラの女性としての部分が感じられて良かったです。

11話で赤ん坊を乳母に預けるのが怖いとフランソワに話すシーンが良かったです。庶子の母として常に危険にさらされている恐怖と不安、葛藤が疲れきった表情や虚ろな眼差しから伝わってきました。赤ん坊が泣き止んだ時のホッとした表情とのギャップが、ローラの緊張感をより際立たせていたのも良かったです。

10話でメアリーから暴漢に襲われたことを告白された時の表情がとても良かったです。哀れみとか同情ではない、痛みを共有しているような辛さが伝わり、メアリーとの強い結びつきや友情が感じられました。フランソワにナルシスの居場所に心当たりがあると告げるシーンも頼もしく、自分で考えて自分の意志で行動するローラの芯の強さが感じられて良かったです。

ナルシスに対してもフランソワに対しても、思ったことを何でもはっきり言ってくれるのが見ていて気持ちが良いです。ナルシスの甘い言葉にちょっとはにかむなど、仕草や表情にチャーミングさがあり、それがローラの気の強さとのギャップになっていて良いですね。このアンバランスな感じが魅力的で、悪党のナルシスに口説かれるのも納得出来ます。

悲劇のヒロインぶってるより、気の強さを前面に出した演技のほうが上手いと思います。７話でフランソワとナルシスの間で揺れるシーンも、キリっとした緊張感漂う表情から、周りに流されずにきちんと自分で考えて行動するローラの芯の強さと頭の良さが感じられて良かったです。権威のある男性に対しても媚を感じさせない堂々とした振る舞いは、女性から見てもかっこ良くて素敵だと思います。

表情があまり変わらないという印象があったのですが、6話でナルシスと一緒にいる場面はどれも表情豊かで魅力的に見えました。ナルシスに対して毅然と振舞う様子や、一緒にお茶をして少し心を許した表情、ラストの入浴の件で見せたイタズラっぽい笑顔など、すごく美人というわけではないのにどの表情にも女性らしさと可愛らしさがあり、ローラの生き生きとした魅力が伝わってきました。

表情にあまり変化がなくて、いつもつまらなそうな顔をしているように見えます。メアリーに対する申し訳ないという気持ちや後ろめたいといった気持ちも全然感じられません。アナの演技からローラ自身の魅力が全く伝わってこないので、何故王妃にまでなったメアリーが「友達でしょ、側にいて」とローラに歩み寄るのか理解が出来ないです。脚本のせいもあると思いますが、アナがもう少しメアリーやフランソワに対する気持ちを上手く表現してくれたらローラに対する印象も変わるのに…と毎回残念に思いながら観ています。

フランソワや赤ちゃん、恋愛事が絡むといつも困ったような表情一片でローラの感情が全然伝わってこないんですが、2話でメアリーの命令でナルシスについて探るシーンはすごく生き生きとした表情をしていて良かったです。探ってきた情報をメアリーに報告する時の緊張感と誇らしさが入り混じったような表情が特に良くて、「どんな情報を掴んだんだろう」と観ているこちらもドキドキしてドラマに引き込まれました。恋愛のお芝居は苦手なのかな。もっとこういう女官として暗躍するシーンが増えたら良いのにと思います。

表情があまり変わらないのでローラの感情が伝わってきません。いつもちょっと困ったような、寂しそうな表情をしているので「本当に一人で赤ん坊を産んで育てる気があるの？わざと寂しそうにしてフランソワの気を引こうとしてるんじゃないの？」とさえ思ってしまいます。ローラのキャラクター的にそれは無いとは思うのですが、アナの演技があまり上手くないので、メアリー目線でドラマを観ているとローラが余計嫌な女性に見えてしまいます。