病院の治しかた～ドクター有原の挑戦～

常に医師や病院の上層部と部下である看護師など看護の現場職との板挟み状態で心が休まる暇もない日々を過ごしているのを見て自分がこの人の立場だったらとてもではないけど耐えきれないと思いました。しかしこの人がいなければ病院再建は絶対にあり得ないと言い切れるほどの欠かさない人物でしたので途中で病院を退職しなくて本当に良かったと思います。

一見頼りなさそうな浅田さんは、実はこういう人なのではないかと思わせる師長でした。院長をさりげなく励ますシーンが好きです。出過ぎず、女性目線の細やかさ気配りができる女優さんなのでしょう。看護師役がすんなり溶け込んでいて、貫禄も感じます。

悦子は周りのお医者さんを立てながらも、言いたい事はちゃんというキャラクターで、女性として目標にしたい女性だなと感じました。リハビリを嫌がる患者さんに手を焼いている後輩看護師に、言葉の奥の心を見なさい、という内容のアドバイスは、胸に響きました。浅田さんは、いつの間にこんな包容力ある役ができる女優さんになったんだろうと、感動しました。

年相応の自然体なふるまいで職場の仲間達にそっと寄り添うような演技が素晴らしく、わたしの職場にもこんな上司がいたらなと思います。また、女性の強さ、たくましさをセリフだけではなく動きやしぐさで見せてくれる演技も素敵です。