やんごとなき一族

いびると言えば渡る世間は鬼ばかりに出てくるような小言をグジグジ言うタイプが王道だと思うけど、美保子さんは歌って踊って新しいタイプのいびりを確立したんじゃないかと思います。小声で謝っちゃうのもかわいくてなんだか許せてしまうから不思議。

大河でのしとやかな気品ある
役がピッタリだと思っていたから
今回の振り切った役どころに
唖然としたが
やり過ぎな演出の中にも
松本さんらしい品の良さは
ちゃんと感じました

ふと石井苗子(みつこ)さんが
浮かびました

色んな役に挑戦されて
今後も楽しませてくださいね
応援しています！

まんぷく屋で佐都にお礼と謝罪をする時の、口ごもったり小声になったり変顔しちゃったりと、あと一歩素直になりきれないところが可愛くて面白くて、見ていてほっこりしました。意地悪シーンじゃなくてもちゃんと美保子らしさが出ているのがさすが。佐都を助けて欲しいとリツコを呼んだことがバレた時の照れくさそうな表情や、花嫁姿の佐都を見て感動して泣いてる姿など、佐都との直接のやりとりは多くないけど、2人の関係が確実に良い方向に変わったことが伝わってくるところが良かったと思います。

佐都のお産に立ち会うシーンで「頑張ってーっ！」って大声で応援したり、無事に生まれると魂抜けたみたいに倒れこんだり、明人の蝶の標本を捨てられなかったり、10話は美保子の心根の優しさやチャーミングさがちょいちょい垣間見れたのが良かったです。やってること酷いけど、こういう何とも言えない人間味があるから憎めないし、最終回には幸せになって欲しいなって応援したくなりました。

明人との離婚届けの件、車の窓に張り付く姿がホラーみたいで笑っちゃいました。走って車を追いかける必死な姿も含め、深山家への執着と絶対にのし上がってやるという執念深さを改めて感じさせられました。圭一に罵られてナイフを手に取ろうとするシーンは、真っ赤になった目や唇を噛んだり歯を食いしばったり、泣きわめいたり暴れたりしなくても、表情だけで今にも感情が爆発しそうなギリギリの精神状態が伝わってきたのが
良かったです。

支持者過半数ですね。でも私は、「やり過ぎ」感が見ていてクドイ。

パジャマでおじゃま〜と歌ったとこまではいつもの美保子さんだったけど、偽装妊娠までは自分のキャパにはなかったのだろう。勢いよく言ってしまった代償はあまりにも大きく震えているのが伝わってこちらもドキドキ。美保子さんの必死さが伝わるからバカにもできない。グッとリアルに引き寄せるところがすごい。

明人の子どもを妊娠したと嘘をついてしまった時の震える手や凍りついた表情、暗い部屋で「何とかしなきゃ」と必死で精子提供について調べる追い詰められた様子、「しっかりしろ、美保子」と自分に言い聞かせる姿、頼れる相手もおらず１人で背負い込んで闇堕ちしていく姿が見ていてものすごく苦しかったです。振り切ったイビリ演技も良いけど、こういう葛藤するシリアスな芝居も上手いし、存在感があって画面に一人という場面でも絵になるところもさすがだと思いました。

圭一に見限られて窮地に追い込まれても何とか這い上がろうとする逞しさと執念がすごい。盗み聞きしている時のコミカルな表情や泉をけしかける時のシリアスなシーンなど、少ない出番でも緩急豊かな演技が光っていて目を引きました。いつもはクレイジーな側にいる美保子が泉の異様さに怯えてドン引きする姿も新鮮で面白かったです。

出世したなぁ。

おしとやかで控え目な役の
イメージがピッタリだった
若菜さん 変身
振り切りましたね～
美人は意地悪が似合う
新しい魅力 満載
これからも楽しみです‼️

変顔からの童謡‥もう一時間に一回は美保子劇場を見ないと物足りなくなった自分がいます。嫌がらせのシーンが嫌って意見もあるだろうけど、あれだけ振り切ってやってくれればエンターテイメントですよ。ありそうで絶対ないから面白い。

明人と初対面した時の柔らかな笑顔が本当に可愛らしくて、明人が一目惚れして圭一を欺いてまで結婚する説得力がありました。出自が明らかになって「もう終わりよ」と泣きながら明人を詰るシーンも、気取って取り繕うことのない言葉遣いや態度が印象的で、初めて本当の美保子の姿が垣間見れた気がしました。佐都への仕打ちは毎回腹が立つけど、泣いている姿を見ていたら幸せになりたくて美保子も必死で頑張ってやってきたんだなと伝わってきてちょっと切ない気持ちになりました。

いなくなったありさを探すためにいち早く使用人を先導して動く姿は凛々しくサトさんより立派な女主人になれそうだと思った。車の中でありさと二人きりになった時語った本音は自分を奮い立たせているようにも見えて切なくてかっこよかった。

「幸せなら手を叩こう」って歌いながら佐都に絡んだり、俊也を買収するシーンなど5話も見せ場が沢山あったけど、有沙を連れ戻す時の車中のシーンが特に良かった。真っすぐ前を見据えたまま低く静かな口調で語る姿が印象的で、「大丈夫、必ず幸せになれる」と有沙を諭しながら自分自身にも言い聞かせているように見え、美保子なりのこの世界で生きていく覚悟や信念が感じられたのがとても良かったです。

振り切った芝居で観ていて爽快。松本劇場の始まりです。
スタイルがいいので豪華な衣装がよく似合う。いい家柄の人にしか見えない。

表情がとても豊かで深山家の中では顔芸で一番なんじゃないか。長男役の尾上松也は地味な人に徹しているからなおさら嫁の美穂子のお顔が引き立っていて面白い。それでいて深山家の長男の嫁としての立ち居振る舞いは見事で、すまし顔で立っていればとてもクールビューティーなのに、佐都ちゃんに対しては陰湿ないじめというよりも派手な嫌がらせというかいたずらを楽しんでいるような表情がとても素晴らしい。美穂子が夫に深山家を継がせるためどんな策を繰り広げるのか期待している。

歌いながら佐都をいびったり、顔芸混じりの濃い演技で明人にハッパをかけたり、派手でコミカルなパフォーマンスに目が行きがちだけど、それ以外のシーンも毎回良い演技をしてると思います。4話で大介を懐柔する時の低く落ち着いた声のトーンと緩急豊かな台詞回し、どう攻めれば確実に落ちるかを心得た説得の上手さ、圭一と明人のやりとりに隣でソワソワしたりホッとして息を吐いたりと台詞がなくても心情が伝わる表現力、インパクトが強い場面以外でもとても繊細で印象に残る演技をしていて存在感を発揮していると思います。

佐都に「あなたこそ自分の立場を考えたら？」と女主人としての心構えを説くシーン、強い口調も表情も真剣そのもので、いつもの「コントか？」ってくらい振り切ったイビリとは違うシリアスさがとても印象的でした。女主人になるためにずっと自分を犠牲にして深山家に尽くしてきたという自負とそれを横取りされた悔しさや憤りが伝わってきて、大声で怒鳴ったり飲み物ぶっ掛けたりするよりもよっぽど迫力があって美保子の本気が伝わって良かったと思います。

今まで女主人になるのは自分だと思っていたんだからサトに厳しく当たるのも分かる。サトにとったらイラっとするだろうけど見てる方からするとなんとも笑えて面白い。上品な言葉遣いや笑顔も少しの加減で怖くなる。その匙加減がうまいね。

変顔連発で手遊び歌まで歌っちゃう、振りきった怪演ぶりがインパクトあります。拍手の仕方や笑う時の口の覆い方など、カメラにメインで映っていない時も芝居が細かくて目が離せません。やることも言動もえげつないけど、美人で立ち居振る舞いがシュっとしているので下品になり過ぎないところも松本さんならではだなと思います。

クールで薄幸な役のイメージがある方だったので、こういうエキセントリックな役がすごく新鮮。佐都とのサウナでのシーンは、普段絶対言わない迷台詞連発で、低く呟くようだったり、ドス効かせて怒鳴ったり、大きく変わる表情の変化も含めてすごい迫力があって見ごたえありました。コメディですか？ってくらいオーバーな演技だけど、これくらい振り切ってくれると気持ちが良い。スッとした品のある美貌とのギャップもキャラクターとして面白く魅力に感じます。