半分、青い。

とぼけた病院を先生役をなかなか上手くやっている感じがして、本当にこんな先生がいるように思えてくる。髪型などもドレッドヘアがなかなか似合っているし、微妙にガニ股っぽい歩き方や、標準語に近い岐阜弁などはさすがベテラン。

町の人たちを温かく見守る先生がすごく似合っています。
あんな風にいつも堂々と明るく優しい先生なら、帰ってきた時に家族同様、会いたくなるなるだろうなと思います。
余貴美子さんは髪型ですごく印象が変わる女優さんなので、いつも楽しませてもらっている感じです。

17話で律に「町を出て行った子たちがたまに戻ってきた時にホッと出来る存在でいたい」と言っていましたが、まさにその台詞を体現するような、包容力溢れる先生ぶりがとても素敵です。ずっと商店街と子供たちを母親のような気持ちで見守ってきたんだなと伝わってくるしみじみと温かい表情が印象的でした。

どんな変わった役でも自分の物にしてしまうような、とても強い個性と魅力を感じます。変な話し方や変わった髪型など、他の人がやると違和感があるのに、自然と演技されるので、彼女にしかない、唯一無二の演技力を感じます。

余貴美子さんが、お医者様というだけで、なぜだか、安心してしまいます。話し方も、力強さのなかに、相手に対する温かさを感じます。また、ちょっぴり、ユーモアも、持っていて、素敵です。ドラマの、安定感をもたらしているように思います。

2話で何度も出てきた「いくでね～」という方言が何とも言えない良い味があって、聞いていると温かい気持ちになってホッと出来ます。こんな頼りがいのある先生がいてくれたら初産の不安も吹っ飛んで安心して全てを任せて頑張れそうだなって思えました。

コミカルなところがみえる医師役はぴったり。医師らしくないところが、逆にこのドラマの中ではスパイスになる役柄なのだろう。いろいろな役柄をこなすことが出来る女優なのだが、私はこのようなコミカルな役をやっている彼女が一番見ていて楽しく思える。

温かみとコミカルさのある余さん独特の台詞まわしが大好きです。ベテラン医師らしいどっしりと落ち着いた雰囲気が、あたふた慌てる宇太郎と対比になっていて面白かったです。役についての説明がなくても「頼もしくて皆を見守る、良き相談相手みたいだな」と岡田がどんな人物なのか何となく想像がつく表現力の豊かさがさすがだと思いました。