罠の戦争

あそこまで闇落ちした鷲津を救ったのは家族の愛なのね。まぁ最初の動機も息子のためだしそこは一貫性があったかな。国会議員は私利私欲に走ったらいけないっていうけど、鷲津は元から自分のためだったから議員を続行しなくて良かった。やっぱり可南子さんみたいな理想がある人じゃないと夢も希望もないものね。そして鷲津は人を支えるとかの方が圧倒的に向いている。離婚もこんな副産物があるならいいかもね。最終話で急に綺麗に纏まったのは驚いたけどこういう終わり方が好きな人には良かったと思う。

面白いドラマだった。犬飼さんの『わしっづっ』がまた聞きたい。

安っぽくてつまらない終わらせ方にシラけた。ちょっとすれ違いが続いただけで即離婚を言い出す可南子にはあっけにとられたし、離婚を突きつけられただけで、即効で憑きものが落ちたように性格も考えも変わる鷲津にも呆然。息子の事件を隠蔽した鶴巻幹事長を追い詰める辺りまではまだそれなりに面白かったけど、それ以降はなんかもう中身のない時間稼ぎみたいな展開。挙句に議員辞職した鷲津の代わりに可南子が国会議員になって、鷲津が 可南子の秘書になるとか、茶番的エンディングでトドメを刺されたって感じ。残念過ぎる。

ズブの素人だったわけじゃなく魑魅魍魎の世界で何年もやってきて権力を振りかざす人を嫌というほど見てきたはずなの人が、こんなに簡単に転落していくところが恐ろしくて面白い。もっと力があれば大勢の人が救えるという悪くない思考なんだけどどうしてこうなってしまうのか。目に見えない力に取り憑かれてもっともっとと欲しがる姿は餓鬼のよう。家族やチームとして働いてきた人たちにも見放されて最後は自分が罠にハマるのか？なぜか笑うセールスマンという漫画を思い出した。

息子の件があるまで、鷲津は特に上昇志向があったわけでもなさそうなのに、議員になり首相補佐官になったとたんに人が変わったように権力欲に取りつかれてる様子に違和感。鶴巻を引きずりおろしたいのはわかるけど、パワハラ記事を握りつぶしたりと、スケールはい違ってもやってることは鶴巻とそっくりだって、自分じゃ気づかないものなのかな。周囲からどんどん味方がいなくなって、かわりに敵が増えていって、最後に大きな罠に落ちるのは、やっぱり鷲津だったなんてことじゃないといいけど。

どうした！鷲津！！って感じかな。ミイラ取りがミイラになっていることに気づいているのだろうか。自分が議員のうちは最大限人のためになりたいっていう立派な理想が根底にあって、そこに力がつけはつくほどやれることが増えて大きな援助ができるようになる。そしてその座から降りたくなくて多少の悪事は目を瞑って欲しくなる。そして一人前の議員の出来上がり！なのかな。なんか道筋が見えて面白い。ただその黒い路線に乗ってしまったことはただただ残念。鷲津の目を覚ましてくれるのは息子かな。どんな結末が訪れるのか楽しみだ。

事件を隠ぺいした張本人の鶴巻をその地位から引きずりおろして、息子も後遺症もなく健康を取り戻したんだし、鷲津はそこで満足しておけば良かったのに。総理補佐官の地位も与えられて権力を持つようになると、やっぱりどんどん欲が出て自分を見失ってしまうものなのかな。事実関係を確認もせず、出版社に圧力かけてパワハラ記事をもみ消すとか、あれほど憎んでいた鶴巻と全く同じことを自分がしてるって気づいてないのかしらね。

鷹野は鷲津の味方だったんだ。てっきり鶴巻幹事長の犬に成り下がってるのかと思ってたけど、ちゃんと権謀術数を弄してたってわけか。でもまあ幹事長の方がはるかに上手だったけど。
文哉の母親に対する告白には、思わずウルっとした。イラついたからと人を階段から突き落とすなんて言語道断な悪事だけど、自分がやったことの重大さを自覚して責任をとろうとしていたことや、母親の立場や夢を思って身動き取れなくなってしまった彼の気持ちを想像すると、とても切なくて悲しい。

うーんとちょっとだけ分からなくなってきたんだけど、鷲津さんは息子の事件の真相が知りたかったんだよね？今の状態は息子はやっと目を覚まし回復しつつあるし、犯人は自ら謝りに来たて真相もわかった。それで自首でもしてくれれば問題解決じゃないのかね？自首しても事件として扱ってくれないってこと？事件をもみ消した幹事長を退任させて終わりってことかな？なんだかどんどんゴールが遠のいて、敵がどんどん変わっていくからよく分からなくなってしまった。

犯人は鴨井大臣の息子だったかー。小さい頃から母親は議員活動で忙しかったからまともな子に育たなかった？それもまあなかなかの偏見だと思うけどね。だけど本当に鴨井の息子で決まりなのかな。お宅の息子さんがやらかしましたよって言われただけでそうなんだと思って火消しに躍起になる親って嫌だな。そこを幹事長が利用していて真犯人は別にいるとかじゃないの？かなこも鴨井の息子が犯人って時点で仕事辞めるってならないのもモヤモヤするし、1番の仲良しだと思っていた鷹野も手先になってしまうのかとハラハラしている。

犯人が判明したことは良かったけど、鷲津たちってとにかく大っぴらに派手に動きすぎ。相手は鴨居大臣の息子で、その大臣のバックには鶴巻幹事長が付いてるんだから、何をしても握りつぶされることくらいわかりそうなもんだけど。
鷲津と親しげに接していても鷹野には絶対裏があると思ってたけど、やっぱり幹事長に言われるまま鷲津潰しに動くのか。。。

犬飼じゃなくて幹事長でもなくて総理でもない、真の黒幕は鴨井ということか。一番嫌なところに来てしまった。でも一人一人がすごく怪しいので見応えは十分、掻き分けても掻き分けてもまだまだ奥が深く楽しめるのでワクワクドキドキが止まらない。選挙の時鴨井が言っていた一人息子が犯人なのか？それを隠蔽しておいて鷲津の前でお気の毒になんてサラッと言えたとしたら恐怖しかない。この事件のために政治家になったと言っても過言ではないから辞める覚悟はできてるって言うけど、選ばれた政治家として仕事はしないのか？と少し残念に思った。

幹事長が事件の隠ぺいを指示した張本人だとわかって怒りに燃える気持ちはわかるけど、鷲津はちょっと焦りすぎじゃない？　鷲津に協力してる蛍原と蛯原も、あのド素人丸出しの最初の尾行ぶりは一体何なのって感じ。鷲津も頭は悪くないんだから、もうちょっと賢く幹事長に近づいて動かぬ証拠を押さえて突き付ければいいのに。

すごいなー誰がスパイかとかみんなが怪しくてドキドキしながらあっという間の1時間。真相に辿り着けそうで辿り着けないもどかしさ。最終的に一番クリーンなイメージの鴨井さんが怪しかったりするかもね。眞人くんの忠誠心は本物だと思いたい。それにはまず蛍原さんが持っている書類を一刻も早く捨てたいところ。どうしてシュレッダーをかけずに鍵のあるところに保管することを選んだのだろう。それにしても選挙運動に関してこんなに政治家はグレーなことやってますよって公表してるような作りはどこかからクレームは来ないのだろうか。

鷲津が当選するのは見えてたけど、そこに至るまでに小さな落とし穴がたくさん仕掛けられてて見ごたえあり。 可南子さんはいかにも賢夫人というイメージで、鷲津のイメージアップに多大な貢献をしてるって感じ。でも選挙に当選したら多少の不正は見逃されて、落ちれば逮捕もありうるって、警察も長いものにはグルグル巻きになって正義も何も無いんですね。

鷲津さんはとうとう政界に進出するんですかね？犬飼の地盤を継いで秘書が出る。まぁあのバカ息子を見る限り順当じゃないかと思います。こんな騒動が無く時期が来たら犬飼の息子が継いでいたんですかね？あんなバカ息子でも出たら当選するのかと思うとますます怖い世界ですね。ただ鷲津の妻のかなこまで巻き込まれていくのは気の毒かな。強すぎる正義感が吉と出るのか凶と出るのか危なっかしいところ。そして何より蛯沢の標的は鷲津かもって気付いたところが怖かった。次回が早く見たい。

手ごわい相手に見えた後援会の鰐淵会長が、あまりにアッサリと鷲津の応援に手のひらを返したのには拍子抜け。鷲津にとってはラッキーだけど、ほんの数十分前まで彼のことを嫌悪してたくせに、切り替え早すぎて笑える。
犬飼親子を見てると政治家って、毎日いかに自分がトクして、おいしい思いをできるかだけを考えてる人たちに見えてくる。でも人間性的に一番イヤらしくて信用できないのは貝沼かな。日和見主義で、その時々で自分が得できそうな相手にすり寄っていったり、保身のためには平気で人を裏切りそう。

見れば見るほど犬飼親子が憎らしくなり力が入っちゃう1時間となりました。犯人に近づけたのはちょっと早いと思ったので犬飼の息子じゃかったのは想定内ですかね。集めれば集めるほどボロが出てくる親子ですが、復讐の時期ややり方を間違えれば全てが泡になるドキドキ感が堪りません。あれほど憎らしい犬飼が心筋梗塞ですぐに死んでしまうのはもったいない。息子共々まだ生き地獄を生きてほしいです。一旦犬飼親子とは離れるのかな？次はどんなステージが待っているのか楽しみです。

なんだかんだで犬飼を大臣の座から引きずりおろせたのは良かったけど、あまりスッキリ爽快って感じがしないわ。鷲津に毒づいてる最中に心筋梗塞起こして病院に担ぎ込まれてたけど、あれすらもあの男の性根を考えたらウソじゃないかと思えてしまう。ストレッチャーで搬送されてる最中にも、鷲津に「バーカ」なんて暴言吐く人だし。でもしつこく悪あがきしてくれたほうが、話としては面白いかも。

蛇の道は蛇、一般社会ではここまで痛快に物事を解決したり相手にギャフンと言わせたりできないけれどそれが観られるのがドラマの醍醐味だろう。やっとあのパワハラの嫌なやつが遠ざけられて良かったけど、あの蛍原さんへのパワハラは以前からずっと行われていたはず。鷲津さんはその都度ソフトにカバーしてきたようだけど、自分の息子のことがなければあそこまで動いてくれたかどうかと思うと違う意味で怖い。そして結構バレてそうな復讐が怖い。スリル満点で先が気になる。

虻川を陥れるために蛯沢くんが大活躍して、すっかり鷲津さんの仲間となってたけど、一旦心を許した相手に裏切られるのが一番堪えるので、ちょっと油断できない気がする。兄の復讐で犬飼大臣に近づいたと言っていたけど、スマホのツーショット写真もわざと見せたように思えるし、兄の死については少し曖昧な説明に感じた。泰生くんの事故と同じタイミングで鷲津さんの前に登場してきたのは、必ず意味があるんだろうな。犬飼大臣の第一秘書の鷲津さんも、他人から恨まれていないとは限らないのでは。

秘書がやりました！ってある時期流行りかと思うくらい良く聞いたセリフがあったけれど、秘書って平社員以上に駒なイメージがある。鷲津の息子が突き落とされて重体になったのと、蛯沢がパーティー会場に現れたのと、いろいろ重なってスタートした。鷲津が大臣に圧をかけられたのに屈したと見せかけて罠をかけるというストーリーは面白そうだ。ただ、あんなにわかりやすい原稿のすり替えを行って、虻川には誰がすり替えたかすぐにわかっただろう。バレた後の策があるということなのだろうか？登場人物にすべて生き物の名前が入っているのがちょっと面白い。何か意味があるのだろうか。

パワハラセクハラが横行する世界、政治家を守るためには家族さえ犠牲にする。中学生の息子が転落して意識不明になったあたりでいろいろ苦しすぎて視聴を止めようかと思った後からがすごかった。草彅さんの演技に吸い込まれるようにしてその後の展開を見守った。お見舞いを持って現れた大臣の根まで腐った根性に全てを壊していいと覚悟は決まった。ぽっと出の新人にまで内容を明かすのは正直どうかと思ったが、味方は多い方がいい。鷲津には大臣以上の働きができると思うのでその気になれば失脚させるなんてなんてことはない。どう落とし前をつけるのか楽しみだ。

実際にこの大臣と似たようなことを言った本物の大臣がいたね。まあ困った時には秘書のせいして、さっさと首を切って誤魔化すというのも事実としてよくある話だし、それにからんで秘書の自殺なんていうのも過去にある。議員に交通事故のもみ消しを頼んだなんて事件も本当にあった。そもそも政治家や官僚は金とか力のある方向にすり寄っていくもの。たとえば少子高齢化も年金問題も30年前から課題と言われ続けているのに、金や票にならないからこんな深刻な問題になるまで放置された。まあ鷲津の言う通り、現実でもドラマでも永田町の人たちと本当に変わらないね。さて鷲津の復讐劇の裏に何が隠されていて、どんな思惑があるのか、そして息子を突き落とした犯人は誰なのか、更に彼の手で権力者たちがどうやって堕ちていくのか見ものです。まずはさっさと虻川を潰して欲しいですね。

普段は自己チュウを絵に描いたような言動の犬飼が、鷲津の息子のお見舞いに病院までやってきた時は、もしかしたら良い人なのかもと思ったけど、当然のように真っ黒な裏があったことに呆然。長年、犬飼のために寝食惜しんで滅私奉公してきた鷲津に言っていい事じゃないし、骨の髄まで腐った欲の塊であることを晒した姿が醜悪。でも犬飼以上に鬱陶しいのが虻川。見てるだけでイラつくから、鷲津にはまず虻川から早々に退治して欲しいわ。