駐在刑事

署長のピンチを救うべく普段は相いれない(片方が嫌っているだけ？)の者同士が団結して事件解決に向かっていく姿は、奥にはお互いの信頼感と使命感があるのを強く感じました。ラスボスは意外だったし、最後も自殺してしまうとは思っていなかったのでびっくりです。奥多摩という場所の事前などの風景はさることながら、ゆったりとした雰囲気がよく出ていて、伏線であった署長親子の物語などはドラマの中でほっこりさせてくれるシーンでした。

連続ドラマになり刑事から駐在警官に降格された事件の真相が分かってモヤモヤが吹っ飛びました。全てのストーリーがここに繋がっていたことを知って、脚本や構成の良さを改めて感心しました。主人公の警官、遺族の女性署長、まさかの裏ボスとそれぞれの想いが交差した展開はこのドラマの最終局面にふさわしい演出でとても面白かったです。主人公と敵対していた刑事も真相究明のために上司に歯向かって協力する様は、痛快で何とも頼もしく見えました。

寺島進さんが好感度の高い俳優さんなので見ていて安心します。お話の舞台が奥多摩で自然がいっぱいあって直ぐにでも行けそうな感じが週末レジャーの参考になりそうで楽しく見させてもらっています。
連続殺人は処分場を巡って起きた事件かと思ったら、医療ミスが発端の悲しい人情的な事件だったのがスペシャルらしくて面白かったです。
出演者でだいたい犯人は分かりますが、いかにも温厚で優しそうな人が犯人だと世の中の不条理に切なくなりますね。
主役の寺島さんが心温かく包んでくれるシーンはホッとします。