獣になれない私たち

いつも役によって目線や身体の動き、発声が全然違う。恒星は、どちらかというと低音ボイスで、上目遣いでも見下げるでもなく、相手と目を合わせる時は真っ直ぐ見据える感じ。
バスの中で声も出さずに泣くシーンは、喉元の筋肉の動きで嗚咽していると分かる凄い演技。

正直、顔はかっこいいのかかっこ悪いのかが分からない方なのですが、今回めちゃめちゃ雰囲気がかっこいい！感情をあまり表に出さない感じとか周りを冷めて見てる感じとかが惹かれてしまいます。そのくせ意外に呉羽さんにゾッコンだったり、優しかったりするのでかなりのギャップ萌えでした。

社員をぶん殴って笑顔で逃走、不正から逃れることができて清々しい表情の恒星さんに、なんだか泣けてきました（笑）無職にはなってしまったけど、未来は明るいなあ、と思わせてくれるシーンでした。何だかんだ晶ちゃんとも良い雰囲気でラストシーンが流れていたので、キュンとしました！続編を切実に希望します...!!

松田龍平さんの演技は良い意味で表情が変わらないところが魅力だと思っています。焦っていても、悲しんでいても、基本は同じトーンですよね。冷めている役というのでもなく、感情はあるのに、なぜかそれがうまく表現できない、していない、という感じをうけます。
でも、だからこそ、今回の場合、周りの表情豊かな脇役が引き立つのだと思います。主役なのに、脇役より脇役感を感じさせる俳優さんだと思います。

一匹狼的な役をさせたら、右に出るものはいないというくらい、今回もハマり役だと思います。そんなイメージがあるので、同じような役ばかりのような気もしますが。
しかし、物静かな中にある優しさはとても素敵でセクシーにさえ感じます。

どんどん素直になっていく姿や、思ったことをはっきりという性格など松田龍平をそのまま見ているような感じでとても好印象です。余計なことは言わず、淡々と発言する姿などこんな落ち着いた男性という感じで見ていて面白いです。

草食男子のような振る舞いとやる気のないボーッとしたような雰囲気を出しならがも、ここぞという時に自分の意見をはっきり伝えたり、お姫様抱っこをするなど男性らしい一面もあります。時々見せるこのギャップにドキドキしながら、紳士的な対応で素敵だなと思います。

高校生までしか思い出のない、朽ち果てた実家の写真と解体され全てを処分された更地の写真とを見比べて、解体前の部屋の中にあった兄弟で遊んだボードゲームに思いを馳せて涙を流す、セリフの無い場面で心模様の変化を見せられる凄さに感動して共に涙を流した。

龍平さんらしい役だと思います。カルテットも見ましたが、龍平さんらしい。ようするに似た役が多いという事です。これが持ち味といえば100点です。
恒星は一見プライドが高く冷めた男ですが、そこはとても龍平さんのイメージのままでOKだと思います。でも晶に兄へのコンプレックスを語った時人間臭さを感じました。飄々と嘘をつきますが、どこか人間臭いです。晶と一晩過ごしたと京谷に言ってみたり、朱里に対する言葉も、何気に晶への思いやりとか正義感を感じます。いつものようにクールにやり過ごせばいいのに、わざわざ自分からかかわっていってる。ギャップを演じさせたら最高の俳優さんと思います。でももう少し役の幅を広げてほしい。びっくりするような弾けた役とか観てみたいです。

口では悪ぶっていて、功利主義的なことを言っているのに、内心は真面目な男というのが伝わってくる芝居です。腹の底が読めない感じは松田さんらしいところですが、だからこそ呉羽に大して真剣になった時のギャップが生きています。この役柄もまた獣になれないというか、なりきれないのだなとしっかり感じられます。

松田さんの自然な演技がとても好きです。
個人的にヒゲの生えた男性は清潔感がなくて好きではないんですが、このドラマのなかではそのヒゲも含めて、松田さんの良さを引き出している気がします。
少し影のある感じもまた素敵です。

お店のフィッティングの中で、呉羽の本音をこっそり聞いていたときの切ない顔が頭から離れません...相当呉羽さんの事が好きなのが伝わるし、子供が産めなくても「呉羽は呉羽！」と言うセリフはグッときました！もし呉羽さんにその言葉をちゃんと伝えられていたら、どうなってたのだろうと考えてしまいました。

今回の松田龍平さんの演技はとても暗い、根暗なイメージを感じとってしまい、ポーカーフェイスで顔の表情の変化が極端にないことから、主人公と並んでいて、不思議な感覚に陥ります。弁護士という肩書きの中で皆が皆そうではないかもしれませんが、ある程度、覇気を感じられたらいいなと思います。

飄々とした感じはいつもの通りですし、無言の芝居が多いのも松田さんらしいところです。ただ少しいつもと違うのは、明らかにやばいお金を持ちだした後、露骨に感情を出すシーンがあり、シンプルな形で人間臭さが表現されていたことです。もともと芝居がうまいので、個性的な役だけでなく、ごく普通の芝居もできるというのを再認識させてくれました。

「酔ってないときキスしたのは久しぶり」という発言が、可愛すぎました！普段はクールで自分を見失わないタイプなので、お酒が入らないと責められないのか...（笑）そしてキスされた時にぎこちなく晶に腕を回す感じもかわいすぎました！来週以降も可愛い恒星さんに期待！！

陽というよりは陰な役柄で、そこまで目立たないはずなのに、松田さんの見た目と演技によって、誰よりも存在感があるように感じます。
まだ謎が多くありそうですが、彼の発する一言一言に重みがあるような気がして、つい見入ってしまいます。

淡々とした口調や冷静な言動・行動から、何を考えているのかが読めず気になるキャラクターを演じられていると思います。何を考えているのかというよりも、もしかしたら本当に何も考えていないのかも…とも思わせられる絶妙な演技です。

松田さんはかなりサバサバしていて、何を考えているのか分かりにくいです。主人公の新垣さんのことを気持ち悪いというなど理解不能でした。セリフの言い方も感情がこもっていないというか、軽いというか、あまり共感できません。

少し奇妙な雰囲気が出すぎているので抑えて欲しいです。

新垣結衣の王道の演技と相まって、飄々とした松田龍平の魅力が極まっている。超絶美人さんをも、簡単に受け入れない感じが、新垣結衣の可愛さも引き立てている。また、相対して、菊地凛子との癖のあるやり取りも、面白い。センスの良いカップルはこんなやり取りをしているのかなぁと想像してしまう。

松田龍平さんはどんな役でも完璧に演じられるので、安心感がありますね。まったりだる?んとした根元の雰囲気がマッチしてると思います。毒舌すぎてちょっと引いちゃいそうにもなりますが…。呉羽にだけは甘い顔を見せるところもなんだか可愛らしかったです。

どちらかと言えば無表情でいつも淡々とした雰囲気を松田龍平さんはうまく出していると思います。かと思えばちょっとだけ知り合った女性を部屋に誘ったり、ストレートにベッドに誘うなどいまいち人間性がよく見えないところもあまりいやらしく見えないのも良かったです。

松田龍平はどんな役をしても松田龍平なのですが、この役はこの人じゃないと成り立たない！と思わせられる独特な空気感があると思います。相変わらずの力を抜いた自然な演技で、不思議とその登場人物に感情移入して、違和感なくドラマの世界感に入り込むことができました。

何で松田龍平さんにキャスティングしたのか、すごく残念、この人の独特の雰囲気ってわざとなのか、知りませんが、特に表情の演技がどの映画でもまったく一緒に感じでしまうのは私だけでしょうか？残念で仕方ないです。