癒やしのお隣さんには秘密がある

藤子と本音で語り合うシーン、生まれ変わりたいという仁科の強い気持ちと藤子への深い愛が伝わってきてとても良かったです。彼ならきっと生まれ変わってやり直せるという希望が見いだせるような、穏やかで清々しい笑顔も良かった。ストーカーシーンの怪演も夢に出て来るんじゃないかってくらい毎回インパクトが凄くて見応えがありました。可愛い年下男子や紳士的なイケメンだけではない、役柄の幅が広い俳優さんなんだなとこの作品で再認識させられ、もっと色んな役が見てみたくなりました。

上村に刺されて苦しみながらも絶対に藤子のもとに行かせないよう上村に抱きついたままでいる姿が、絶対に藤子を守るんだという仁科の想いの深さと覚悟を感じさせました。上村の気持ちに寄り添いつつ、間違っている、やり直せると必死に訴える姿も胸に迫るものがあり見応えがありました。

藤子との出会いのシーンが見応えあって良かった。暗く沈んだ眼差しや苛立ったような口調、自殺を思いとどまり空を見上げた時の清々しい表情など、死を選ぶまで追い詰められた仁科の長年の苦しみや、その絶望した姿から藤子の説得を訊いて少しずつ体温が戻っていくというか、目に光がさしていくような心の動きをちょっとした目の動きや表情の変化で繊細に表現していたのが素晴らしかったです。

藤子にしたことに対して一つも悪意が見えないからどんどん信じたくなってしまう自分がいて困っています。純粋な目で精一杯分かってもらおうとする姿が健気で許してしまいたくなる。このまま愛し方が不器用な人としても終われるんじゃないかと思ってしまっている。

坂本と二人のシーン、泣きながら必死に藤子への想いを口にする姿が印象的で、やり方は間違ってるし思考も歪んでいるけど「見守っていただけ」「守ってあげたい」という気持ちと彼女への愛情の深さは本物だったんだろうなと感じられました。自分のどこがストーカーなのか、何が間違ってるのか、本気で分かってなさそうなところも怖さと歯痒さを感じさせて良かったです。

歓喜したり泣き叫んだり嫉妬したり、藤子を想って情緒が不安定になる姿が愛の深さや重さを感じさせました。ただ見守っているだけだったのにどうしてこんなことになったのかと自問自答して頭を抱える姿も、藤子への想いが溢れて「好きだ」と連呼しながら床を叩いて取り乱す姿も、感情むき出しで相当怖いんだけど、それだけではない切なさが滲み出ているところも良かったと思います。

昨日とストーカーがバレてしまった今日では笑顔も違って見えてすごく怖かったです。藤子を見失って名前を叫びながら走り回るところは、恋愛ドラマと同じシュチュエーションにも関わらず鳥肌が立ちそうになるくらいの狂気を感じました。

必死にドアをこじ開けようとしたり、窓の隙間から無理やり藤子を覗こうとしたり、叫びながら道路を疾走したり、取り乱して発狂する姿がめちゃくちゃ怖くてインパクトありました。自分はストーカーじゃない、愛が深いだけだと平然と語る口調や表情も、話が通じない人特有の異様な雰囲気を漂わせていて上手かったです。

最近見たいと思えるドラマがまったくありませんでしたが、お隣…はハマりました。女優さんのナチュラルな演技も素敵でしたが、表情や言葉で心情をきめ細かく見事に表現されている小関さんの演技に釘付けになりました。久々に目が離せない俳優さんが出来ました！

坂本と対峙する時の視線の鋭さや口元だけ歪めた笑顔、「僕の命は彼女のものだ」と語る時の何かにとり憑かれたような表情、明らかに普通と違う空気を纏った姿が怖くて、坂本が「あの人おかしい」と疑惑をさらに強める説得力がありました。藤子と一緒にいると本当に幸せそうだし、蕩けるような愛しげな顔で彼女のことを見つめていたり、藤子のことが何よりも大切な存在だってことが伝わってくるから、余計に何で普通にアプローチしないでストーカーをしてるんだろうって過去の二人の接点やストーキングのきっかけがとても気になって早く続きが見たくなります。

藤子のワンピース姿を見て心の声がダダ漏れちゃったり写真を撮ろうとしたり、思いが募れば募るほど自分が制御しきれなくなっている部分が出てきていっそう危うさが増しました。藤子にしたらあれ？と小さく思う部分が増えていくって感じ。怖くなりつつあってドキドキします。

藤子のワンピース姿を見て思わず「可愛い、写真撮りたい」と呟いてしまったり、至近距離から写真を撮ろうとしたり、段々ストーキングが大胆になっているというか、藤子の姿に釘付けになったり見とれて我を忘れたようになったり、藤子の前なのに取り繕うことが出来ないくらい気持ちが膨らんでいる様子が表情の変化や目線からしっかり伝わってくるところが良かったです。疑わず真っすぐ自分を信頼してくれる藤子の言葉に「僕はちっとも良い人なんかじゃない」と顔を強ばらせたり、考え込むような表情を浮かべたり、ストーカーをしていることへの罪悪感が芽生えているように感じられたのも良かったと思います。

スマートにスーツを着こなして甘いマスクで笑顔を振りまけば誰もが落ちてしまうような仁科さん。だけど自分の思っていたのと違うことが起きたり、自分の素性が暴かれそうになった時は殺気を含んだ暗い目をするんだよねー。闇が深いわ。

利宗の勘の良さに気付いていて、彼の質問にちょいちょい真顔になったり笑顔が張り付いていたり本性が見え隠れする姿が怖かったです。藤子からの手料理の誘いに食い気味に返事したり「食べさせてください」って頭まで下げちゃったり、エプロン姿に見とれたり、想いが溢れ出てる微笑ましいシーンと、ストーキング中のとり憑かれたような異様な姿のギャップもゾワゾワして印象に残りました。

ほんとにストーカーじゃなければこれほど好物件はないのに残念よねー。爽やかなイケメンなのに、ちょいちょい発動しちゃうやばい顔にドキドキ。アイスの棒を受け取るのに必死なところが受けました。その後でたあの顔がヤバかった。藤子逃げて〜っと思ってしまいます。

藤子に避けられた時の真顔や、瞬きせずに監視カメラをチェックする時の冷たい表情、写真に写った藤子以外の外野の顔を一心不乱にサインペンで塗りつぶす姿など、ストーキングがどんどんエスカレートしていくところが怖すぎる。アイスの棒のくだりもめちゃくちゃ気持ち悪いし、坂本を牽制する時の嫉妬と敵意が滲んだ態度にもゾッとしたし、表情や仕草を徹底的に作りこんだ怪演ぶりがすごいと思います。

普段は本当に非の打ち所がない好青年。すらっと背も高くて立ち振る舞いもスマートで笑顔も爽やか、あんなボロアパートに住んでいることに違和感はあるがまさかあの人がストーカーだとは思わないだろう。でも隣の部屋でネクタイを噛みながら悶えてる姿は常人ではなかった。これは近づいてはいけないと一瞬で分かる演出。怪演でした。

藤子と一緒にいる時の紳士的な好青年っぷりと、ストーカー姿のギャップが怖すぎる。部屋で藤子コレクションを愛でてる時の恍惚とした表情や、偶然を装って藤子の前に現れる前のニヤっとした笑み、爽やかイケメンがここまで変貌するのかってくらいのゾワっと鳥肌が立つような気持ち悪さと怖さがあって上手いです。部屋で一人歓喜するシーンは特にヤバくて、夢に出てきそうなくらいのインパクトがありました。

イケメンで礼儀正しくてちゃんと人と距離が取れる好青年。何にも知らなかったら好きになってしまうと思う。なんならそこまで好きってことだしこれはこれでいいんじゃない？なんて思ってたら、1人で部屋に帰ってからが怖すぎた。すごい2面性に背筋が凍った。

藤子の写真をうっとり眺めて抱き締めたり、会話をしただけで発狂して叫び声が漏れないようにネクタイを口に押し込んで喜んだり、思ってた以上に気持ちが悪くて狂気じみたストーカーっぷりで驚きました。藤子の前で見せる、爽やかで穏やかな好青年っぷりとのギャップが凄い。普通のイケメンや恋敵役も似合うけど、こういうヤバめな役も上手いですね。初回でもなかなかの怖さと不気味さだったので、今後藤子との関係が進んでどんなふうに変貌していくのか楽しみです。