ライオンのおやつ

2021年7月期
総合評価: 3.78 / 5.0 (回答者数9人) 396 位 / 997件中
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脚本・ストーリー 3.8 /5.0(75.6%) 435/998件中
キャスト 3.4 /5.0(68.8%) 776/998件中
演出 3.8 /5.0(75.6%) 439/997件中
音楽 3.2 /5.0(64.4%) 661/998件中
感動 3.8 /5.0(75.6%) 152/993件中
笑い 1.8 /5.0(35%) 895/993件中
スリル・興奮 1.6 /5.0(32.6%) 975/990件中
9コメント
9 | | 2021-08-18 18:42:05

何かをなし得るのは難しい。なぜ生きているのかと問われたとき、何か成さねばいけないことがあるからと聞くことがある。けれど雫が亡くなってからを見たら、その時はすごく小さいことこでも何度も繰り返したり、自分が責められても犯人を庇ったりしているだけで人の心に残る。それでいいんだという安堵感がありました。
死んだときと生きている人たちから忘れられたとき、人は2度死ぬと言う話も納得できた気がします。田陽地はあの丘に行く度に、マドンナも風か吹く度に雫がいると感じるかもと思うと、亡くなったのに雫が羨ましい気がしました。

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5
8 | | 2021-08-15 23:45:03

原作既読です。
小説に想い入れが強かったので、少し残念だなという感想です。
ドラマとしては大変素晴らしいと思います。
原作を読んでいなかったら、多分とても楽しくみれただろうと。
俳優さん達の演技も素敵でしたし、雰囲気も良い作品だったと思います。
でも、折角ライオンのおやつをドラマにするなら瀬戸内海でやってもらいたかったな。
伊豆七島は瀬戸内海ほど海は穏やかでないのです。そして、明日葉畑もちょっと葡萄と比べると…そう思うのは自分が住んでいた所だからなのかもしれませんが。
家のみんなのエピソードを変えてしまったのも少し残念でした。ドラマを8話も作るのですから小説より肉付ける必要もあるのだとは思います。でもマスターに家族がいたり、雫の家族とのエピソードを変えたり、タヒチくんのお手伝いをする女の子がいたりは必要だったのかなとか…小川さんに確認したのかしらと考えてしまって。
真偽は分かりませんし、主観なのですけど原作をもう少し大切にして頂きたかったなと思った作品でした。

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14
7 | | 2021-08-11 18:56:27

"私たちには無理"という雫の言葉もわかるけど、アワトリスの"生きてなきゃできない"のが心に突き刺さった。上手くいくことなんて考えてもない、失恋前提なのが辛い。それこそアワトリスの中にも失恋しなかったら困るという気持ちがあったのかもしれないけど。"病気だからフラれた"と明るく落ち込み、純に嫌な思いをさせないように気を遣うアワトリスの姿に涙が止まらなかった。
冗談ばかり言っていたから楽しい人だなと思っていたのに、病気になるまで真面目だったから生き方を変えたと知って病気って深いなと思った。

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5
6 | | 2021-08-04 17:46:50

今さらだけど、ベッドからも起き上がれない日が増えたわりに雫が痩せていないのが気になる。動いてないのに食欲は変わらずあるというのも変だし、同志と言ってくれたマスターが持ってきてくれたカヌレを食べれたのも少し不自然に感じてしまいました。
起きられないのは気分が悪かったり、熱があったり、ダルかったりと理由があるはずなのに、その理由が敢えてなのか描かれてないことが少し物足りなさとして残りました。
美しい部分だけを切り取りたいのかもしれないけど、悪くなっていく様がここまで描かれないのもなんだかなと感じました。

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1
5 | | 2021-07-29 17:24:36

赤ちゃんでもできる"眠る"ということが出来なくなったとき、いつも寝て過ごしていたから実感のない長い時間が押し寄せてくる。"何で寝られないんだ"何て考えてしまったらもうだめで、"眠る"ことを諦めなきゃいけない。でも朝方あんなに眠れなかったのに眠気が襲い、深い眠りにつけたところで目覚まし時計に起こされる。これはかなり辛いこと。だからこそ薬で"眠る"ことを強制するのは、いつまで生きられるかと考えている雫たちにはとても大きなことだと感じました。
でもまだそのくらいの悪化の時点で坂口たちがきて、言いたいことが言えて、雫の最期の想いを伝えられたのはよかった。でもちょっと来るの早すぎない?笑

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4 | | 2021-07-21 18:19:08

癌は毒が原因でなる病でもないことも、都合が悪くなると相手を無視して引きこもる人生を送ってきて身体が健康なわけがないことも先生は知っていた。今まではそれでも文句をすべて洋子が受け止めてくれていたから、死を前にしたならさらに甘えていいと思ったのかな。でも洋子はもう我慢の限界だった。
死にゆく人に寄り添って、できなかったことを嘆いてライオンの家を作ったマドンナと死ぬまで付き合ってなんかいられないと離婚を決意した洋子は対照的だけど、どちらにも愛があった。
雫の告白は涙が溢れて止まらなかった。"お願いだから一人で死なせて"という雫の願いは哀しくて苦しくて堪らない。でもマドンナが聞いていたからきっと何かあるんだろうなと思わずにいられなかった。

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3 | | 2021-07-15 18:14:50

一人の人が亡くなるということに変わりはないはずだけど幼い子の死はより一層堪える。自分が受け入れられていないものをしっかりと受け入れて、雫に"お姉さん、またね"とももちゃんが言ったところから涙が溢れて何も見えなくなった。
天国に知り合いがいないからという話にちゃんと繋がっていた"またね"という言葉。深いし重いなと思う一方で、実際雫が最期を迎えるときはきっと力になるんだろうなと思えてまた泣けた。
田陽地への想いは我慢ばかりでキツいと思うけど、田陽地に受け入れられてもきっと雫はキツくなってしまう気がして、歯がゆいなと感じました。

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3
2 | | 2021-07-09 21:01:01

身近な人が亡くなった経験は多数あっても、いざ自分がとなればどういった精神状態になるかは時と場合による。喫煙をして脂っこいものばかりを好んで食べて運動をしないという生活の果てに、結果として治らない病、死を待つのみとなってしまえば最終的に自分を責め、諦めもつくかもしれない。でも特に身体に悪いことをせずただ生きていた人が突然余命を宣告されれば、どう折り合いをつけて良いかわからない。そういった当たり前を飛び越えた話。すごく胸に突き刺さります。
雫は死を前にしても恋をして自分らしく生きようとしているし、タケオとのデートは微笑ましかった。
マドンナの「生きてるよ」は聞いていて苦しかった。無理矢理泣かせようとする脚本ではなく、自然に涙が溢れてしまうのがいい。

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2
1 | | 2021-07-08 09:41:02

ホスピスだからこそ優しくて穏やかな時間が流れていて、悲しさや切ない感じももちろんあって、いろいろと感じさせてくれるドラマ。「おやつ」っていう言葉の響きに、すごく懐かしさと温かさがあって、見ていて癒される感じがした。マドンナたちライオンの家のスタッフの気配りや対応が優しくて泣けてくる。
一緒に暮らしている仲間が死を迎え、それを見送るつらさといずれは自分もって思う恐怖はとてつもなくしんどいと思う。雫が死にたくないと号泣、それを受け止めてくれるマドンナがいてよかった。
普通の毎日を大切に生きたいと思った。

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5

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