アンナチュラル

ここ数年のドラマの中でも文句なしのトップクラス。完全オリジナルの作品となると数年に一本のレベルでしょう。物語構造そのものをガラッと一変させる展開の変え方、預言者じゃないかとも言われるような社会問題の盛り込み方に描き方。でも決してシリアス一辺倒じゃない、ナチュラルな人の感情・描き方。やはりどこを切り取っても名作。
クライマックスで更に物語がどう盛り上がるのか、今から楽しみでなりません。

これは面白い。専門用語満載の内容なのに置いていかれない感があって見ていて引き込まれてしまう。今回はいじめ問題の題材でかなりショッキングな内容だった。自ら死を選んでしまう、それもいじめが原因で。解剖医として、淡々と死因を解明すると同時に、解剖では分からない亡くなった人の感情なども汲み取る人間味あるドラマだと思う。

第3回の法廷でのシーンが印象に残っています。検事が主人公の証言は信用できないと思わせるように誘導していくのですが、この時の検事の言い方が本当に不愉快でした。観ている側にこの検事は、何て嫌なやつだろうと思わせる吹越さんの演技力は素晴らしいと感じました。ただ、すごく腹はたちましたが…
だからこそ、後半で中条先生が法廷で、検事に言い返す所はスッキリしました。態度を繕うことなく、自分の意見をスパッと言える中条先生がかっこいいです。中条先生はかっこよかったですが、主人公に検事を負かしてほしかったという想いもありました。

余談ですが、主題歌がかかるタイミングのとき画面に温水さんだけだったので、ちょっと笑ってしまいました。
このドラマで主題歌がかかると毎回泣きそうになっていたので、この回では主題歌をかけるタイミングを別の所にしてほしかったです･･･笑

主人公の過去を軸に物語が進んでいたのかと思えば、また別の人の過去が浮き彫りになり、話の深さにびっくりしてしまいました。毎回法医学という医療テーマとミステリーとが混在していて、推理物も医療物も好きな自分からしたら、とてもワクワクできます。またこういう系のドラマは脚本家が複数いることもあり、一話完結といえあまりにも繋がらなさすぎることも多々ありますが、アンナチュラルはしっかりと伏線を回収しているので、安心して見られます。

「いじめの自殺は殺人と一緒」と言ったセリフにすごく共感しました。このようにいじめを絡めてのドラマはなかなか無く、あっても薄い内容のものが多い中、主人公の三澄ミコトの台詞が心に響くものばかりで、「いじめた人は転校して名前を変えて普通に生きていけるんだ」という言葉が、とても卑怯なことだけど、それが現実なんだととても歯痒かったです。やるせない気持ちもありましたが、「あなたの人生はあなたのものだよ」という言葉にはすごく勇気付けられました。

現場で発見された死体を「事件」と見立てて解決する科捜研まがいのドラマ。ちょっと石原さとみさんにとっては、役をこなせていないというか、ミスマッチな印象があります。毎度スピーディーに事件を解決して、裏では週刊誌とリークしている設定ですが。第2話のストーリーは冷凍庫事件の解決には少々、無理があると感じました。

先週の話、現代社会の問題の一つ、長時間労働による過労で父親が亡くなってしまうという内容が興味深かったです。私の主人の職場も人が足りておらず、長時間労働が問題になっているので、余計に心に響くものがありました。父親の死因を探るのと同時に「なぜ働くのか？」というテーマをかかげているところがなんだか考えさせられて、深い内容になっていたと思います。石原さとみの演技も落ち着いていて、たまにクスッと笑えるところもあり、今までのドラマの役よりも合っていて好きです。

法医学もので特別斬新と言うわけではないが、遺体から死因を探っていくという明確な目的がわかりやすい。
毎回一話完結スタイルで、変に翌週に引っ張ることがないのも好感が持てる。
３話では遺体がない状態での凶器の究明だったが、解決に至るまでかなり困難かと思われたけど、実際に法廷で解決したときはスッキリした。
井浦新のスーツ姿もすごく素敵で、得した気分になれた。
ただ、実際に凶器を絞り混んだのは石原さとみなのに、女だからということで色々言われて一歩引くことになったのは少し残念だった。

今の時代へ問うドラマだと思います。働き方やいじめなどに対する言葉、誰もが思っていたことを代弁してくれてるようで胸が締め付けられ涙がでます。いじめというのは法で裁くことはできず、見て見ぬふりで終わる、そんなときに法医学者の考えと個人の見解を述べるところなど、見ているほうも心が救われるそんな錯覚を覚えます。見て損はない大事なことを教えてくれるドラマです。

遺体となって対面しても「ろくでなしが！」と言われた息子と親に、六郎は自分と父親を重ねていたのでしょうか。
六郎のろくは、ろくでなしのろく…そこで回想シーンを挟まないところに、このドラマのセンスを感じます。
話の核となる10体のご遺体の死因解明、身元特定の合間に展開されるエピソードも、どれも秀逸。ヤシキさんと所長のやりとりや中堂さんの過去の事件、ミコトにとって、六郎にとっての「帰る場所」、町田さんや美代子さんの「帰る場所」…1秒も無駄な時間がないし、どのシーンも見逃したくない。
次回がとてもとても楽しみなドラマですが、最終回に近づいていくにつれて、はやくも寂しさが…これから最後まで、1分1秒たりとも見逃さず、見届けようと思います！
個人的に、窪田くんが将棋を指しているシーンは「Nのために」とリンクしてニヤニヤしました…あのシーンから松重さんが「これ勝てるな」と不敵な笑みを浮かべるところ、大好きです。

毎回最後の結末に向かう展開が好きです。そのさらに先の先の真実が突き詰められていく感じが。最後が悲しい結末の事も多いですね。今回も結局いじめによって死を決断してしまった同級生を救えず。また当初の計画のままではいじめを行っていた3人に罪を着せることもできず。白井君が動画配信とう形でいじめを、いじめによって殺されたことをみすみさんに伝えたかった。最後に白井君が死んでしまわないで良かった。エンディングの曲の入りはとても良いと思います。

不自然死を究明する専門の研究所がある、という想定が近未来を連想させてワクワクする内容でした。そこで働くメンバー達は賢くて知的な人たちなのに、プライベートでは恋に悩んだりもするごく普通の人間であるところも好感が持てます。ミコトと夕子のテンポのよい掛け合いも楽しかったです。

ミコトと東海林の関係性がとても素敵でした。プライベートへの干渉はあまりないけれど(というかミコトが自分のことをあまり話さないので)、この特殊な仕事を通して信頼を深めていく様子にほっこりしました。
また、久部とミコトの関係が近づいたようで、ドキドキでした。久部くん、とても可愛いです。
しかし、久部がだんだんと悪いことに巻き込まれていきそうで怖いです。

8話は大勢を巻き添えにした殺人なのか不幸な事故だったのか、ミコトたちが化学の力で証明していく過程も面白かったですが、三郎、九部、ミコトそれぞれの親子の描かれ方も興味深かったです。死んでしまったから話せない、生きているのに理解し合えない、言葉にしないから伝わらないというそれぞれの親子関係の切なさがとても印象に残りました。

衝撃で、胸がざわつきました。ミコトと中堂が歩み寄ったかに見えました。ですが最悪の結末になることを予想できたのに、止めなかった中堂と止めたかったミコトにはやはり大きな隔たりがあるのです。そこに気づかされ、ひやりと怖くなりました。

面白かった！解剖シーンは、医療ドラマのように手元をアップで見せることなく人物の顔メインで写してくれるので、グロい画面がなく安心して見られました。役者さんの演技が上手いので不自然さはないし。
ストーリーも、一人の不条理な死の原因を１つ１つの可能性を追いながら突き止めていくところに引き込まれました。
主役の石原さとみさん始め、登場人物みんな演技が上手くて嬉しい！大満足です。これから楽しみ！

率直にいうと面白かったの一言につきます。ただ単に誰かが亡くなりました、こんな理由がありましたというだけでなく、そこから状況が二転三転したりして思わず画面に見入ってしまいました。主人公の生い立ちについても気になったので心をつかむのがうまいなと思いました。

前回の予告で10人の方が亡くなる火災事故発生
どんなストーリーになるんだろうとわくわくしながら観ました！
まさかのヘルプで坂本さん登場(笑)
個人的に中堂さんとの絡みがツボです(笑)
と、司法解剖突入！で９番さんだけ殴られた後が･･･事件の匂いですな。
11人目の生存者が発見されその人には血痕･･･
これは犯人発見ですかな。。
でもそれじゃストーリー性が無さすぎる。。んーーむ。
って感じで毎週惹き込まれてます(笑)

中堂さん含む登場人物の過去も少しずつ判明しつつ
笑い、感動おこしつつエンディングで(T^T)涙

ほぼ毎回切ない終わり方するんですよ！
その雰囲気に凄くあってるのが米津さんのlemon！
これがまた涙を誘う切なさ(T^T)

六郎！家に居場所はなくても居場所はあるよ！
UDIラボが帰る場所になってくれるよ！(T^T)

そんなこんなで今週も面白かったです！
あーー！来週も楽しみ！
こうじやゆきこさんの事件と宍戸さんがどう関わってくるのか。。
そして六郎はどーなっちゃうのか。。
早く観たーーい！

一言で言うと「面白すぎる」。以前石原さとみさん主演のドラマ「校閲ガール」を見た時から石原さとみさんの演技がとてつもなく好きになり、そのドラマが終わってからは石原さとみロスをしていたため、その分の喜びと期待が凄くありました。石原さとみさん演じるミコトの過去と事件が絡み合っていく、人間らしくないミコトもありつつちゃんと人間らしい感情豊かなミコトもいて。見ていて全然飽きないドラマでした。そして、キャストも豪華！演じてる人たちが不自然なものではなく、本当にその役にしか見えなくて、アンナチュラルではなくてナチュラルでした。ちゃんと目の前の現実と向き合おうとするミコトとそれを妨害しようとする人々。お互いの絡み合いも今後肝となるところだと思います。まだ2話目！見るなら今のうち！とっても面白い作品です！

初回の放送を見ました。石原さとみさんを中心に魅力的なキャラクターが脇にたくさんいるので見ごたえがあります。キャストのみなさんがあまり知られていない法医学の世界をリアルに生きている感じがしました。解剖結果から死亡原因を特定していく過程で、検体が死亡した現場に法医学者が実際に行ったりするのか疑問はありますが、展開がころころ変わっていくのも心地よいスピードでとても楽しめました。

とにかく石原さとみがかわいい。
法医学を取り扱った内容のドラマはいくつかあるが、大学病院でなく独立した機関というのが珍しい。
法医学者なのに、それは警察の仕事じゃないのか？？と思う部分はあるがドラマなので納得しておく。
彼氏が最初だけしか居なかったのが残念な所。最初だけなら必要ないんじゃないの？？とさえ思う。
バイトの久部君は、医大生の割に知らなさすぎ。浪人しようが3流大学だろうが、医大に入る位ならもう少し知識があっても良いのでは？？
過去を持たない人間なんて居ない。その過去に対してどう考えるのか、どう人を変えていくのかを考えさせられた。

元々医療系ドラマが好きなことと、窪田正孝さんと石原さとみさんが好きなので見始めました。しかし失礼ながら脇役という存在でしかみていなかった、東海林（あえて呼び捨て）のストーリーがとても良かったです。彼女の意識の高いリケジョらしさが全開なところも良かったですし、ミコトとの友情もそっけないものかと思いきや、実は熱いものがあるという、ちょっと感動的な回でした。

幸せ目前で愛する人を殺されてしまったら、自分も復讐のため人を殺してしまうかもしれないと思いながら見ていました。完全に感情移入していたので涙が止まりませんでした。中堂さんのことは今までいけ好かないと思っていたけど、彼が表に出さない感情を思うとやり切れません。いつか解決してほしいなあ。

7話は映像から死因を究明していくという新しい手法が面白くて見ごたえがありました。映像だけであんなに詳しくご遺体の状況を判断出来るんですね。よくあるネットを利用した未成年の犯罪ものかと思いきや、死因究明よりも「いじめは殺人」といじめ問題のほうに深く切り込んだ内容に展開していったのも今までのストーリーとは趣向が違って新鮮でした。

4話はUDI以外での久部の様子や中堂の過去などが少しずつ明らかになりつつ新たな伏線も出てきて、今後がますます楽しみになるストーリー展開で面白かったです。弁護士と解剖医としてミコトと夏代が一緒に仕事をしたり、秋彦が証拠探しを手伝ってくれたり、三澄家の家族の絆が感じられる演出も良かったです。

3話もとても面白くてあっという間に1時間が過ぎてしまった気がします。二転三転するスリルのあるストーリー展開が見事です。女性差別的な発言が多くてイライラしましたが、最後に中堂さんがズバッと言ってくれてすっきりしました。法医学に詳しくないので致命傷の部位を保存しておくということにも驚きました。

ついにこの日が来た。ドラマ内の中堂も、見ている視聴者も、意味は違えど同じ言葉が心にあったと思う。そのくらい待ち遠しくも訪れてほしくない放送だった。
法医学者として強くあり、これまで見せなかったミコトの女性らしい一面も出ていてすごく人間味を感じさせた。
漫画原作に頼りがち（しかも原作の良さを壊してしまっている）な昨今の残念なドラマ作品。興味をなくしていたが「やっぱりドラマって面白い！」と思わせてくれたドラマでした。

三澄ミコト(石原さとみ)の過去の体験が壮絶！
第二話では、ミコトのトラウマ(？)の練炭自殺(無理心中)が話の中核部分でした。
が、それはともかく、ミコトと六郎(窪田正孝)が冷凍庫トラックに閉じ込められろ場面では、もうハラハラドキドキでした。
あんなにドンドン水が入ってきているのに、冷静に証拠を集めたり、「人は意外とシブトイ！」と言うミコトに、少し怖さを感じました。
中堂(井浦新)の機転の利きようは、もうスーパーマンかっ？！と突っ込みを入れたくなるほどでした。
殺されたのに、自殺とされるなんて、ミケちゃんの無念を晴らす事が出来て、花ちゃんを何とか助ける事が出来て、本当に良かったです。

主人公がいきなり危機一髪になりハラハラしました。2話で既にクライマックス。しかも助かるヒントがコア過ぎです。でも際どい所でこれからの伏線とも取れるセリフがあり気を抜けない展開が面白かったです。窪田正孝さん扮する役の正体が見え隠れしていたのも興味深いです。

毎話難しい医療用語と学術用語が出てくるので分からない部分もありますが、それだけしっかり作られているのかなと思います。難しいながらも話の流れはしっかり追えるので、ドラマとしてよく成り立っているなと思いました。
1話の、国内にウイルスを持ち込んだ疑惑のある彼氏の疑いを晴らそうとする女性に対して、攻めずとも希望の無い返答をするミコト。彼女の性格の一端が見えました。

今季のドラマは海月姫やきみが心に…など、漫画を見てるので、展開にドキドキ感はなく、FINAL…もブラックリベンジと展開が同じような感じでハラハラ感はないです。
でもこのアンナチュラルは、私自身が１話完結型の海外ドラマ(BONESやクリミナルマインド)が好きなので、同じような展開で推理していく内容が個人的にはハマりました。
まだ１話しか観ていないのでなんとも言えませんが、家族の被害者が加害者にも成りうる環境下での人の気持ちなども細かくはないもののキチンと書き込まれていて、この妙なモヤモヤ感があるのがいいですね。

5話はミコトと中堂が協力し合って死因を解明していく展開が新鮮で面白かったです。死因究明がテーマですが重くなり過ぎず、かと言って無理に笑わせようとするのではなくて役者の表情や台詞の間でコミカルさを演出する品の良さも気に入っています。死因を明らかにするということは、亡くなった本人だけでなく遺された者の人生にも大きな影響を与えるということを改めて感じた回でした。

今期のドラマの中でいちばん楽しく見ています。石原さとみちゃんの食事シーンは可愛く、窪田正孝くんは三枚目でありながらかっこよく、それでいて謎解きは重厚で、人間ドラマをしっかりときめ細やかに描いてくれていて、米津さんの主題歌にほろりとさせられます。

まず、石原さとみが好きで興味を持ちました。つぎに“法医解剖医”の話というので気になり見始めました。
スケールがすごくて、みてて吸い込まれる世界観。次々と気になっていくストーリー。
たまに”ふふっ”って笑ってしまう出演者たちのチームワーク。この先あの人はどうなっていくんだろうか、、石原さとみ演じるこの人は
どうな人なんだろうか、と次の話が気になっていってます。

ミコトが中堂を知りたいと言う気持ちは同情ではないけど、なにか自分と似ているからだと思う。UDIを辞めるか過去を話すかどちらかなんて脅すようなこと言ったけど、内心は中堂のことが心配なんじゃないかなと。中堂のやり方は間違ってるだろうし、ミコトたちを振り回してはいるが、自分の中で決着つけるために一生懸命なんだというのはわかる。ミコトも前向きに頑張っているけど、まだ解決しきれてない思いがあって…。２人が慣れ合えとは思わないけど、互いが互いを助けられたらいいなとは思った。

科捜研のドラマということで、科捜研の女や海外ドラマのボーンズのようなドラマだと思っていたが、想像と違い、死因を調べる専門の企業という今までにない内容でとても見応えがあった。
死因が判明した後の人間関係も割と丁寧に描かれておりストーリー性もよかった。

テンポよく話が進みあっという間の一時間だった。今までが少し気の重くなるような内容だったり、登場人物の暗い過去が関係していたりと考えさえられることが多かったが、今回は何も考えず気軽に見ることができた。でも内容はとても充実していたし、また登場人物の人間関係にも少しずつ変化がでてきたりと、これからにつながる伏線もあったので次回も楽しみでしかたない。

いつもは胸にずんと響くお話が多かったのですが、今回は割りと楽な気持ちで見れました。事件を通し、ピンチを二人で乗り越えたことでより一層友情が深まり、最後の笑顔・掛けあいは素敵でした。ＵＤＩラボのみんなの絆が深まっていく中で、危ない立場へと追い込まれていく六郎君が心配でたまりません。

ドラマの中で何度も結論にたどり着くかと思わせるようなシーンがあったが、誰もが思いつかない展開となった。日本のドラマによくある、初めから結論、結末が見えるような内容ではなく、またスジが通った内容だった。

『不審死』がテーマとの事だったため、見る前はドロドロとした猟奇殺人的な話かと思ってイヤだなと思いながらも、脚本家の人が好きだったために見始めました。実際見てみると、見る前のイメージは良い意味で裏切られました。『死』を巡って、残された人の思いや生前の死者の想いなどテーマは幅広くそして深く、見るたびに心に暖かく響きます。先週の話では、『帰ることのできない遺体』がテーマでした。身元がわからない、遺族が引き取る心の整理ができないなど様々な事情が描かれ、その一つ一つのケースを丁寧に描いていました。遺族のおじいさんがやっと心の整理をつけることができて、奥さんの遺骨を引き取ったと知ったときに久部六郎が流した涙が印象的でした。

事件の異様性、難解な事実解明に最新科学の力でどこまでも食い下がり闘いを続けるUDIラボ、中堂と宍戸の闘い、公判でのやりとりと痛快なその結末、意外だった部下を守る神倉や久部と末次のタッグ、過去から現在に至るシーンの構成、息をつかせぬ展開、どれをとっても無駄がなく秀逸な出来だった。

出演者全員が生きた演出もよかった。代表作ができた石原さとみ、男の色気を感じさせた井浦新、久々肩の力が抜けて普通の青年を普通に演じた窪田正孝、最高の脇役、市川実日子・松重豊、見事な怪演を見せた尾上寛之、ハイエナ根性丸出しのジャーナリストを表現した北村有起哉に池田鉄洋、笑いを誘った竜星涼、薬師丸ひろ子。他の出演者も全員良かった。誰一人無駄がない。

初回を見ました。
まずは思っていたより面白そうという印象でした。
何も悪くない人がマスコミに責られるという現代社会を反映したひどい展開の話かと思ったらそのあとちゃんと修正されてよかった、とホッとしました。
石原さとみさんはあまり興味がなかったのですが、演技もちゃんとしているし、CMのようにガッツリお化粧しているより
今回見せてくれたスッピンに近い方が可愛い感じで印象が変わりました。
過去のある役のようでこれから明らかになって行くのが楽しみです。

間違いなく今期で一番だと思います。死ぬ、ということに向き合うことで、明日を生きることを考える。白井くんの事件のあと、ミコトがひとりおにぎりを食べるシーンがありましたが、それもまた、今日も、明日も生きてやるという意思の表れのような気がしました。
1時間のドラマですが、視聴後は映画を一本見終わったような、ずっしりとしたものが心に残ります。
でも、終始重たいわけではなくて、ラボの運営に頭を悩ます松重さんや、いつになく慌てふためく中堂さん、暗幕ごと移動する久部くんと夕子とか、ふっと力を抜いて見られるところもあって、バランスが素晴らしいなと思います。
役者さんもみんないい！ゲスト出演の方々もいつも渾身の演技をされていて、見入ってしまいます。
まだ終わっていませんが、続編を熱望します！

ここ最近、コード・ブルーやコウノドリといった医療ドラマが続いていたので、その系統かなと思ってアンナチュラル初回を見た。始めは遺体解剖の重いシーンだったので、食事時には不向きと見るのを途中で止めたが、日を改めて見たところ、推理小説のジャンルのような違った切り口のドラマだと分かって最後まで見た。話が最後まで二転三転し惹きつけられた。法医学はマイナーな分野なので、今後の展開が楽しみだ。

以前、深津絵里さんがやっていた解剖医のドラマを思い出すようなものでした。テンポが速くてあまり説明がないのでわからないこともあったけど、解剖医って地道な作業の連続なんだなと思いました。まあドラマなので多少の脚色はあるかもしれないけれど、火葬場まで行くかと突っ込みたくなるところもありました。色々登場人物の謎があってまだわからないので引き付けられた。

医学の知識がないのでストーリーの予測がつかず、毎回ドキドキしながら観ています。6話は突然死かと思いきや実は連続殺人だったという刑事ものでよくあるストーリーでしたが、殺害方法を被害者の心拍数や発疹から特定するなど、犯人に辿り着くまでの過程が医療ものならではで興味深く面白かったです。

第１話「名前のない毒」は、殺人事件が起きてからその死因を調べ、犯人逮捕につながっていくのかと思っていたら、突然死という診断を受けた息子の死が本当に突然死なのかを調べてほしいということから始まった展開で、そこでいつもの法医学ドラマとはちょっと違うなとは感じましたがこうも予想がはずれる展開だとは思いませんでした。私自身三角関係のもつれで恋人による毒殺かと思ったのです。そうしたら、ＭＥＲＳ感染。そして感染拡大の騒ぎ。それが亡くなった男性のせいではなく、病院内での院内感染というあまりにも予想できない展開にもうテレビを見入ってしまいました。「どんだけ話が変わっていくんだよ」と思うほど、めまぐるしく展開がかわっていき、ものすごいスピード感があっていい意味で予想を裏切る展開でとても面白いドラマでした。

今期のドラマの中でいちばんおもしろいです。謎が解けたと思いきや解けていない、油断のできない展開が続きますし、遺族や街の人など名前のない登場人物の気持ちまで伝わってくるような繊細な演出と脚本はとにかく見事です。

石原さとみさんと窪田正孝さんが、調べに行った冷凍トラックに閉じ込められて、池に沈められるシーンはとてもハラハラしました。その中で冷静に自分の状況や場所を伝えようと携帯で伝えるシーンはとても強い女性だなと思いました。実は練炭心中から生還したこと、自分の事件を題材に論文を書いていることなど、強い女性で仕事には妥協しない姿がとても素敵だなと思いました。

キャストもストーリーも全てがとても良かったと思います。以前にちらっと出てきた伏線が見事に回収されていたりと、後から何度でも見返したくなるような魅力がありました。音楽も効果的で、毎回音楽が入るタイミングが絶妙だったので鳥肌が立ちました。

毎回予想を裏切る展開ですが、今回も裏切られました。犯人への苛立ちはもちろんですが、上手くいかないことでハラハラする場面もたくさんありました。でもどのような逆境もUDIのみんなで乗り越えようとするところ感動しました。最後に犯人を捕まえたところではスッキリするとともに今までの頑張りが報われた感動もあり良かったです。

神倉所長が検事に啖呵を切った時はスカッとし思わず拍手してしまいました。その後言い過ぎたと反省する所長は可愛かったです。

六ちゃんが週刊誌と繋がっていたのが発覚した時は、UDIの皆が受けたショックや、せっかく見つけた居場所を失う六ちゃんの気持ちを思うと辛くなりました。なので改めて六ちゃんがUDIに戻って来て、皆が受け入れてくれた時は本当に嬉しかったです。

そして同じように戻って来た坂本さんのメンタルがとても強くなっていたのは笑えました。最後の最後にムーミン好きが大きく活きましたね。