連続殺人鬼カエル男

私はサスペンスが好きなので観てました。このドラマは猟奇殺人が起きるうえ映像も少し暗めなので終始不気味な雰囲気で進みます。絶対フラグやろと思うところにどんどん進んでいく主人公。そんなとこ1人で行くなよっていうところに1人で行っちゃう主人公。その人一番あやしくない？という人を信用し、感情で動いてしまうタイプで、上司の注意も聞かず危険に身を晒します。
主人公にはおいおい！としか思いませんでしたが工藤阿須加くんなので憎めません。イケメンはお得だね！主人公だから簡単にはやられないだろうと思いつつハラハラさせてくれました。
事件の真相についてはちょっと納得いかなかったかな。犯人もわかりやすかった。一応ミスリードの部分はあったけど、絶対この人でしょ！という感じ。事件を起こした過程も、まぁドラマだからそんな展開もありか…と思うけど現実では考えにくい、漫画的展開かなと思う。
あと鶴見辰吾さんがカッコ良かったです！さすがビシッとドラマを引き締めてくれる存在感です！

原作で言っていた台詞を御前崎教授役の嶋田久作さんが喋ってくれるのかと期待していたのですが、ほとんど渡瀬さんに言われてしまったのでちょっと悲しかったです。
ずっと冷静な御前崎教授にあれ？ってなりました。
原作とかなり展開を変えていたので犯人の家に警察が駆け込んでくる事もなかったのであれ？と思いました。
古手川も車椅子使う程の怪我はしていなかったし、犯人の過去の話も話すだけで済ませていたし、原作を読んでいたので微妙でした。

真人を保険金欲しさに殺したという動機はあるけれどさゆりが犯人では正直なところつまらないなと感じていたのですが、解離性人格障害による別の人格が犯人という結末は精神科やカウンセラーというワードがたくさん出てくるこのドラマにはぴったりだなと感じました。
でも暗闇になるとカエル男になり、明るくなると元に戻るという設定は疑問でした。ピアノの部屋で古手川を襲うため”誰が”電気を消したのかとツッコみたかったです。さゆりという人格がカエル男という人格を意識しているか、さゆり自身も殺人衝動がなければ行動を説明できない気がしました。
それと自分に何の罪もなく、暴力性の高い別人格を持つ患者のことを想う主治医なら警察に提示してもおかしくない情報を隠し、証明できないと発言した御前崎には倫理観とかないんだなと、精神科医が一番精神を病んでるという恐ろしい結末には鳥肌が立ちました。

見ていて話の先が気になって原作の小説を買いました。
結構ドラマと小説で違う所がありました。
原作だと暴動の話がすごく長くて、途中で挫けそうになりましたがドラマだと短めになっていたので見やすかったです。
記者会見で自分が狙われなかったからか、ネズミが勝雄の名前を出してウキウキしていた時はイラッとしました。
犯人の過去の話をいつやるのかが気になっています。
原作だと古手川は大怪我をしていけど、ドラマだとそんなに大怪我はしていなかったです。

息子の遺体を見ても涙を流していなかったりローンがあったりとさゆりに分かりやすい動機がありすぎるなと思っていたので、御前崎が古手川にたちの前に現れてからの４人目の被害者が出た流れは今度はこっちが怪しいよと誘導したいのかなと感じました。
殺された被害者が御前崎の娘を殺した犯人を無罪にした弁護士というのも御前崎を疑う十分な要素ですが、病院で文句を言っていた衞藤の姿から正直なところ他にも恨まれていそうだし、警察のシステムがハッキングされたことでやっぱり裏の裏の裏までありそうだなと思いました。

流石に解剖された子供の死体描写は無理だったみたいですね。
バラバラの腕や足だけで少し残念。
顔も原作だと両目を抉られていたので地上波だと放送は出来なさそう。
息子を殺した犯人を捕まえて！と古手川さんの腕を思いっきり掴んで、跡が残る位のアザを残すとか有働さん力持ちだな！
当真勝雄が古手川に靴を買ってもらって喜んでいるシーンは可愛かった。
佐藤二朗さんが出てきた時は普通の役だ！とちょっと嬉しかった。
結構原作と内容を変えてるので、今後どうやってあのシーンとかの内容を変えるのかが気になる。