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脚本・ストーリー 3.0 /5.0(60%) | 801位 /1058件中 |
キャスト 3.1 /5.0(62.2%) | 897位 /1058件中 |
演出 2.9 /5.0(57.8%) | 855位 /1057件中 |
音楽 2.9 /5.0(57.8%) | 825位 /1058件中 |
感動 2.6 /5.0(51.2%) | 802位 /1053件中 |
笑い 2.2 /5.0(44.4%) | 784位 /1053件中 |
スリル・興奮 3.6 /5.0(71.2%) | 325位 /1050件中 |
脚本・ストーリー 3.0 /5.0(60%) | 801位 /1058件中 |
キャスト 3.1 /5.0(62.2%) | 897位 /1058件中 |
演出 2.9 /5.0(57.8%) | 855位 /1057件中 |
音楽 2.9 /5.0(57.8%) | 825位 /1058件中 |
感動 2.6 /5.0(51.2%) | 802位 /1053件中 |
笑い 2.2 /5.0(44.4%) | 784位 /1053件中 |
スリル・興奮 3.6 /5.0(71.2%) | 325位 /1050件中 |
Qと同世代、ど真ん中としてはすごく懐かしく興味深く見させてもらいました。お話も変に昔は良かった風のノスタルジーを込めたものではなくて、いまだに開けるとヒリヒリするような感覚があり新鮮でした。思えばあの頃もう世界は終わるんだし勉強したって仕方ないと怠惰な空気が流れ、街は汚くて高校生は最強だと思っていていいように踊らされていた。阪神淡路があってサリンがあっていよいよ世紀末だと思った。下手な落書きみたいな青春が蘇る。そのありのままが出ていてもっと見たいと思った。
チーマー!!久しぶりに聞いた単語に吹き出しそうになりました。あの頃SNSで誰とどこででも繋がれるわけじゃないから、興味があればそこに行くしかなく必然的に同じ趣向の人が集まってたむろになっていた。翔太郎のような人と出会えば人生が面白いように変わっていく。人は出会によってその人生が転がっていくんだなと思うと面白い。秋久の変化は親から見たら心配の一言だろうがこうなったらもう止めようがない。見守るしかない親心を思うと辛い。
同世代として出てくるワードに懐かしさは爆発していますが、子供に見てみてーとは決して言えない内容に戸惑っています。確かにあの時代にいたし同じように過ごしていたけれど、俯瞰的に見ると一歩間違うと危険がいっぱいで怖い世界。自分たちはたまたま安全な道を通れただけで、こんなに怖い世界だったかなと戸惑ってもいます。急にスポットライトを浴びたキューちゃんはその後どうなるのか、姉は無事なのかドキドキしながら見守る気持ちです。
性被害だの相手の同意だのという言葉がまだまだなかった時代。Qちゃんの姉は犬に噛まれたと思って昨夜のことは胸に秘めたのだろう。いろんなあの時どうすれば良かったかが頭の中を駆け巡るだろうけど、弟に言っても仕方ないからなんにもないふりをしていただけだろう。それなのにそんな姉の態度にも失望して勝手に傷ついているQが嫌い。そのQのために宝来を殴って仲間意識を高めた彼らも嫌い。独りよがりで誰も幸せにしていないことに誰も気づいていないことがイタイ。
秋久とセイラに関係があったならもしかして取材に来た女性は2人の子供‥だったりするのだろうか。95年の方は翔太郎が襲われていよいよきな臭くなってきた。みんなが暴力に走れば自分は手を出さず冷めた目で見ていたのに、翔太郎の件でみんなが引いてしまうと熱くなる秋久はだいぶめんどくさい。渋谷で花火とか、なにか自分たちの手ででっかいことをやってみたいという彼らの熱意は伝わる。同時に若さゆえの無鉄砲さと不器用さも伝わってきて切ない。
そう、昔のヤンキーだってチーマーだって本当に怖いのはチャラチャラした見た目じゃなくてその後ろに悪い大人がついてるってことよ。そこで出来がよければ自分のところにご就職なんて道もザラだった。若いエネルギーをもって何かをやらかしたいと持て余している連中にエサをちらつかせながら兵隊にしていくんだからタチが悪い。翔太郎たちのところは親が立派だからやっていけるだろうけど遊ぶにはお金がかかるからね。ヤクザに目をつけられた翔太郎たち。やっぱりここはおとなしくしておいたほうがいいと思う。
青春の裏側に混沌とした世界がある社会。はしゃいでいるように見えるのは何かから目を背けているからみたいに見える。援助交際なんて言葉ができたのはこの頃、パパ活よりもエグい印象だったな。セイラまでやっていたとは驚いたけど、よりによって相手がヤクザとは。相手が悪かったね。Qが覚醒したけれど親なら止めて当然だよ。っていうか今までだってタバコの臭いとかで交友関係が変わってきたのは分かっていたはずだよね。もうここまできては戻れない。Qの暴走が心配だ。
セイラと翔太郎のお母さんの会話にグッときた。翔太郎が来る前にセイラに何ヶ月なの?って聞いてたのに、翔太郎が来たらここに来る前にセイラには堕ろしてもらいましたって言ったもんね。高校生ながらお腹の子を一人で守り切る覚悟を決めたセイラもすごいし、ここではないどこかでの二人の幸せを願って縁を切ったお母さんもすごい。そこに至るまでの二人の会話をもっと聞きたかったなと思いました。男たちの抗争は‥あんまり興味ないです。
いろいろあったけど仲間同士和気藹々とどこかの屋上で渋谷に打ち上がる花火を見るという青臭い青春を思い描いていたのに花火は戦闘中チラッと見るのみってかなり斬新。青臭いじゃなくて血生臭い大晦日、倒しても倒しても湧いてくるゾンビのような敵と戦うって95らしい世界観が出ていて良かったです。まぁなんといっても最後は大金を出して事態を収拾してくれる親がいるっていうのは心強い。あれで誰もお咎めなしって、これもまた時代なのだろうか。