珈琲いかがでしょう

ちょっと電話で喋って、あとは飴をガリガリ噛んでただけだけど、めちゃくちゃインパクトがあって存在感抜群でした。髪型や衣装でガラっと印象が変わる俳優さんですよね。ニヤっと獲物を狙うような不敵な笑みがいかにも悪そうで、穏やかで紳士的な青山とどんなつながりがあるのかとても気になりました。

笑い声やセリフがとても薄気味悪く、表現力が凄いと思いました。些細な表情や、鋭い目つきも、お手の物という余裕さえみえるようでした。立ち姿や手足の動きなど、磯村さんならではの個性もあり、やっぱり凄いと思わせられました。

この人顔が綺麗すぎないのが逆にいいんだと思う。変に透明感があると汚い役はできなくなるからそこは長所だと思うよ。この役ちょっと写るだけでドロドロした感じになるのが怖いけど面白い。物語に深みが出ていいよね。

今のところそこまで出演シーンはないものの、何かチンピラ的な不気味な感じを醸し出してて今後、重要な役になりそうと印象付けることに成功していたと思う。実年齢より若い役だが、まだまだいける。

半グレになり、ボコボコになってるところはかわいそうでしたが、彼はこういう生き方しかできないのかなと思ってしまいました。金髪で少し情けないようなところが似合います。珈琲を飲んで苦い、というところはかわいかったです。どんな役も自然に演じていていいですね。

見るからにヤベェチンピラだけど、ちょっと可愛らしさもあるぺいが、思った以上にヤバい状況で青山さんを探してたのが衝撃だった。珈琲の味がちっともわからない弟分のぺい、大好きな兄貴をどうしても差し出せなくて自分がボコボコにされてるのが切なかった。どうか生きてて。

ぺいは、青山を探し続ける不気味な存在でした。でも、本当は青山を慕っていたことが、昔を振り返って話す様子でわかってきました。そして、自分で足を刺して車からおりた時には、青山に逃げてほしいという思いが伝わってきました。花菱にやられて倒れ初恋を振り返る表情には、懐かしさと諦めが表れて胸が締め付けられました。

チンピラに青山の話を聞く時の目が鋭くて迫力ありました。拒否したらヤバそうな空気がプンプンしていて、素直に「ハイ」って言っちゃう説得力があったのが良かったです。絶対に青山を見つけるという執念も感じるし、同時に青山との追いかけっこを楽しんでいるようにも見えるし、何を考えているか分からない怖さが滲み出ているところが上手いです。

青山さんの舎弟として昔は常に一緒にいて、じいさんの珈琲の味がわからないことにコンプレックスを抱いたり、青山さんがその珈琲にのめり込んでいくことに寂しさを感じたり、組を抜けた青山さんを探し出しながらも逃してあげようとしたり。もう終盤なのにぺいちゃんの愛すべきキャラクターに魅了されちゃってます！