名探偵ポワロ

2021年4月期 2021年1月期 2020年10月期
総合評価: 3.74 / 5.0 (回答者数62人) 417 位 / 999件中
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脚本・ストーリー 3.9 /5.0(77.4%) 380/1000件中
キャスト 3.9 /5.0(78.8%) 537/1000件中
演出 3.8 /5.0(75.8%) 432/999件中
音楽 4.0 /5.0(80.6%) 178/1000件中
感動 2.0 /5.0(39.6%) 929/995件中
笑い 3.0 /5.0(59%) 461/995件中
スリル・興奮 3.1 /5.0(62%) 548/992件中
62コメント
12 | | 2020-07-01 05:10:01

ポアロとヘイスティングスが、何故か夜な夜な人生ゲームに興じていました。駅にホテルを建てようとしたポアロですが、ヘイスティングスに駅にホテルは建てられないルールと指摘され、現実には駅にホテルは建ってる、と文句を言います。負けず嫌いなんですね。翌日ひとりでルールブックを読み込みながら改訂が必要だと文句を言っていました。ゲームなんだし大人なんだから楽しく遊んだらいいのに、劣勢になると嫌味を言うからヘイスティングスも相手するの大変。
今のようにATMやPCがなかった時代は、預金残高も銀行員にわざわざ確認してもらわなければならなかったし、警察の追跡車両も地図を広げて車の模型を動かしていたのですね。とてもアナログ手法ですが、当時としては画期的な最新捜査だったみたいで、見学に連れてきたポアロたちに誇らし気に説明しているジャップ警部が可愛かったですね。そして仕事に情熱を持っていてカッコいいと思います。

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13 | | 2020-07-09 00:10:02

ペンゲリー夫人は夫に毒を盛られているかもしれない、とポアロに相談に来ます。夫が家に居る時に食事をすると、体調がとても悪くなるけれど、町医者は胃炎だと言うらしい。自身の死を望んでいる人物がいるかもしれないという疑惑に怯えながらも、夫を疑う事に心苦しさを感じているようで可哀想でした。
ペンゲリーは田舎町の歯科医をしていて、歯科助手の金髪美人と不倫していると噂されていて、それが動機かもしれないと夫人は言っていましたが、それも夫が歯科助手に唆されているせいだと、夫を擁護していました。
夫人は不倫していると思われる夫よりも、不倫相手かもしれない相手を憎むタイプですね。夫に対しては随分寛大だなぁと思っていたら、姪のフリーダによると、彼女の恋人ジェイコブに熱を上げていたと聞いてビックリしました。怒る資格ないじゃないですか。でも夫人のお金目当てだったジェイコブに、夫の不倫の噂を聞かされていたから、疑惑と哀しみで魔が差してしまったのかも。
ポアロは夫人が亡くなったと知ってすぐに、彼女を胃炎と診断していた町医者に話を聞きに行きましたが、あまりの石頭ぶりに憤慨。夫人が急死しても自分の診断に疑いを抱いていない頑固な態度は、確かに信頼出来ないですね。ポアロの「疑問を持たない医者は医者じゃない」というセリフは的を射ていると思いました。

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10 | | 2020-06-16 22:28:02

トリコロールカラーの小型軽飛行機がステキでした。イングランド南海岸にあるホテルも洒落ていました。それなのにポアロは高所恐怖症なのか飛行機が怖いのか、ヘイスティングスとは対照的に窓からの風景を楽しむ余裕が全くなく可哀想でした。ホテルでも注文したいのにボーイさんが捕まらずイライラ。さらにコケて脚を痛めてしまって散々。けれど灰色の脳細胞を使うべく事件に巡り会えたことで、それまでの不機嫌を忘れてしまうのは探偵の性ですね。
ニックという悪魔の愛称を持つマグダラが、4度も命を脅かされたにも関わらず、偶然だと思っているのがすごい。他人に恨まれている覚えがなくても4度も続けば心配になりそうなものですけどね。
ポアロたちがオープンテラスで食事をしていたら、マダムが膝にパグを乗せていて、可愛いかったです。食事をする場に犬を連れてくるなんて、と考えたのか、あからさまに眉をひそめたポアロは嫌がりそうですが、顔がポアロに似てる!と思いました。
霊媒師というポアロ無茶ぶりに臨機応変したミス レモンの有能さが素晴らしかったです。

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17 | | 2020-08-04 10:23:01

行き付けのスーツの仕立屋で新しい服を仕立ててもらうべく、採寸をしてもらうポアロ。テイラーにウエストが測る度に増えている、と言われメジャーのせいにしていました。確かに嬉しくない指摘を受けたら言い返したくなりますよね。でも「巻尺が縮んでいる」という茶目っ気のある返しは良いと思います。世の女性やメタボに悩む男性は似たようなことを誰かに言われたらポアロのユーモアを真似するといいかも。
さて、首相が誘拐されたことでポアロに依頼がきました。
時々ポアロという名探偵のことを知らない登場人物が出てくることもありますが、一国のリーダーの誘拐を依頼されるくらいだからポアロの名探偵振りはやはり有名なのですね。
首相の側近バーナードは、フランスで誘拐されたと思い込んでいるので、イギリスにとどまって捜査をしているポアロにヤキモキして文句を言い募りますが、ポアロは柳に風。自分の能力に自信を持っているからこその落ち着きですね。周囲からのプレッシャーなんてまるで感じていない様で凄いなと思いました。

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30 | | 2020-10-28 22:55:01

お金持ちだけれど皆から嫌われているペイス。銃殺されても誰にも悲しんでもらえなくて少し可哀想。自分が死んだ時に何人の人が本気で悲しんでくれるか、ペイスが考えることがあったなら周囲の人にもう少し優しくなれたでしょうか?
アーチーはポアロたちに、ペイスの異母兄弟のジャックに対する仕打ちや戦争で儲けたこと、嫁の財産を奪った事など悪口を捲し立てていたけれど、本人が亡くなってからそんなことを言うのは卑怯なように思いました。ペイスは莫大な財産にモノをいわせて人を支配していたと言うけれど、ロジャーが博打の借金で首が回らなくなったのは本人の責任だし、ジャックやアーチーたちだってお金よりも自由を優先することは出来たのでは?と思いました。
ヘイスティングスたちが雷鳥を狩るのをポアロは椅子に座って本を読みながら待っていましたが、よくあんな所でじっとしていられるなと思いました。誤って撃たれそうで怖いですし、雪の降るなかじっとしていたら寒いですよね。ヘイスティングスたちのように猟銃をバンバン撃っていれば暖まりそうですけど。
それほど雷鳥料理が楽しみだったのでしょう。
鉄道員のアンストラザーのキャラクターが良かったです。田舎訛りの言葉と自然体な振る舞い。風邪をひいたポアロにブラックベリーティーを淹れてあげて、なかなか親切です。
ポアロもそれが嬉しかったから、アンストラザーが犯人に盗まれた自転車を見つけ出して届けたのに、泥だらけでタイヤカバーがひしゃげているのを見て「そんな自転車に乗っているのを人に見られたら恥ずかしい」と喜んで貰えなかったので腹を立てていました。
確かに自分の親切がムゲにされたらガッカリするのも分かりますが、自分の持ち物が盗まれるだけでも気分悪いのに、ボロボロになって戻ってきたら喜べないのも理解出来ます。
プリプリしているポアロにヘイスティングスは「感謝されたいから親切にするんですか?」と問い、ジャップ警部は「これしきのことで泣き言を言ってたら務まりませんぞ」と言います。
うーん、正しいけどキビシイような。まぁ二人なりの励ましなのでしょうね。

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24 | | 2020-09-25 18:18:01

ミステリー好きな宿屋の主人、ノートンが面白かったです。自作のミステリー小説を書き始めたものの収拾が着かなくなり、犯人を捻り出して貰う為にポアロに手紙を書く、という発想からしてちょっと図々しい。しかも小説の内容であるということを書き忘れた、というのだから呆れてしまいます。ポアロは本当の殺人事件が起こったと信じてはるばる駆け付けたので、当然不快感をあらわにしますがノートンは全く悪びれずグイグイ自作の小説を勧めるからスゴい。自信がある、というよりはドン詰まりの小説を完結させたい一心なのでしょうけれど、天真爛漫さもあそこまでいくと迷惑かも。
アフリカ帰りのブラック大尉のスーザンへのお土産がちょっと衝撃的でした。魔除けらしい木彫りの置き物なのですが、あれを貰って喜ぶ女性は少数派だと思います。スーザン沈黙しちゃったし。ブラック大尉のお土産センス、女性の好み、アプローチ方法・・・色々残念。信頼出来る相談役を見つけて勉強したほうが良いと思いました。

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16 | | 2020-07-27 18:37:01

ステキなマンションを格安で借りられることになったら迷わず契約するか、隣人トラブルや事故物件などの問題があるのかもしれない、と警戒して別の物件を探すか、悩むところです。
ロビンソン夫妻が契約をしたものの、一抹の不安が拭えずにいるのも仕方ありませんよね。何も起こらずに済めば万々歳だけれど、そうは問屋が卸しません。
名前が同じロビンソンであったが為に、知らぬ間に青写真を盗んだスパイの替え玉にされるなんて、新婚早々ついていませんね。いきなり波乱にとんだ結婚生活となってしまいましたが、ヘイスティングスと知り合いでポアロに事件を見破ってもらうことになったのは幸運だったと思います。
まんまとスパイであるカーラのハニートラップに引っ掛かり、海軍の情報を流してしまったルイージが情けない。しかも最期は彼女に撃ち殺されてしまうので、可哀想だけれど良いところなしでした。純粋というか世間知らずと言うか。せめてもう少し女性を疑うことを知っていたら軽率なことをしなかったかも。
ロビンソン夫妻を殺害する為に侵入してきたマフィアに銃が渡ることを予想して、玉を抜いておいたポアロが抜け目ない!流石ですね。

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32 | | 2020-11-14 02:23:01

金貸しのジゼルを見ていてちょっと「クリスマス・キャロル」を思い出しました。金貸しで他人から嫌われているのが共通していますね。ジゼルがお金を貸すのは上流階級の人間と決まっていて、常にスキャンダルを探しているというから悪趣味です。お金を借りたら返すのは当然ですからジゼルが責められるのは不当のような気もしますが、セシリーのように行く先々まで付け回されるのはかなりのストレスですし、一種の脅迫行為ですから怒りたくなるのも分かります。
ジゼルは何か過去に上流階級の人間に屈辱を受けたのでしょうか?だから上流階級の人に絞ってお金を貸して返済が滞れば付け回し、憂さ晴らししていたのかと思うと憐れにも感じます。
ジゼルのメイドであるエリーズは忠義者のようだったので、きっとジゼルの良い部分を知っていたのかもしれません。ただの雇用関係だったら警察が来る前に書類を暖炉につっこんで処分したり、ジゼルの生んだ私生児のことで泣いたりしないですよね。きっと。
娘であるアンは母親であるジゼルを憎んで恋人と共謀して殺害に協力してしまうわけですが。憎むのは仕方ないとしても普通恋人にそんなこと持ちかけられたらドン引きしますよ。
ドン引きと言えば考古学者のデュポンがジェーンを待ち伏せしていたのもドン引きでした。怖い!
アフリカ発掘調査の寄付金をポアロに出して貰えないか口添えをして欲しいという話でしたが、発掘に興味のない人を低能と決めつけたり、蜂の殺し方といい、デュポンはどうにも気持ちが悪い。ポアロはジェーンからその話を訊いて寄付することにしてしまうのが意外でした。人が良いですね。

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25 | | 2020-10-01 19:26:02

ジャップ警部の首がかかった事件。宝石が盗まれる連続事件を解決しないと首を言い渡されたジャップ警部、いつになく弱気になっていて可哀想でした。勤勉な刑事なのに首なんて酷いですよね。パワハラ。総監も宝石を持っている奥様に事件解決をせっつかれているようですが、だからってジャップ警部に当たらないで欲しいです。
ハードマン所有のエメラルドのネックレスが盗まれポアロが捜査に加わりますが、ハードマン邸でのパーティーに参加していた伯爵夫人にメロメロに。伯爵夫人とデートに繰り出すポアロの様子にヘイスティングスとミス・レモンが、ジャップ警部の首がかかっているのに事件を放ったらかしている、と誤解し心配してしまうのが仕方ないけれど、ポアロあまり信用がないんだなぁと思いました。結局ネックレスは伯爵夫人から返してもらったけれど、犯人は浮浪者のせいにしてしまって見逃してしまったから、どうなのでしょう。しかもヘイスティングスが遭遇した浮浪者は、ポアロが私立探偵仲間に頼んで変装してもらっていたのだから本当に抜け目がない。まぁ殺人ではないから大目に見たのでしょうけれど。
伯爵夫人は確かに終始優美な方で、ポアロが見逃したくなるのも解る気がします。犯罪を犯しているのに、あれほど優美でいられるのが不思議です。

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19 | | 2020-08-17 13:55:01

今回はポアロがイギリスに亡命した頃に請け負った過去の事件。戦時中の頃なのでヘイスティングスが軍服を着ていてちょっと新鮮でした。
ヘイスティングスは友人ジョンから、母親が再婚相手に騙されている疑惑があると相談されてスタイルズ荘へ。資産家の母親が自分よりも20も年下の男性と再婚したら、財産狙いかもしれないと不安に思うのも仕方ない気がします。
ポアロたちベルギー人がイギリスに亡命出来るように尽力してくれて、その上住む所まで提供してくれたエミリーはなかなかの篤志家だと思います。でもちょっと家族には怒りっぽいというか冷たい印象。
立派なお城のような屋敷に住んでいるのに、空気が重々しいのはエミリーの再婚だけでなく、ジョンの不倫疑惑なども絡んでいるからで、つくづく「家族」って難しいなと思いました。夫の不倫を疑うメアリは姑の部屋に忍び込んで手紙を盗み見しようとしますが、突然心臓発作を起こしたエミリーに驚いて慌てて出ていってしまいますが、そこは人命救助しようよ!
次男のローレンスは意中のシンシアが事件に関わっていると勘違いして、母親の死を毒殺ではなく単なる発作ですませようとするし、なんかエミリーも浮かばれないよなぁと思いました。
再婚相手は財産目当てでイビーと恋人同士で二重に裏切られていたし、怨念で化けて出そう。
犯人たちが捕まってスタイルズ荘の人たちは幸せに暮らしました、のような終わり方だったけれどエミリーが幽霊になって住み着いたら面白いのになぁ。

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21 | | 2020-09-03 16:07:01

豪華客船のクイーンメリー号が格好良かったです。クイーンの名に相応しい風格。乗船を楽しみにしていたヘイスティングスは食当たりでダウン。けれど本当は船酔いでしょうか?自分は船酔いしないと言って酔い止めなどの準備をしなかったから認めたくなかったのでしょうね。ポアロにはバレバレでしたけれど。ポアロは神経質で几帳面な性格な為、船旅の荷物もコンパクトにまとめるのは大変そうですね。酔い止めをはじめとする薬ビンの多さに驚きました。今のように錠剤ではなく飲み薬オンリーだから携帯するのは重いでしょうね。あの時代のお医者さんは往診するには鞄が重くて苦労されたのではないでしょうか。
銀行のマクニールも神経質なタイプだけれど、ポアロのような可愛らしさがないですね。生真面目で人を見下しているし付き合いにくそう。
ミランダの変装は見事でしたが、ヘイスティングスの、女性はメイクで美人にも不美人にも変身出来るのなら、どちらを信じたら良いかという悩みには「はぁ?」と思ってしまいました。外見ではなく内面をみようとは思わないのでしょうか? 悪気はないのでしょうしどんな基準で付き合う相手を選ぶかは人の自由ですが、女性の価値は外見の美しさのみ、と言われているようで正直不快です。

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53 | | 2021-05-01 01:08:01

フィリップはなぜキャロラインを嫌っているのかと思ったら、子供の頃から彼女の方が彼に対して酷い事を言っていたのですね。それじゃ嫌って当然、仕方ないように思います。
自分が失礼な言動をわざとしてきた相手に慰めを求め、拒否されたら罵るなんて身勝手です。
キャロラインはフィリップに「あなたまだアミアスが好きなの?本当に可哀想な人ね」と捨て台詞を吐いてましたが、あれは間違っていると思います。
彼のように長くひとりの人を一途に想い、相手の幸福を願っていたのだから、フィリップは幸せで素敵な人です。
キャロラインだって妹想いで、夫の浮気相手であるエルサに同情する優しさを持っているのに、相手との関係性や視点で相手への評価が違うのは当然なのですが、家庭教師のウィリアムズ先生の話と比べると全然違う印象を受けるので面白いなぁと思いました。
画家のアミアスに一目惚れして、我が物にせんと自らモデル志願し、妻や子供のいる家にまで平気で押し掛ける傍若無人なエルサには呆れる。
絵を仕上げるためだけに彼女を愛しているフリをし続けたアミアスは、ウィリアムズ先生の言う通り自業自得だと思うけれど、キャロラインは本当に気の毒でした。
エルサが14年前の事件の事をポアロに話している時、「キャロラインを絞首刑にしてやることが出来て楽しかった」と言っていて、なんて恐ろしい女だろうと思いました。
でも最後に自身の犯行を暴かれ「あの日死んだのはアミアスやキャロラインじない、私よ」という言葉が彼女の口から出てきて、この人も時が過ぎていくほどに自分のした事の残酷さが恐ろしくなったのかなぁと少し可哀想に感じました。殺してしまうほどに本気でアミアスを愛していたのだと思うと、彼女も被害者のように思えます。でもだからといってルーシーに自分を撃たせて終わりにしようとするのは狡い。罪のない人が絞首刑になってしまったのだからちゃんとツケは支払ってもらわないと。

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