桜の塔

見ていて痛くてたまらない。女性刑事で綾瀬はるかを見た直後だからか激しい落差を感じてしまう。ナチュラルメイクも限界を感じた。そういうストーリーだからとはいえ、閉店後(？)の中華料理店で銃を抜いてどうする？泣き崩れた涙のシーンでここまで白けたのは久しぶりだなあ。キャスティング的にはヒロインのはずだけど、敷設された地雷の気がして仕方がない。

いつもと同じ、何をやっても同じ…若い頃からいくつドラマを見ても役の違いがわかりませんが、今回も広末涼子が全開で、ドラマの人物像が一切入ってきませんでした。他のキャストはミステリアスで怖い世界観をうまく作っているのに、彼女が出てくると、それが一気に壊れてしまいます。

昔から面影は変わらないけど、変わらなさすぎなのと整形した？ってくらい顔に違和感感じる。刑事ドラマで紅一点ででているけど、広末涼子って感じで薄っぺらい。脇を固めるのがベテランおじさまバイプレが多いだけに広末さんのシーンはちょっと迫力にかけます…。

中華料理屋の娘の爽さん、いい感じです。幼馴じみの上條の、相棒として動いたり、証拠捏造を見抜いて諌めたり、今後も上條のやりすぎを止めるのは爽さんしかいないんだろうな。上條に柔道みたいに投げられてしまったけど頑張ってほしい！

上條の幼馴染として、一番彼をよく知っていて常に彼を支え、間違いを正す正義の人。上條の行動を疑いながらも、決して見捨てることはしなかったし、けんかをしたりと正面から正々堂々とぶつかっていくところが素敵だった。

正義感あふれる刑事役がとても似合います。男性の犯人をひとりで捕まえたところはすごかったです。上條さんの不正に気づいて対決するところは切なかったです。きっと小さい時からお互い意識していたんだろうに、悲しくなりました。

刑事の仕事モードのときと、中華屋の実家で漣と過ごすオフのときの差が自然体で上手く演じられています。仕事はできるのに、恋愛となると不器用で引っ込み思案になる様子が、40代とは思えず可愛いです。さすが運動神経抜群の広末涼子さん、走ったり犯人と格闘するシーンは見応えがありました。初の刑事役で真骨頂が発揮されています。

厳格な警察官の管理職でありながら、発する言葉に女性らしさと幼馴染としての温かみが感じられて良かったです。「第一に守るのは人質の安全でしょ！」の言葉に心がジーンときて、しばらく感動が収まりませんでした。