百合だのかんだの

百合を題材にしたドラマと思って見始めたらめっちゃ怖いホラーで驚きました。
しかも海里が百合に対して心がないのに、なぜかノンケだった百合がそれにほだされちゃうというストーリー展開にはついていけなかったです。脚本家さんが男性とネットで見て男性の理想というか妄想が詰め込まれた内容だと思ったら納得できました。
女性目線で見ると百合というより仲が良すぎる友情物だったので、BLのドラマが流行ったから百合のドラマも作ったように感じて少し残念でした。

野島伸司脚本らしい、良い意味での気持ち悪さがそこかしこに転がっています。石黒賢の演技が、最後の最後までその気持ち悪さを体現してくれています。主人公には世のおじさまの理想が込められているような気がしてなりません。主人公は結局彼氏のことを好きだったのか？よくわからないままでした。当初は百合具合に期待していましたが、その部分がだんだん弱まった気がします。女と女という話ではなく、人と人の関係性を描いていると思いました。

女性間の様々な友情や時には友情を越えた2人の女性の関係を描いた作品でかなり見ごたえがあります。
女性の赤裸々な部分をあますところなく描写されていて、特に毎話ほぼ行われる小島藤子さんの奇想天外なアクションに主演の馬場ふみかさんが物凄い表情でリアクションするシーンが印象的で魅力的です。
現代の女性の様々な悩みが物語に盛り込まれていて、どこか同じ馬場ふみか主演のドラマ『深夜のダメ恋図鑑』を彷彿とさせるような演出がありかなり面白いです。

野島伸司さん脚本だったため観始めたドラマですが、深夜枠のため結構際どいシーンもありドキドキです。
主人公である普通の女子大生が幼馴染みの女の子と再会することで、自分の中に眠っていた同性愛に目覚めていくかのようなストーリーですが、もしかしたら私の中にもあるのかもしれない願望？なんて思ってしまいます。
反面、病気で長い間眠り続けている奥さんを心の底から愛している大学の男性教師に淡い恋心を抱く主人公ですが、彼女が悩み引っ越しまでしたストーカーの正体がその先生かもしれない、というところで終わった前回。これから先の展開が読めずに次回の放送が楽しみでなりません。
やっぱり野島伸司作品は面白いです！