聖☆おにいさん 第Ⅱ紀

まず、イエスとブッダの配役に松山ケンイチと染谷将太が来たのが絶妙でした。。原作の雰囲気とはドラマは少し違うように感じましたが、とにかくツッコミが多く（笑）またシブいブッダを染谷将太があの仏像のような顔で熱塩しているのが最高に合っていて笑えました。。松山ケンイチはスタイルも良いのですらっとしたイエスがよく似合いますし、何よりこの大物俳優が2人してずっとコントをやっているのが見られるような演出がかなり笑えました。

前シリーズはメインキャストの松山ケンイチと染谷将太しか出ていなかったが、今シリーズはゲスト出演で他の俳優が出ていたりして、パワーアップして帰ってきた感じがした。
ブッダの休日では原作をベースにし、染谷将太ならではの演出がされていてとても面白かった。原作から読んでいるが、そういったファンでも楽しめる出来栄え。この作品のシュールさやほのぼのした雰囲気もちゃんと表されていた。
佐藤二朗とのアドリブなどの掛け合いが福田さんっぽくて面白かった。

「聖☆おにいさん」はアニメーションで観て、なにこれ！面白い！というのが始まりでした。大人も楽しめるアニメ。
シュールで、でも現実感もあり、正直宗教などには興味が無い私でも、「へぇ～こんななんだぁ」とか思ったりして。
そのアニメの実写版ということで。
イエス役を松山ケンイチさんが、ブッダ役を染谷将太さんが演じていて、その配役だけでも面白そうなのに、
なんとあの山田孝之さんがプロデュースなんて期待してしまいますよね。
主役2人は全く別の宗教なのに、何故か仲良く一緒に住んでいる…という時点でも予想外なのに、
現代に舞い降りて、今の私達と同じ世界を生きている。結構シビアに節約なんかも意識していて、あの昔的なアパートも味があっていい感じ。
思わずクスッとしてしまう…何言ってんだよと突っ込み入れちゃう…
普段アニメに興味が無い方でも、結構楽しめてしまう実写版ドラマになっていると思います。
第二紀の新たな展開が楽しみです。

ブッダとイエスのゆるい雰囲気にいつも癒される。ちょいちょい登場する大家さんと孫の女の子のリンゴおすそ分けエピソードが、微笑ましくて好き。ふざけてるけど、見ていると何気に歴史の勉強もできてしまうのがイイ。
ブッダがインスタを始めたら地縛霊まで映り込むエピソードやその処理の仕方とか、全部笑いに変えてしまうのはさすが！
山田裕貴が警察官役で出てたのもうれしい。イエスとのかみ合わないようでなぜか成り立ってる会話が面白かった。

原作は読んだことはないけれど、とりあえず観ていて笑っちゃいました。イエスとブッダが日常生活に不自然だけど自然な、私たちと変わらない感情での会話がとても面白かった。
ちょいちょい挟み込まれるイエスとブッダあるあるは、人間からすると全くあるあるではないけど演技もうまいので不思議と納得できてしまう。今回は松山ケンイチさんのイエスが子供のような感情があって実際いたらかなりやばいやつですが、松山ケンイチさんのキャラもあっていたからほほえましくも感じました。

沖縄に行く気満々のイエスの姿が可愛くて、パワースポットでパワーをもらう2人、モフモフのシーサを触って満喫しているイエスが想像する沖縄編も見てみたいなと思ってしまいました。
イエスはこれ以上にない過酷な過去を持っている割には勧誘を断れない小心者なキャラがおかしかったです。 大家の松田さんの好意に感動する姿が良くも見えたし、引っ越しを提案しといて、と移りげな心に突っ込みたくもなりました。
本当の話も入れ込んであるだけに「馬小屋」も予想付いてしまいましたが分かってても笑えるところでした。
「ベツレヘム」とか言っても受け流す松田さんの飄々とした雰囲気も良かったです。
去年の節分の話をする時点で何年バカンスに来てるのかな？と思いましたが鬼になりたがるイエスが子供みたいだったり福になって帰って来るとこがイベント好きなパパみたいだったり、オチを見守るブッダの静かな間が好きでした。
バレンタインの話は闘魂注入がここで見れるとは！と笑ってしまいました。
しかもうち付け方も結構な勢いでしたが、その後のブッダの仏様のような顔とのギャップがまた良かったです。
冷静と思っていたブッダも意外と天然で、ミカエルの天からの声に軽く意識を失いがちなブッダの顔は見ものでした。
松田さんの愛ある？お返しは一緒に食べてみたかったです。

一気にハマっていけるドラマです。
原作が漫画とは言えあまりのビジュアルにびっくりでした。
イエスとブッタの会話の独特な展開ががなんともユルくて、間もあるけどテンポもいい色んな要素の混じった世界観が良かったです。
冒頭からコンビニに行っていたりと庶民感が半端なく笑えるし、たまにある心の声も完璧に人間ぽくて面白いです。
一つのストーリーが10分くらいで終わるのも飽きずに見れていいとこです。
2人の性格も全く違っていて、陶芸セットを買ったけどすぐ飽きてしまうイエスも大雑把で好きでした。「また押入れの中」とブッタの心の声があったけどいつからここに居るの？が素直な感想です。
土（石）がパンに変わる話など神話的なとこも入れ込んであって興味深く見れました。
出前のシステムを解くブッタの性格が細かすぎて軽くウザいながらも癖になるところでした。3つの話の中ではいちばん好きな話でした。
ウズラから出前持ちの話にヒートアップする姿に「悟り開いてるんじゃないの？」と思わず感じてしまう場面でしたが。
とにかく終わるまで我慢しているイエスの無表情な顔も笑えました。

原作を少し読んだことがあったから、興味が湧いて、ドラマを観てみたけど、あまり映像化向きの題材ではないような気がした。
正直に言うと、滑ってるシーンが目立つ…
まぁキャラ自体がありえない設定だし、コスプレになるのはしょーがないんだけど、やっぱりクオリティが微妙…

漫画で成立する笑いと、実写化で成立する笑いって全然別物なのかもなって個人的に観てて思った。
役者が早口でまくしたてるシーンとか、ぶっちゃけ寒いと思う。
あと、そもそも監督が好きじゃなかった、好みじゃなかったっていうのもあるかも。
銀魂やヨシヒコがつまらんって感じたタイプなので。