名探偵ポワロ

2021年4月期 2021年1月期 2020年10月期
総合評価: 3.74 / 5.0 (回答者数62人) 417 位 / 1000件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.9 /5.0(77.4%) 380/1001件中
キャスト 3.9 /5.0(78.8%) 537/1001件中
演出 3.8 /5.0(75.8%) 432/1000件中
音楽 4.0 /5.0(80.6%) 178/1001件中
感動 2.0 /5.0(39.6%) 930/996件中
笑い 3.0 /5.0(59%) 461/996件中
スリル・興奮 3.1 /5.0(62%) 548/993件中
62コメント
51 | | 2021-04-13 05:33:01

自分に関心のない人を振り向かせたくなる、というのはモテて他人からチヤホヤされることが当たり前になっているモテキャラには有りがちなのでしょうか?
ライドナー博士の妻ルイーズは、最初自分には目もくれなかった夫の友人ケアリーを誘惑するはずが恋に落ちてしまい、それが彼女の運命を決定してしまう羽目に。
殺されてしまった事は気の毒だと思うけれど、愚かだと言わざるを得ない。男はみんな私に魅力を感じて近寄って来るのに、あの人はちっとも私に関心を示さない、面白くない、誘惑してやれ、という思考が嫌。
介護士レザランの見立てでは妻帯者のマーカードも彼女に好意を持っていたので夫人はルイーズを嫌っていたそう。ルイーズが殺害されたと知ってショックで涙していたのに、人間て分からないものですね。
ケアリーを想っているシーラも、ライドナー博士を慕っているジョンソンも、恋敵であるルイーズを悪く言っていたけれどいただけない。嫉妬するのは仕方ないかもしれないけど、みっともないですよ。恋敵の悪口言ったところで自分の恋が成就するでもないのに。品下がった事しないでほしいです。
ライドナー博士のルイーズに対する異常なまでの執着心も恐ろしい。
ドラマでも歌詞でも恋愛をテーマにしたものがもてはやされるけれど、んん?本当は恋や愛ってフワフワしてキレイなモノじゃなく、恐ろしくて厄介なモノなんじゃないの?と考えてしまいます。

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52 | | 2021-04-20 03:47:01

ケネスがなぜアレーラと離婚しないのか理解出来ません。 息子は病死した前妻との子でアレーラを嫌っているし、アレーラは男好きで複数の親しい友人なのか恋人なのか、よく分からない男性たちもいる。それを夫には隠そうともしないし冷淡な態度もとる。妻としても母としても相応しくないような。
ロザムンドになぜ離婚しないのかと問われて「妻だから」と答えるケネス。「愛しているから」だったら分かるんですけど、愛情ではないのですね。真面目そうな人だから一度結婚したら決定的な不貞行為がなければ離婚はしない、という義務感のような気持ちなのでしょうか?
アレーラも複数の男性にチヤホヤされるのが好きな性分なら結婚するよりも独身でいた方が良かったように思います。彼女は自分の資産を持っているし、女優だし、経済的に困ることはないでしょうし。
元牧師のレーンは、妻が不倫相手と逃げてしまった事から、人妻でありながらパトリックと親密にしているアレーラを「悪魔」と称したり、女性不信からくる女性蔑視発言がちょっとヒドイ。それほどショックが大きかったのでしょうけど、早く気持ちを切り替えられることを願うばかりです。
ヘイスティングスが投資しているアルゼンチン料理のレストランのオープニングパーティーでポアロが倒れたのは肥満のせいと最初は言われていましたが、実は食中毒。しかも今回で14回目。ヘイスティングスはもう投資をやらない方が良いと思います。

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53 | | 2021-05-01 01:08:01

フィリップはなぜキャロラインを嫌っているのかと思ったら、子供の頃から彼女の方が彼に対して酷い事を言っていたのですね。それじゃ嫌って当然、仕方ないように思います。
自分が失礼な言動をわざとしてきた相手に慰めを求め、拒否されたら罵るなんて身勝手です。
キャロラインはフィリップに「あなたまだアミアスが好きなの?本当に可哀想な人ね」と捨て台詞を吐いてましたが、あれは間違っていると思います。
彼のように長くひとりの人を一途に想い、相手の幸福を願っていたのだから、フィリップは幸せで素敵な人です。
キャロラインだって妹想いで、夫の浮気相手であるエルサに同情する優しさを持っているのに、相手との関係性や視点で相手への評価が違うのは当然なのですが、家庭教師のウィリアムズ先生の話と比べると全然違う印象を受けるので面白いなぁと思いました。
画家のアミアスに一目惚れして、我が物にせんと自らモデル志願し、妻や子供のいる家にまで平気で押し掛ける傍若無人なエルサには呆れる。
絵を仕上げるためだけに彼女を愛しているフリをし続けたアミアスは、ウィリアムズ先生の言う通り自業自得だと思うけれど、キャロラインは本当に気の毒でした。
エルサが14年前の事件の事をポアロに話している時、「キャロラインを絞首刑にしてやることが出来て楽しかった」と言っていて、なんて恐ろしい女だろうと思いました。
でも最後に自身の犯行を暴かれ「あの日死んだのはアミアスやキャロラインじない、私よ」という言葉が彼女の口から出てきて、この人も時が過ぎていくほどに自分のした事の残酷さが恐ろしくなったのかなぁと少し可哀想に感じました。殺してしまうほどに本気でアミアスを愛していたのだと思うと、彼女も被害者のように思えます。でもだからといってルーシーに自分を撃たせて終わりにしようとするのは狡い。罪のない人が絞首刑になってしまったのだからちゃんとツケは支払ってもらわないと。

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54 | | 2021-05-07 08:16:01

エリノアが立派だったと思いました。フィアンセのロディがもうひとりの幼なじみであるメアリに心変わりしてしまった事に大変なショックを受けるけれど、ヒステリーを起こさず努めて冷静に婚約解消を申し出て、潔い。
病で臥せっていた叔母のローラが急逝する直前にロディとメアリがキスしているのを見てしまったからショック続きなのに、ローラが遺書を作成していなかった為、全財産を相続することになってしまったので、遺品の整理や遺産の分配も主導する事に。
全財産を相続する訳だから屋敷も屋敷にあるモノも全て自分の物。
若くして棚からぼた餅式にリッチになったのだから、亡くなった叔母の死を悼みつつ、コッソリ小躍りして喜びに浸るのが普通のように思うけれど、ロディの心が自分から離れてしまった事のショックが強すぎて表情は暗い。全然浮かれない彼女の様子でどれだけエリノアが一途に婚約者を想っていたか分かりますよね。
本人のいない所では「メアリが憎い、死んでしまえばいい」と言いながらも、ローラの生前の希望で、メアリにも7,000ポンドの遺産を分配すると約束し心の痛みに耐えながら誠実に振る舞う姿は素敵です。だからこそ尚更痛々しい。
メアリはローラの看護師たちオブライエンとホプキンズが「いい子」と言う通り、確かに明るくて性格も悪くはないですが、エリノアとロディが婚約していることを知っていたのに、ロディを拒絶しなかったこと、納屋の整理があると言って葬儀が終わった後も屋敷に残ったことが、ちょっと無神経というか我が強いように感じました。
ドクターロードは良かれと思って黙っていた事が幾つかあって、ポアロに怒られていたのがちょっと可哀想でした。でもポアロが怒るのも仕方ない。頼ってきたのは自分なのに信頼しないのは失礼ですよ。
でもロードも誠実な人だと思うので、エリノアと性格的に合いそう。頑張れドクター。

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55 | | 2021-05-11 22:55:01

お金持ちを羨ましいと思うけれど、これを観るとお金持ちって大変だなぁとも思います。
最初はリネットに恋人を奪われたジャクリーンを気の毒に思っていたのが後半で裏切られる。
けれどジャクリーンとサイモンが立てた計画は、リネットがサイモンに惚れなければ話にならないので、サイモンはその点では自信があったのでしょうか?そんな女性が取り合う程の男性には見えないけれど。
幼馴染みのジャクリーンと愛した男性に騙されて殺害され、友人のジョアナには知らぬうちにパールのネックレスをニセモノとすり替えられ、メイドのルイーズはお金と引き換えに犯行を黙秘。容姿とお金には恵まれたけれど、人との縁には恵まれなかったリネットの人生。憐れです。来世では幸せになってほしい。
ラストの終わり方はモヤモヤします。
ジャクリーンとサイモンは三人も殺害したのに刑を受けることなく自殺。狡い。「愛こそ全て」とのたまうのなら、人の財産を奪うことなんてせずに慎ましく愛し合う二人で生きていけば済んだ事でしょうに。
身近にお金持ちがいるとバカな事を企んでしまうのかもしれないですね。人は弱いから。

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56 | | 2021-05-21 21:16:01

ヘンリエッタが不思議。美人で賢く明るい性格なのだから、妻帯者であるジョンでなくても望めばいくらでも素敵な人と付き合う事は出来そうなのに、ジョンのどこがそんなにいいのでしょう。ジョンに離婚の意思はなく、ヘンリエッタもそれを求めていないという割り切った関係ですが、それは結局都合のいい女って事じゃないでしょうか。不毛な状態を受け入れているのが理解しがたいです。
しかもジョンの妻であるガーダにも優しいし親切で、夫殺害の疑いがかからないように手回しまでしてくれる。いくらそれが愛した人の最後の望みでもあそこまで庇えるものでしょうか。「私ガーダの事好きよ」とジョンに言っていたのは嘘ではないと思うけれど、罪悪感からの優しさと好意なのかなぁとも思います。
だけど不思議と嫌な女って感じがしないんですよね。ヘンリエッタはポアロにジョンの事を「高潔な人」だと言っていたけれど、彼女の方が高潔な感じがしました。
一方女優のヴェロニカはひどかった。ジョンの12年前の恋人で、自分も結婚しているのに復縁を迫ってフラれ、ジョンが亡くなったら自分が言い寄られて断ったと嘘をつくのだから本当嫌な女ですよ。
この人がジョンに計画的に近寄って誘惑しなければ・・・、いや妻のガーダと愛人のヘンリエッタがいてもヴェロニカの誘惑にのるような男だからいずれはどこかで別の女性との関係がバレていただろうし、避けようのない事だったのかもしれません。
それほどにガーダはジョンを尊敬して崇拝して愛していたのだと思います。
ジョンはヘンリエッタにも言っていましたが、特に突然現れて結婚を迫ってきたヴェロニカには強く「離婚はしない」と拒絶していました。浮気はしても絶対に離婚はしない、というのが一貫しているのですが、あれは妻ガーダへの愛だと思いたい。死の間際に「ヘンリエッタ」と名前を呼んだのはガーダを守ってほしい、という意味だとヘンリエッタは解釈していましたが、それも妻への愛だと信じたいです。

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57 | | 2021-05-25 10:04:01

ルースのおねだり上手、自由奔放さは、大金を持っている父親が甘やかしてきたからでしょうか。決して傲慢な言動はしないけれど、自分のワガママを通す事に慣れている感じがちょっと鼻につきました。
そしてルースはあまり男を見る目がない。離婚に同意しない夫デレックはいちいち不愉快な人で借金だらけだし、恋人のラロッシュは実はペテン師。
デレックはルースを愛しているけれど、ラロッシュに借金帳消しと引き換えに妻の宝石を盗み出す事を提案され乗ってしまうし、ラロッシュは一番に遺体を発見したのに疑われてしまうのを恐れてデレックに口止めするし、最低。
言葉と行動が必ずしも一致するわけではないのも分かるけれど、それにしたって薄情に思います。
薄情といえばヴァンオールデンもヒドイ。自分の愛人のメレルに、離婚に同意しない娘婿デレックを誘惑させるなんて発想が下劣ではないでしょうか。所詮は愛人、と根底では思っているとしか考えられない。
キャサリンはひどい災難だったけれど、「旅が好きになったみたい」と言っていて逞しいなと思いました。やはりタンプリンのいとこだからメンタル強いのでしょうか。 レノックスのちょっとクレイジーな所はなんだか安心します。普通なら不安や恐怖に心を占領されてしまうような状況で、スリルを楽しもうとするからそれを見てちょっと冷静になれる感じがします。

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58 | | 2021-06-04 20:06:01

シェイタナはなんて贅沢で我が儘な人なのだろうと思いました。
イギリス屈指のお金持ちで健康体なのに、心の病だかなんだか知らないけれど、彼の考えたゲームが本当に悪趣味。
過去に殺人を犯して逃げおおせた人たちを自分の屋敷に呼び寄せ 、過去の罪を暴露すると暗に匂わせる事で自分を殺害させるゲーム。
オリヴァは言葉を交わす前からシェイタナを嫌っていたけれど、ミステリー作家のせいか直感的に何か感じるモノがあったのでしょうか。
別に言動が乱暴とか下品な訳ではないけれど、シェイタナはちょっとどことなく人に不安感、嫌悪感に近いモノを抱かせるところがある気がしました。「得体が知れない」不気味さ。
気弱そうなメレディスに盗癖があったのは意外でしたが、あれも精神的なモノが影響しているのでしょうか。彼女の場合は母親が父親を殺害する所を目撃してしまった過去があるので、その影響なのかなぁと思いました。
メレディスに執着していたドーズが彼女を繋ぎ止めておく為に叔母を殺害した事も、デスパード少佐と結婚すると言い出したメレディスを殺害しようとした事も、理解し難い。どういう経緯があってドーズはメレディスに執着、依存するようになったのか。ポアロは「(親友同士というより)奴隷のように扱っていた」と言っていましたが、ドーズにとってはおそらく恋だったのでしょう。
シェイタナに秘密の現場写真を撮られていたのは、実はロバーツではなくウィーラー警視だった訳ですが、ポアロに自分の性癖?を知られて気まずそうな警視がちょっと可哀想でした。ポアロが警視に「どんな趣味を持っていても自由ですが、あなたの立場には合わない」と釘を刺していて、もうやめてあげて、と思いました。多分ウィーラー警視は今後絶対ポアロには逆らえませんね。

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59 | | 2021-06-07 23:23:01

ウェディングケーキを枕の下に置いて眠ると夢に未来の結婚相手が現れる、というジンクスが印象的でした。ウェディングケーキといってもギルクリストが食べたのはチョコレート菓子みたいなモノで、枕の下敷きになってもグチャッとしていませんでしたが、生クリームがぬってあるケーキでもそのジンクスを実行する人はいるのか疑問です。
絶対ダニがわくし無理。絶対完食した方がイイ。
ポアロは、ギルクリストは精神鑑定を受ける必要があるから死刑になるかは分からないと言っていましたが、別に彼女は狂っている訳ではないように思いました。
人を殺してまで叶えようとした夢が破れて、やけっぱちになっているだけの憐れな人。
自分の境遇やコンパニオンとしての毎日が不満で、雇い主の兄の死でそれを打開できる千載一遇のチャンスがきた!と思ってしまったのがとても残念。彼女が孤独ではなかったら、愚痴や不満をこぼせる誰かがいたら殺人を犯す事はなかったように思いました。
コンパニオンなのに召し使いのような扱いをされ、自分の事を「生まれてこなければ良かった」「バカな女」と言っていたギルクリストに同情してしまう。

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60 | | 2021-06-14 20:37:01

リンが気の進まない婚約を受け入れていたのが不思議でした。単身でアフリカに行っていたくらい行動力のある人なのに。
デヴィッドと出会った事でローリーに結婚出来ないと伝えましたが、欧米の人ってああいう場面で「ごめんなさい」って言わないものなのでしょうか。
日本人はなにかを断る時には「すみません」とか「ごめんなさい」って言いがちですし、婚約を自分の事情で解消するのなら、やっぱり謝罪するのが礼儀のように感じるのですが、文化の違いでしょうか。
ローリーの事もあまり好きではないけれど、ぬか喜びさせられてしまった事はちょっと可哀想に思いました。
ロザリーンは女優で、まだ20代前半なのに結婚は2回目、という情報から、さぞかし美人で自信と魅力あふれる女性でしょうと思ったら、オドオドしていて兄デビッドの言いなりになっているので意外でした。
実は本人はすでに殺害されていて、彼女はゴードンの召し使いだったと知り府に落ちました。
デヴィッドは発する言葉がいちいち不快で不穏。クロード一族だけにではなく初対面の人間にも横柄で、
実の妹に固執し過ぎて殺害するような異常性も理解し難い。
ただ、リンに対してだけはほんの少しだけ違ったので、一応彼にも好意を抱いた相手には嫌われたくない気持ちがあるのだと感じました。
死刑が執行される瞬間までデヴィッドが繰り返していた言葉は、死んだ赤ん坊への懺悔だったのか憐れみだったのか。

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61 | | 2021-06-22 17:35:07

「名探偵ポアロ」ではよくイングリッシュガーデンや情緒ある田舎町が出てきます。その為、都会よりも牧歌的な風景の田舎の方が、人間関係の複雑さや人の狡さが際立ってしまうといつも思います。
今回ポアロが依頼の為に訪れたブロードヒニーでも、掃除婦のマギンティ夫人が殺害されましたが、彼女は他人の家の掃除をするかたわら、勝手に引き出し等を漁るような人でしたし、彼女の姪夫婦や村人もなんだか好感を持ちにくい人ばかりでした。
下宿屋を営んでいるモーリンは明るい雰囲気ではあるけれど、大雑把で整理整頓や掃除は苦手な様子で、あまり下宿屋をやるには向いて無さそう。ポアロが我慢して宿泊していたのは他に泊まれるような所が無かったからでしょうね。事件解決の為とは言え潔癖なのによく耐えたなぁと思います。
ロビンがちょっと可哀想でした。殺人者の子供に生まれて、きっとずっと大変な目に遭いながら生きてきたのだろうと感じました。
やっと手に入れた平穏な生活を壊されたくなかったのは理解出来ます。
殺人も他の人に罪をきせるのも正当化は出来ないけれど、生まれながらに業を背負わされていた事には同情してしまいます。
スペンス警視のベントリーは無罪かもしれない、という直感とポアロに捜査を依頼したのはナイスでした。
ギリギリ冤罪で処刑されずに済んで、ベントリーは本当にラッキーだったと思います。無気力な感じが気になっていたけれど、モードがいれば良い方向に変われそう。

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62 | | 2021-06-29 18:18:01

イギリス一、と言われているメドウバンク学園。
なのに、スプリンガーの様な生徒に対してサディスチックで、同僚教師たちの弱味を探る事に喜びを感じるような人を雇っているのが不思議でした。
ポアロの人を見る目を買って、次期校長に相応しいと思う教師を助言してほしい、というバルストロード校長のお願いはちょっとどうなのかな、と思いました。けれどスプリンガーの人柄を見抜けずに雇ってしまった事で自信がなくなってしまったのかも。そう考えると納得出来ます。古株のチャドウィックさんと一緒に創立した学園だから新しい校長を選出するのは失敗したくないですよね。
ただ、次期校長は当然自分だとまるで疑っていなかったチャドウィックさんの心境を思うといたたまれない。
ジョンスン寮母が格好良かったです。相手が王女でも学園の生徒として扱いを変えず、出来ない事はビシッと断る忖度一切なしの対応がステキ。パトリシアの事でもスプリンガーにバシッと注意してくれて良かったです。殺人事件が起きたことでパトリシアの両親は娘の学校を変更する事を決めていましたが、まぁ仕方ないですよね。他の保護者たちもそうしたでしょうし。
けれど最後にバルストロード校長が辞職の意思を翻し、学園を立て直すと決意したので逞しいなぁと思いました。逆境に立たされたことで失われた情熱が戻るって凄い。見倣いたい強さですね。

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