インビジブル

弛みがちな表情や危なっかしい滑舌のせいか、貫録やリーダーシップなどが全く感じられず、あのストイックな志村に尊敬される説得力が感じられないところが残念でした。役自体が原田さんの持ち味に合っていないし、他にも沢山役者さんがいるのに何で原田さんをキャスティングしたんだろうって最後まで違和感がありました。人柄が良さそうな雰囲気は出ていたので、亡くなってしまった悲しみや喪失感を感じさせるところは良かったと思います。

シリアスなシーンでもなんとなく笑って見えるのが残念。含み笑いと言うか裏のある笑いなら良いのだが、締まらないし、カッコつかない。安野刑事の死も軽く考えているように見えてしまう。それが狙いならすごいのだが。

演技がどうこう以前に、何故かいつも表情がニヤけているというか締まりがないように見えるのが気になります。5話の志村と二人きりのシーンも、安野の無念を晴らしたいという自分の思いを志村に託す良い場面なのに、緊張感のない表情と滑舌の悪さでイマイチ決まらなくて勿体なかったです。格が違うというか、高橋さんの上司に全然見えないところも微妙で、見るたびに「どうしてこの人がキャスティングされたんだろう」と疑問に感じます。

志村に理解のある上司のようでいて、猿渡とは違う意味でどこか怪しい。インビジブルは警察の動きを先回りしている。情報収集がうまいのか、それとも協力者がいるのか。もし警察内部に協力者がいるならば、実はこの犬飼が第一候補でしょう。原田さんをキャスティングした意図は、猿渡と共に、そういう怪しさをあえてかもし出させるためだと感じます。結局、彼が協力者であろうとなかろうと、虚々実々の中での攻防戦という印象が伝わればドラマとして充分なのだと思います。その意味で、原田さんの起用は正解ではないでしょうか。

演技はうまいと思っていたけど、やっぱりそこは芸人さんの中での話なんだなと痛感。みんなが流れるようにそこにいる架空の人物を演じても彼だけはやってます感が強い。緊迫したシーンは肩に力が入りすぎる。面白くない。

完全にミスキャストだと思う。
泰造さんにはこういう重厚な役は似合わないし演じられない。
彼には悪いけど、存在自体に説得力ある俳優さんじゃないと警察幹部の役は無理。
顔がアップになるたびに気が削がれてうんざりするし、シリアスな展開に水をさす。

もう少し演技が出来る人だと思ってたけど…。滑舌が悪いのか台詞がたどたどしく聞こえるし、声を張るシーンも上辺だけって感じで全然迫力がない。志村の上司に全く見えません。役柄によってはとても良い味を出す方ですが、今回の役は貫録も存在感もなくて浮いて見えるのが残念です。