テセウスの船

出産してすぐ死んでしまう設定を知らなかったのでとても悲しかったです。出産は本当に命懸けですよね。せっかく家族をつくって一緒に幸せになれると思ったのに切ないですね。親が殺人犯という過去を抱えてひねくれている心をちゃんと受け止めてくれる大きな心はすごいですね。見習いたいです。

被害者の会での演説の演技は迫力があって圧巻でした。心との出会いはやはり"運命"だったのかなぁなんて考えたり。
正直1話以降は出ると思ってなかったので嬉しかったです。

上野樹里さんの、由紀役の演じ分けが素晴らしいです。タイムスリップ前の妻で母としての由紀、タイムスリップ後の記者としての由紀、全く違うけど全くの別人になってなく、根底は一緒と感じられました。被害者の会で訴える場面は泣いてしまいました。

遺族たちの前で「佐野が本当に犯人なのか」と訴えるシーンがとても良かったです。水をかけられても止めない意志の強さと真っすぐさ、修羅場の後なのに「めっちゃ怒られちゃった～」とケロッとした顔で戻ってくる逞しさ。今まで描かれていなかったけど、あのシーンだけで由紀の魅力が伝わり、心が何故彼女に惹かれたのかが分かります。妊婦の時の穏やかで優しい笑顔とは違う、「仕事に生きてます！」みたいなキリっと引き締まった表情も、心と由紀の未来が変わってしまったことをより強く印象づけていて良かったです。

可愛くて男前で格好良くて・・なんでも出来る女優さんなんだと今回改めて思わされました。
心の奥さんの時は柔らかい雰囲気が出ていて、記者の今はキリっとしながらも女性らしさが出ていますね。
このドラマの『支え』的な存在かと思います。

見るからにキリっとしていて頭がよさそうな雰囲気そのままに、実際には行動力も抜群で、心をぐいぐい引っ張っていくような様子もとても魅力的。彼女の存在に刺激されて、心も色々調べたり行動できたりしてる部分は大きい感じですね。見た目も中身もあれだけチャーミングだと、心じゃなくても強く惹かれます。

サバサバしていて正直で裏表がなさそうで、とても魅力的な女性。心が必死過ぎてたまに観ているのが苦しくなることがあるのですが、そんな時に由紀のカラッとした明るさと笑顔に救われます。「私もこの理不尽な運命と戦いたい」と目に涙を浮かべて心に訴えるシーンで見せた力強い眼差しが印象的で、由紀の真っすぐさが伝わってきたし、その熱さが心に似ていてやっぱり運命の2人なんだなという説得力がありました。

主人公の奥さんであって、回を追うと奥さんではなく記者として主人公に会うということで、二役を全く違う人物かのように演じるのはすごいなと思う。言葉一つ一つに力があって、影響力を受けるなと感じるし、必死さが主人公と似ていて頑張ってもらいたいと思わせられる演技。

演技が自然で上手い。この人が上手なおかげで何ランクもドラマが良くなっていると思う。今回のドラマでは正義感があり、母性があり、ついつい心を助けてあげてー！と頼ってしまいます。どんな役をやってもハマって、安心して見れるし、みたくなる人です。

刑事に「威勢の良い彼女」と言われていましたが、そのシーンがなくても刑事に喰ってかかって論破する姿が目に浮かぶくらい、由紀の熱さや正義感の強さを存分に表現していると思います。さっぱりした性格で明るくて仕事も出来て気遣い上手で完璧な女性だけど、上野さんの気取らないナチュラルな演技のおかげで全然嫌味に見えないところも魅力的です。「初めて会った気がしない」という自分の直感を信じて、心の「タイムスリップしてきた男の話」を受け入れる姿も、上野さんが常識に囚われない由紀の真っすぐさや素直さをこれまでの演技で丁寧に表現していたので全然違和感がなかったです。

辛いことがあっても前向きに頑張ろうとする明るさを無理に出そうとしすぎて不自然な感じがしました。心を助けようと勇敢に闘うところはストーリーとしては良かったですが、その前向きさが逆に現実味がなくてドラマに入り込めませんでした。

雰囲気がこのドラマには合ってない。別のドラマの刑事役とかぶってテセウス見てる気がしなくなりました

いつの間にか彼女も歳を重ねて母を演じても違和感のない落ち着きを手にしていたのだなと思いました。可愛らしさの中に芯が通っているとても男前な役どころをさっぱりと演じられていたのがとても好感が持てました。少しヘタレな夫ととてもお似合いなご夫婦像でした。

若く見える竹内さんと一緒だと姉さん女房みたいでしたが、それが逆にしっかり者の由紀らしさが感じられました。ドーンと構える逞しさや明るさがあって、真っすぐ過ぎて危なっかしい心を支える頼もしさがあったのも良かったです。髪型や服装はもちろん、ゆっくりめ、早口など喋り方も工夫して3人の由紀を丁寧に演じ分けていたと思います。