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脚本・ストーリー 4.2 /5.0(83.4%) | 206位 /1161件中 |
キャスト 4.3 /5.0(86.2%) | 291位 /1161件中 |
演出 4.2 /5.0(83.4%) | 192位 /1160件中 |
音楽 4.0 /5.0(80.4%) | 193位 /1161件中 |
感動 4.1 /5.0(81.8%) | 89位 /1156件中 |
笑い 3.8 /5.0(75.6%) | 175位 /1156件中 |
スリル・興奮 4.0 /5.0(80.8%) | 158位 /1153件中 |
脚本・ストーリー 4.2 /5.0(83.4%) | 206位 /1161件中 |
キャスト 4.3 /5.0(86.2%) | 291位 /1161件中 |
演出 4.2 /5.0(83.4%) | 192位 /1160件中 |
音楽 4.0 /5.0(80.4%) | 193位 /1161件中 |
感動 4.1 /5.0(81.8%) | 89位 /1156件中 |
笑い 3.8 /5.0(75.6%) | 175位 /1156件中 |
スリル・興奮 4.0 /5.0(80.8%) | 158位 /1153件中 |
横浜さんと小芝さん、若い二人の演技はいやらしさがなくて、テンポも良く見ていて清々しいです。一つだけ気になるのは、子供に聞かせたくない言葉、居てほしくない場面に子供が居るというのが、実際はそうだったのだろうけど、テレビで放送されると考えるとそこは配慮してほしかったです。
今よりもずっとずっと縦のしがらみが強かった時代。
自分の頭を超えて動き回る蔦重に駿河屋が鉄拳制裁を下すのは想定内。
でもそれで縮こまらずに動き回れないと大物にはなれない。
二文字屋に間借りして一目千本を思いつき作るくだりはワクワクした。
ただただ、女郎の姿絵を並べても途中で飽きるし、見るだけで満足してしまう。
花に見立てたことで、この花に例えられるってどんな女性だろうと見に行きたくなる。
誰もが出入りするところに見本として置くこと、馴染みになった人だけもらえること、すごいアイデアだと思う。
馴染みということは少なくとも2回は通わなくてはいけない。
ただ、今回の本は鱗形屋を通していない。
同じ本でも面白味も旨味もないし、話題になればなるほど苛立ちも募るだろう。
ここからの蔦重との関係がどうなっていくのか気になるところだ。
これって結局人気が下火になった風俗街をどうにかしようとその町に暮らすボーイがなんとかするって話なんだよね。そう思うとそれを大河でやるのか‥と疑問が湧く。子供の歴史教育にもなるのが大河じゃないのかねぇ。御上に助けを求めるんじゃなくてまずは自分たちでやれることをやってみろ!っていうのも今の時代に通じるものがあってなんとも世知辛い。今回は蔦重のやりきった笑顔に救われたけど、相変わらず暴力も多いし治安悪いしなんかついていけない。
蔦重はこの時代の江戸の町人らしい、いろいろ制約があるなかでしたたかにやりたいことをやるところがいい感じで出ていますね。
江戸の人は見立てとか判じものが好き。現代人ではピンとこないかもしれないけど、とんちとか皮肉のきいた凝ったものがたくさんあった。まあ見立てや判じものならどうとでも取りようがあって、権力者を揶揄しても、言い逃れができるからね。本当に江戸らしい文化だと思う。
ただ吉原の凋落は武士の石高が変わらないことと米価の変化、それにともなう町人の台頭と連動していて、豊かになった町人たちは格式が高く、お高くとまった吉原よりも、敷居が低く、小粋な深川の辰巳芸者など岡場所の方に向うようになったという側面がある。その吉原も蔦重の頃には、太夫とか格子といった格式の高い遊女はすでに姿を消していたしね。
固定された階級社会である江戸時代の上位を占めた武家の経済的凋落が、江戸末期の町人文化を産み、それを抑えようとした改革のおかげで更に巧妙かつ強靭になっていくわけだけど、蔦重を通してそこが描かれるのに期待したいです。
安田顕さんの軽妙かつ奥行のある怪しい芝居で最後までもたせたという感じです。平賀源内という奇人をまくしたてる隙間のないしゃべりによってその独特の執着心とか奇矯さを表現し、安田さんらしい哀愁と狂気が少しだけ零れ落ちるような雰囲気が見事でした。
対する小芝さんもこれまでの彼女の芝居では見たことがない艶やかな色気と世馴れていながらも、蔦重にむけているのであろう微かに漂う純情さが良かった。
でもそれ以外はというと肝心の蔦重がもうひとつ。流星さんの芝居がどうというのではなく、蔦重という人物の芯みたいなものが見えない。あそこまで突っ走るにはそれなりの思いが必要。吉原のためとか大きいことを言っても、まるで今、歌舞伎町でアルバイトしている青年が、歌舞伎町の繫栄のためとか言うのと同じで説得力が弱い。もう少し強い動機が欲しいかな。
あの厠の人は平賀源内でしたか。書いてさえくれればいいと言われたって宣伝するのに良さを知らなきゃ書けないよね。でも正体不明のままのお客に大盤振る舞いできるほど蔦重だってお金はない。このままじゃ中途半端になっちゃうーというところで身元がバレる流れは良かった。当の平賀源内が男色化じゃ筆も乗らないかと心配したところに花の井登場も無理がなくていい。お客様のことを理解してそれに適したおもてなしをと考えるところが花魁だなー。
浮世絵はそぎ落とされた美しさや巧みさから気になっていたし、何度も美術館に足を運んだりした。
時代背景はその時に説明されていたものを読んだりはしたけれど調べたこともなかったし、さらにそれを出していた版元までとなると気にしたことすらなかった。
蔦重はのちのそういうプロデューサー的な立場になる人とのこと。
なるほど吉原で表向き華やかなものが集まる究極のところで育ったのか。
光が強くなればなるほど影も濃くなると聞いたことがあるが、花魁であったはずの朝顔姐さんが常念河岸で悲惨な末路をたどるほど厳しい世界でもあった訳だ。
朝顔姐さんの死に対する怒りをどう消化・昇華していくのか。
吉原と文化の繋がり。聞いたことはあっても映像で見るのが楽しみになってきた。
大河で吉原をこんなに丁寧に描いた作品はあったのだろうか。お偉いさんにお酌をして優雅にしている花魁ではなく、そこで働くいろんな人に焦点を当てるってすごく新鮮。売られた子が辛い仕事をするけどご飯は食べられる、それが吉原。なのにそれすらままならないとはこの世の地獄。風呂も入れない女のところに通う男はいない、稼げなければ食えない、最後は裸で打ち捨てられるその現実を余すところなく描く。すごいなと思う。ここから吉原がどう盛り返していくのかとても楽しみだ。
簡単に老中である田沼意次に会えたりするのはどうかと思うし、そんなに女郎思いの好漢だったとも思えないけど、ナレーターの綾瀬はるかさんが化狐で吉原案内をする華やかな趣向があったこともあり、ドラマの良い流れが作られうまい演出だったと思います。
主演の横浜流星さんですが、軽妙さと熱さをうまく演じ分けています。この蔦重がいなければ後の文化文政期の町人文化は花開かなかったと思うし、難しい役柄ですが期待できそうです。