刑事7人 第8シリーズ

捜査中なのに環のウエディングドレス姿に照れくさそうにしてたり、環の海外行きを聞かされた時も「何も知らなかった」と拗ねて落ち込んでいたり、今シリーズでも相変わらずのもどかしい2人の関係が垣間見れたのが良嬉しかったです。坂下にブチ切れる環を「まあまあ」って諌める姿も青山の内面の成長や2人の距離の近さを感じさせて良かった。環と2人の時にしか見せない青山の顔がもう見られないと思うと残念でなりません。

生意気なロビンにブチ切れることもなく、ちょっと距離をおきつつ見守る姿が新鮮。環と一緒にいた時の後輩全開で不器用な姿も良いけど、こういう先輩らしい雰囲気も頼もしさがあって良いですね。アリバイを偽証した男に「ふざけんなよ」と掴みかかる姿も青山の正義感の強さや熱さが感じられて良かったと思います。

天樹の物真似をする拓海を軽くあしらったり、気取った偉そうな話し方にツッコミ入れたり、今シリーズではちょっと余裕を感じさせる態度や振る舞いが多く見られて、先輩らしさが感じられるところが良いと思います。新メンバーが入って環が卒業し、少しドラマの雰囲気が変わって寂しい気持ちもありましたが、拓海との遠慮のないやりとりや、天樹や海老沢と事件について話している時の互いを信頼し合ってる空気感や見慣れた光景が「刑事7人観てるな」って気持ちにさせてくれてホッと出来るところも良かったです。

潜入捜査先の老人ホームでの手慣れたお世話っぷりや、ご老人や職員ともすっかり馴染んでいる姿が青山らしくて良かったです。ゲームの進み具合や視力の弱さなどご老人たちの嘘を見抜いていたり、ロビンの窮地を救ったりと、ヘルパーとして働きながらもしっかり周りに目を配って刑事の任務を果たす姿も頼もしくて格好良かったです。天樹にベタ褒めされてニヤけが止まらない姿もお茶目で可愛らしかったです。

青山刑事だいすき！

坂下と接する時の良い兄貴分って雰囲気が頼もしくて、環と行動を共にしていた時とはまた違った魅力を発揮していると思います。坂下も青山には素直に自分の気持ちを口にしていて、前回の潜入捜査を通して2人の間に良い信頼関係が築けたことが伝わってきました。「人に期待するとダメだった時に疲れるし、それは結局人に甘えている」と坂下を諭すシーンも、サラっとしていて全然説教臭さがなく、ちょっと笑いを取って和ませながらそっと背中を押してあげる感じが素敵でした。

拓海や坂下と一緒の時はもちろんだけど、片桐や天樹と2人で行動している時も今までよりグッと頼もしく見えて余裕を感じさせるところが良いですね。以前感じていたような紙一重な危なっかしさがなくなって、刑事としても人間的にも成長が感じられます。事件の見立てを口にする時に、決めつけたような口ぶりではなく割と淡々とあくまで一つの可能性として話しているのが伝わってくるところも、あらゆる可能性を考えて地道な捜査をする天樹に通じるものがあって良かったです。

防犯カメラの映像から山岸を見つけてそれが戸籍売買の情報に繋がったり、相手の逃走を予期して自転車の鍵を抜いておいたり、派手なことはしないけど捜査のコツを掴んでいるというか、よく気の回る無駄のない働きっぷりが何度も見られ、しっかり経験を積んだ中堅らしい頼もしさが感じられたのが良かったです。今シリーズでは環との息のあった先輩・後輩関係が見られなかったのは残念だったけど、その分、後輩を導く格好良い兄貴分な姿が沢山見られたのも新鮮で良かったと思います。