ブギウギ

2024年1月期 2023年10月期
総合評価: 3.92 / 5.0 (回答者数62人) 287 位 / 1016件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.0 /5.0(79%) 337/1017件中
キャスト 4.3 /5.0(85.4%) 311/1017件中
演出 3.9 /5.0(78.6%) 326/1016件中
音楽 4.1 /5.0(82.6%) 141/1017件中
感動 3.9 /5.0(78.6%) 108/1012件中
笑い 3.2 /5.0(63%) 362/1012件中
スリル・興奮 3.6 /5.0(71.2%) 308/1009件中
245コメント
229 | 2024-03-18 14:16:04

沼袋のモデルは和田勉かな。だとしたら中村倫也さんでは2枚目過ぎるよ。まあ強烈なキャラの持ち主でしたからね。水城アユミはあの大和の娘ですか。それならスズ子はいろいろと複雑な思いを抱くでしょうねえ。憧れの人であり、導いてくれた人でもあるし。モデルはおそらく美空ひばりなのでしょうから、生い立ちの背景は完全なフィクションということになります。アユミを演じる吉柳さんですが、歌唱シーンはあるのですかね?いずれにせよひばりさんのようなオーラをどう見せてくれるのか注目です。

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136 | | 2023-12-31 21:04:40

ブギウギが年末に入ってお休み。あれからどうしたのだろうと毎日待ち遠しい。死と隣り合う時代に愛する人と離れるのは気持ちが保たないだろう。病気じゃなかったら連れていくことも可能だけど今の愛助には無理だしね。その後の悲劇を考えると一生分愛し合っているように見える2人が不憫にも見える。防空壕での出来事はささくれだった時代にはいつもあること。小夜ちゃんみたいに正論をぶつけても衝突するだけ。歌で癒した鈴子はすごい。エンターテイメントはいつの時代も必要なんだなと実感した。

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161 | 2024-01-21 11:46:46

欲を言えばもう少し舞台をじっくり見たかったというのはあるのだが、今の新喜劇を彷彿とさせる部分があったり、スズ子らしさも生きていて泥臭く華やかというのが原点でもある梅丸を思い出す。タナケンの真面目さもしっかり出ていて、本気で舞台を作っていた気概みたいなのまで感じられて。短いながらも内容の濃い時間だった。愛助のはしゃぎようが世の空気感まで伝わってくるようで楽しい。本当に小夜が幸せになれるかは微妙な気もするけれど、それでもその存在は確かにスズ子に影響を与えただろうし、そういう描写もあった。社長からの提案、当然愛助は反発するだろうけれど、スズ子はどう受け取るのだろう。時代を考えると社長からの要求は当然のものだとは思うのだけれど。

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216 | 2024-03-05 16:41:43

スズ子のアメリカ修行はあっという間に終わりですね。小夜ちゃんが出てくるかと思ったんだけど。出国前には登場するかな?これは同時に愛子の修行期間でもあります。多くの人が出入りする家のわりに、愛子はちょっと内弁慶だし、片親のせいもあるのかもしれないけど甘えっ子過ぎるかな。まあまだ子どもだし、仕方がない部分はあるけど、スズ子に限らず、戦後は貧しくて働く母親も多かった。だからいわゆる「鍵っ子」もたくさんいて、正直、今の子どもよりも何でも出来たし、ずっと大人だった。そんな中、小学校に入れば愛子はいろいろな意味で必ず浮くだろう。だからもう少しだけ大人にならないとね。

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72 | 2023-11-22 15:14:14

やっと六郎の本音が聞けました。一見無邪気なだけに見えても、やはり彼なりの想いがあったんですね。それを病気の母には我慢して見せず、姉にだけは抑えられない心情を語るあたりに、彼の優しさと切なさを感じます。そして親の死目に会えないですが、当時の芸能界だけでなく、今でもエンタメ業界では時々耳にする話です。でもそういうのが常識みたいなのはやめて欲しい。舞台を守りたい人、親に会いたい人、それぞれでいい。あと「行ってまいります」ではなく「行きます」の話がまたありましたね。有名な戦陣訓はこの2年後だけど、当時の記録を読むと日清戦争や日露戦争の戦勝に国民の多くも酔っていました。往々にして悲劇は悲劇の顔をしていないものです。

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73 | 2023-11-23 07:36:06

血のつながらない兄弟だと言いながら、本音を吐露できるのは姉ちゃんだけ。頭が少し足りないように見えて、今から何が起こるのかちゃんとわかっているのが余計につらい。スズ子のうるんだ瞳にこちらまでもらい泣きした。ツヤさんの思いもとても分かって辛い。自分の知らないスズ子をキヌが知るのが辛いと言っていたけれど、自分が見たかったスズ子の活躍を喜びあうことができるかもしれないのが堪らなく辛いのだろう。竹田さんも羽鳥さんも本質的には同じことを言っているのだけれど、スズ子の意思の入り込む余地があるのが羽鳥先生の言葉だ。舞台のスズ子にはいつにも増して凄味があった。全編見たかったな。

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36 | 2023-10-31 13:40:09

鈴子が川に横たわるシーンは、切なくどこか儚くも、なまめかしさもあって妙に美しかったです。ガンジス川の例を上げるまでもなく、川は死と生が回帰する場所でもあるし、産道の象徴でもあります。ある意味で鈴子はこの日、再び生まれたのだと言えるシーンです。このシーンだけでも趣里さんの起用が成功しているなと思います。さて六郎はちょっとアホに見えるけど良い子ですね。おばあちゃんも突き放しているようでいて愛情深かった。そしてツヤはきっと鈴子が真実を知ったと勘づいたけど、彼女の健気な笑顔に救われた、そんな状況なのかな。そうだとすれば良い旅だったですね。

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11 | 2023-10-10 19:17:50

残った3人のケンカですが、それぞれの言い分はよくわかります。今以上に格差があった時代だから経済的な差は伝わらないし、今以上に保守的な時代だから家庭の反対圧力も伝わらない。それを補うために想像力というものがあるのかもしれないけど、結局体験していないことを想像するには限界がある。でもだからこそ人間って理解出来ないものでも受け入れる度量とか寛容さが必要だし、それがいつか自分を助けることもある。今は不寛容な時代だし、もう少し寛容さを知るためのメッセージと言えそうです。

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116 | | 2023-12-18 00:37:34

村山興業は大きな会社だしその一人息子となればお嫁さんを選ぶのは当然。鈴子じゃなくても好き勝手に決められるものじゃないでしょ。10歳も上で歌手となればやっぱり難しいんじゃないかな。実際あった話のようだけど、趣里さんが演じる鈴子は奥手というか幼すぎるかなと思います。30歳で胸がキュンとすることに戸惑うってちょっと怖い。そして小夜ちゃんがウザすぎる。鈴子側がちょっかいを出したわけじゃないってことにしたいんだろうけど演出に問題あると思う。

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74 | 2023-11-23 10:22:37

スズ子とツヤさんのやり取り、いいな。甘えも無茶も言える関係。死が迫っているからこそ、それを感じればこその無茶。言われていることは本当に無茶苦茶だけれど、そんなことを言ってもらえるのも自分だけだと少し嬉しかったのではないかと思ってしまう。聞いてられなくて入ってきてしまうお父ちゃんも良い。最後に歌ったのが子どもの頃から歌ってきた歌だというのが、今までの折に触れて歌われてきていた様々なシーンがよみがえり余計に悲しく切なくて、そして素晴らしかった。本当に素敵なお母ちゃんだったな。史実では会えなかったみたいだけれど、こういう変更は大歓迎だ。

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37 | 2023-10-31 15:36:26

あれだけおしゃべりなスズ子が、大阪へ戻るまでの数日で心の中に秘める覚悟を決めて偉いなと思う。一瞬ツヤさんにバレたかと思ったけれど、いつもの調子でスズ子がしゃべりだして、ツヤさんも物凄いホッとしたと思う。最初は預かるだけのつもりが、一緒に過ごして育てて、長男が亡くなったり苦しいこともたくさんあっただろう中で、切り離せない大切な我が子になってしまったのは想像に難くない。だからこそ、スズ子がいない間不安で不安でたまらなかっただろう。スズ子の覚悟のおかげでいつもの毎日が戻って来た。六郎も本当に優しくて良い子だなと感心する。

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175 | 2024-02-01 13:55:46

生と死が交錯する日になってしまいました。スズ子の方は坂口の親バカ風のボケもありつつ、元気に娘が生まれましたが、愛助の方は病魔には勝てずでした。まあ予想通りというか、予定通りというか、事実に従えば順当な流れとはいえ、せめて愛助に娘の顔を見せてあげたかったですね。最期までスズ子に手紙を書こうとする彼の執念は、愛する人と生きようとする姿であり、ある意味でその潔くない姿が美しかったと思います。愛とはかくも強しということなのでしょうね。それを見せつけられたトミは母として、女として、スズ子にどんな言葉をかけるのでしょうか。

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92 | 2023-12-05 14:28:26

近しい人の急死はなかなか実感が生まれてこないものです。亡骸と対面できればまだしも、当時の日本だと戦死の場合は何も戻ってこない。遺品があれば良い方で、骨壺に石ころが入っていたという人もいました。そしてついに太平洋戦争の開戦。こんな風に多くの人は本気で勝てると思っていた。でも猪瀬直樹の「昭和16年夏の敗戦」を読めば、開戦3ヶ月前、総理直轄機関のエリートたちは緻密なシミュレーションの結果、日本の「必敗」を予測していたそう。そんな愚かな戦いでこの国はたくさんの命を失う。そんな中でやけくそ気味に万歳を叫ぶスズ子は何を成していくのでしょうか。

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137 | 2024-01-04 16:16:24

ここはスズ子と茨田というよりも、モデルとなった笠置シヅ子、淡谷のり子、そして李香蘭こと山口淑子という3人の歌姫が、それぞれ何を思うのかを考えさせられる内容でした。ひとりは戦死した弟、ひとりは特攻隊慰問、そしてひとりは国策として中国人と偽り、「夜来香」をヒットさせた日本人。それぞれ複雑な思いがあったのは間違いありません。特に李香蘭こと山口淑子は中国から戦争犯罪人扱いされたし、帰国後は政治家にまでなっちゃったから、果たして亡くなるまで本音を語ったのかどうかも怪しい。歴史において証言が残ることは大事だから、戦争体験者がまだ残っているうちに、是非とも話を聞いて置くべきだと改めて思います。

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189 | 2024-02-13 14:34:25

「東京ブギウギ」の発売は1947年ですか。売春防止法が1958年だから、赤線もあったし事実上売春が公認されていた時代なんだよね。でもパンパンは米兵相手が多かったから、戦争に負けたことがまだ引っかかっている連中が余計に彼女らを叩いた。戦争による貧困が根本的な原因だというのに、政府は米兵のはけ口として黙認し、男どもも赤線で女を買う癖に蔑む。その後の高度経済成長はこういう人たちの犠牲の上にあったともいえる。モデルになった笠置さんは実際にそういう女性たちのために更生施設作りに一役買っているし、そういう女性たちも笠置のファンとして彼女を支えた。どっちもなかなか出来ることじゃない。そんな女性たちの戦後も忘れてはいけない。

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204 | 2024-02-24 11:46:42

さすが茨田さんの紹介だけあって、信頼できそうな家政婦さんです。過保護と愛情深いとの境界線は人によって違うだろうし、簡単に線引きはできないけど、ちょっとした怪我とかいたずらは子どもなら誰でも経験すること。ちょっとスズ子は過敏になりすぎていたから、とても良い出会いになったのではないでしょうか。茨田さんと同郷のようなので、どんな関係なのかちょっと気になるけど。ここからの愛子の成長が楽しみだし、スズ子もどう変化していくのかも楽しみです。

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93 | 2023-12-05 21:39:32

お母さんの危篤の時も亡くなった後も歌い続けてきたスズ子も、六郎の戦死通知には歌えなくなった。順番が違うということももちろんあるけれど、どんな最後だったか何もわからないということ、覚悟もお別れも何もできなかったということがどれだけ大きいか。米英との戦争が始まることで高揚する民衆の横で、戦争がどういうものか身に染みてわかったスズ子の万歳がもう辛過ぎて。高揚しているように見える人たちの中にもスズ子のような人がきっといたんだろうと思うと悲しくなる。大きな波に巻き込まれるというのはこういうことなんだろう。抱きしめてくれる小夜の存在が救いだ。

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138 | 2024-01-04 23:03:38

茨田さんも鈴子もいよいよ深刻になってみんなが暗い顔をしている時に歌を届けるという使命をどう全うするのか問われる時代になりました。特に茨田さんはいつ出撃するかも分からないまだ子供のような兵士たちの前で人生最後の歌を届けなくてはいけない。プレッシャーでしょう。どんなステージを見せてくれるのか楽しみです。羽鳥先生の音楽会が見れるのかと思ったら次のシーンで成功だったと言うのみ。ここはブギウギらしくない演出でとても残念でした。

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94 | | 2023-12-05 23:26:36

六郎を戦争で亡くした姉の鈴子が開戦のニュースで万歳をする。すごいなと思った。六郎が飼っていたペットはなんでもよかったはずだけど亀にしたのも感慨深い。小さい頃から一緒だった亀の方が長生きするなんてと考えると、若者を亡くすということがズドンと乗ってくるような重みを感じる。そして万歳。ヒロインが声高に戦争反対を言うのではなく万歳するのだ。戦争があるから弟は死んだのに。それを言えない時代があったのだ。人々の興奮も嘘ではなかったようだ。いつだって狂気の時代は誰も気づかないうちににやってくるのだ。

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231 | 2024-03-19 15:14:22

誘拐未遂を起こした小田島を受け入れるスズ子は確かにツヤや梅吉の娘なんだと、久々に聞いた「義理と人情」という言葉にも懐かしさとなんとも熱いものを感じた。それにしてもタケシはかつての小夜のように、自分の力ではないのに調子に乗って自分が大きくなったような気でいるんだろうなと。小夜はまだスズ子のことが大好きで心配という下地があったけれどタケシにはあるのだろうか?股野さんや大和さんのことを思うとその娘の申し出は受けたいだろうけど、スズ子にとっても「らっぱと娘」は特別で。戦争の中でも大切にしてきて、愛助さんと一緒に踊った曲でもあるし、二つ返事という訳にはいかないだろうな。

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75 | 2023-11-23 13:25:56

スズ子、間に合って良かったですね。血のつながりがどうだろうと、心からおかあちゃんと呼べる人が、その人にとっての母親なんだと思います。だからこの二人は間違いなく母娘です。最期に歌も聴いてもらうことができた。「恋はやさし野辺の花よ」ですか。選曲にどんな意図があったのかはわかりませんが、ツヤさんはまさに野辺の花のようし、たくましくもやさしく咲き誇る花のようでしたし、彼女への手向けとして良い歌だったと思います。

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176 | | 2024-02-01 21:15:51

鈴子は妊娠期間中一度も会えず出産を迎えるのはすごく不安だっただろう。愛助もそばで支えることができなくてどれだけ寂しかっただろう。そして2人が望んだ新しい命が生まれた日が愛助の命日になるなんて明日知ることになると思うと胸が痛い。雨の大阪、晴れの東京。坂口から告げられる浮かれきった誕生の知らせとうなだれる矢崎から告げられる愛助の臨終。対比が素晴らしくドラマチックに仕上げてある。明日鈴子が悲しむのかと思うと辛い。

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139 | | 2024-01-05 16:05:16

茨田さん、悩んだ末、特攻隊員のために軍歌でも何でも歌うと決めたのに、リクエストは軍からは歌うなと言われた彼女の「別れのブルース」。これはモデルとなった淡谷さんの実話らしけど、本当に泣けて来ただろうね。否応なく死を強制される時代に比べれば、いろいろ問題はあっても今のように平和な時代の方がはるかに良いと改めて思います。広島に原爆が落とされたニュースがあったから、もうすぐ戦争も終わります。玉音放送で敗戦を知らせた後も特攻隊として出撃した人もいるけど、その人たちに茨田の涙を見せたかったです。

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232 | 2024-03-19 16:06:03

カバー曲全盛期の今の感覚ではわからないだろうけど、かつて持ち歌というのはその歌手の宝物みたいないもの。だからカバーするなら外国の曲というのが普通だった時代だからね。柴本の言い方や態度はちょっと尊大ではあるけど、股野の頼みもちょっと当時としては首を傾げるものです。明らかに大和の縁に甘えている。きっと大和なら娘の主張に首を横に振った筈です。まあ実際の笠置さんは、特に因縁のない美空さんが自分の曲を歌うのを許したのだから、器がでかかったのでしょうね。

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140 | | 2024-01-08 07:10:42

きっと彼女は戦死の報を受けても泣くこともなく、必死に時勢に心を合わせていたのだろう。スズ子の歌を聞くことで、きつかった表情が徐々に柔らかになっていくのがわかって、こちらまでもらい泣きしてしまった。ここで大空の弟が往復書簡の体裁をとっていたというのが表現されていて、なるほどここど全容を出すのだと驚いた。確かにスズ子の持つ六郎からの手紙と、彼女が懐に忍ばせていた手紙が呼応するようで、本当に素敵な演出だと思った。そして淡谷さんの有名な話をここで再現していて、やはり耳で話を聞くのと目で見るのは違う。どんな思いで特攻隊員が聞いていたのだろうと思うととても苦しかった。

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190 | 2024-02-14 14:11:41

パンパンの女性たちの言い分もわかるよね。戦争に関わった政治家は公職追放で数年政界を追われただけだし、教員なんて公職追放にもならなかったから失職せず「国のため」と戦地に送り出していた人が、その口で「民主主義は素晴らしい」とかほざいて給料がもらえた。でも多くの女性に救いの手は差し伸べられなかったからね。再会したタイ子も何があったのか苦しい生活をしているようだし、幼なじみで成功しているスズ子には複雑な思いがあって、会いたくない気持ちはわからなくもない。でも良い意味でお節介なスズ子が放っておくわけもないし、せめて再会を喜び合えるようになれると良いですね。

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56 | 2023-11-13 16:59:14

恋愛と仕事が絡むと面倒ですよね。秋山の場合、自分のやりたいことは大事だと思うし、けれど彼女の新しい魅力が引き出される可能性もなくはない。問題は中山が彼女の才能を見抜いたというよりも、恋愛的な要素に引っ張られている感じが強い点。スズ子の言う通り、やってみるというのも確かにひとつの手だけど、失敗は恋愛の終わりにもつながりそうな気がする。茨田りつ子は嫌味ですねえ。まあライバル意識があるということでしょうか。菊地凛子さんの芝居は、しゃべり方がりつ子のモデルだという淡谷のり子さんに寄せすぎて、ちょっと聞きづらいかな。

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117 | 2023-12-18 13:54:03

小夜も坂口も「心配」という言葉を免罪符にして、好き勝手なことを言ったりしたりするのは本当に良くない。特に坂口の場合、「心配」の裏側には愛助を思う気持ちよりも自己保身が感じられるし、捨て台詞も怒らせる相手は自分じゃなく、愛助の母。そんな相手にお金を突き付けられても、はい、そうですかとはいかないに決まっている。徴兵検査で甲種でなかったことは、三島由紀夫なんかもずっとコンプレックスになっていたし、この時代の人としては大きなことなんだろうけど、残される方の気持ちとしてはスズ子の思いだって、この時代の女性たちの本心だと思う。社会的な圧力に個人の思いが潰される時代は良くない。愛助の強い思いに期待したい。

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218 | 2024-03-07 18:33:22

女性の水着写真ばかり撮っているって、なんだかとても梅吉らしいね。しかもそれがとても良い表情の素敵な写真ばかりというのは素晴らしい。でも梅吉はその向こう側に誰を重ねて見ていたんだろう?やっぱり奥さんだろうね。梅吉が死んだら六郎のカメはどうなるのだろう?愛子が飼うと言ってくれたら、梅吉も喜んでくれると思うのだけど。スズ子も心の中に引っかかっていた棘が抜けて、本当の父娘として看取れることは、悲しいだろうけど幸いだったと思います。

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12 | 2023-10-11 14:34:31

舞台っていうのはひとり芝居すらひとりではできません。演出などを兼任しても照明やら音響やらのスタッフは必要だし、何よりもお客さんがいなければ成立しません。その意味でも、大和の言ったことはシンプルだけど核心をついていると思います。白川や桜庭はいくら大人びたことを言っても、そこが見えていない以上、まだまだプロの心にはなれていない。一方、鈴子の梅丸愛もここまでの展開からいえばちょっと薄っぺらい。でもこうやって少女たちは大人になっていくということなのでしょうね。なのでそこは温かい目で見守るとしましょう。

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177 | | 2024-02-02 14:19:00

まさに言葉を失う、そんな感じでした。あまりの衝撃って、本当に言葉が出てこないし、すぐには感情がついてこないもの。本当の哀しみは時間と共に色あせず、逆に深まっていく。だからこそスズ子は歌い続け、表現して、吐き出さないといけない。愛助を演じる水上さんの鬼気迫る今週の演技は素晴らしかった。愛助から受け取った手紙で泣き笑いするスズ子演じる趣里さんの芝居も良かった。悲しい別れだけど、互いに愛し合うことの愛おしさや思い合う優しさ、周囲の人たちの気遣いや思いなど、伝わるものがたくさんありました。そして「ラッパと娘」がこんなに悲しく響くとは・・・。

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13 | 2023-10-11 16:28:42

好きだというだけで務まる世界ではないだろうし、間をとりもって同期の絆を大切にしたいスズ子の気持ちもわかるけれどライバルでもあって。僻みややっかみ、あの年でもうそういうぐちゃぐちゃした感情を持ちつつというのは厳しい世界だなと思う。おまけで入ったからこそ梅丸への感謝の気持ちがあって、恩を返したいというスズ子。最初から出てきていた義理と人情がここでも出てきました。おしゃべりでお節介焼きでもあるスズ子が倒れて、静かになった時残りの二人が何を思うのか。1人欠けてチャンスと思うのか絆が深まるのか。後者だといいな。

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233 | | 2024-03-20 22:42:52

ここに来て義理と人情の心情が鈴子の首を絞めているように感じます。なんでも許した方が楽なんですよ。小田島の件だって許して雇えば自分はいつまでもいい人で気分いいでしょ?面倒なことは許容するって方向に向いていた気がします。だから自分の大事な歌を取られそうになっても嫌だと言えなかった。先生にその決断をさせるのはやっぱりずるいし、先生だってそれだけ思い入れのある曲を軽く見られたようで悲しかったでしょう。でも誰にでも似たようなところあると思う。だから複雑な気持ちになった。

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38 | 2023-11-01 14:17:59

「別れのブルース」か。ブルースコードは使ってないのに、哀調のブルースっぽさがある。作曲者が服部良一だから後の「東京ブギウギ」と繋がってくるわけですね。茨田りつ子のモデルはもちろん淡谷のり子さん。晩年の頃までよくテレビに出ていたし、先生と呼ばれていて、迫力もあったけど、面白い人でもあった。菊地凛子さんが演じるらしいけど、どんな感じになるのか楽しみです。漠然とだけど現状を越えたいと思い始めた鈴子ですが、ツヤの勘通り、そろそろ旅立ちの時なのかもしれません。とはいえ「別れのブルース」は昭和12年。太平洋戦争まであと4年。厳しい時代もまたやってくる。

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76 | | 2023-11-24 15:13:36

ツヤが亡くなれば、梅吉ひとりで風呂屋をやっていくのは確かに無理でしょう。運良くというか都合よくというか、銭湯を引き継いでくれる人が現れたので、思い出の場所が残ったのは嬉しいことだし、権兵衛さんも記憶は戻らなくても、自分を知る人に慕われていて良かったですね。それにしてもスズ子と住むのは別に構わないけど、梅吉は知り合いもいない東京で、どうするつもりなんでしょう。年寄りだから子どもの元へ行くというのは自然なようでいて、よく考えると実は不自然なこと。年をとっても自分も何かやりたいことがあればいいのだけど。でないとトラブルの種になるかも。何せ高確率でダメオヤジが出現する朝ドラですしね。

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141 | | 2024-01-08 12:16:15

鈴子は富山で、茨田さんは鹿児島で、羽鳥先生は異国の地で終戦を迎えた。茨田さんが歌った時にいた少年たちはもう行った後だろうか。心に穴が開いたようにうつろな表情の茨田さんが印象的だった。戦争は終わったけれどズタボロになった日本の焼け野原ではまた違う飢餓との戦いが始まる。愛助との穏やかな生活がもうすぐ終わるかと思うとやるせない。食卓で出た草いっぱいの食事を美味しくないとしたのも素直で良かった。こんな時代にあれから一度もなっていないことを感謝したい。

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191 | | 2024-02-15 08:36:25

みんな幸せになりたいだけなんだよね。昔からのすぐそこにいて一緒に笑い合っていた友達と天と地ほどの差がついてしまった今。自分の境遇が悲しくて、友達が眩しすぎて、遠ざけてしまう気持ちはすごく分かる。しかもその差は自分ではどうにもできない戦争という出来事に翻弄された結果なら誰を恨んでいいか分からなくなってしまう。その気持ちの全部が鈴子に入ってしまったのだろう。こんなはずじゃなかったと思って生きてきた人がたくさんいた時代。いろんな人に焦点を当てていていいと思う。

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57 | | 2023-11-13 22:58:15

茨田りつ子との初対面がありました。初回では和気藹々としていましたが、初対面でバチバチだったのですね。今はライバルというよりもみんな仲良くというか許容する文化になった気がするのでいきなりキツく当たるのは昔っぽい感じがしました。それだけ鈴子を脅威に感じているっていう証拠なので面白かったです。秋山さんは彼ができていたのですね。ただこれも昔っぽいというかかなり男性が強い感じ。恋愛初心者なら振り回されっぱなしでしょうね。

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162 | 2024-01-23 18:32:45

スズ子の気持ちも愛助の気持ちもわかるし、羽鳥の思いもわかります。こうなれば山下の言う通り、トミを説得するほかにない。その結論は正しいと思うし、さすが山下です。けれどそんなすべてをぶち壊すように再び愛助の喀血。戦後になって栄養事情も良くなりこれからって時なのにね。まだ特効薬のストレプトマイシンは手に入りづらい時期。彼のモデルとなった方はなくなっているわけだけど、そう知ってはいても幸せそうなスズ子を見ていると頑張ってほしいなと思ってしまいます。

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118 | | 2023-12-19 07:22:53

あれだけスズ子を見続けてきた愛助だけれど「大空の弟」は知らなかったのかな。スズ子はちゃんと自分の気持ちを言って、それでいて愛助に判断を任せ、どんな判断であったとしても正しいと尊重することを伝えたのが素敵だと思う。ええカッコかもしれないけれど、それだけ相手のことを思っているということだ。ただただ普通に暮らしていくだけで苦しい時代。おでん屋も店じまい、郵便屋さんも幼い、そして朝食にも闇市のセリフが。いよいよ愛助の母の存在が近づいてきている。スズ子の言動からツヤさんの存在が透けて見えているし、何かあるかもしれないけれど案外心配していないかも。

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142 | 2024-01-08 13:22:33

羽鳥が捕まってしまいました。戦争協力者として尋問されるのでしょうね。ただの音楽家だったとしても、李香蘭は勿論だけど、満映の映画関係者も取り調べを受けた者がいるし、文化事業であっても、場合によっては侵略の道具としてみなされる。実際ナチスドイツなんかはそれを効果的に使っていたからね。それがまさに戦争のプロパガンダ。スズ子が「欲しがりません勝つまでは」というスローガンを揶揄していたけど、日本人はそういう言葉や雰囲気に流された結果を思い知った筈なんだけど、この頃ちょっとそれを忘れている気がします。

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95 | 2023-12-06 12:51:00

ここでお父さんが香川に帰るというのはこれ以上クズ親に振り回されるのを見たくないという視聴者には朗報だったと思う。だけど娘としてはそんなに簡単にはいそうですかとは言えないんだなと思った。そこにはツヤさんや六郎を亡くして同じように悲しんでいるのに一向に自分の方を向いてくれないお父ちゃんへの愛情確認も含まれているんだなと感じた。お父ちゃんとしたらこれ以上何もない東京で娘の世話になり続けるなんて耐えられなかったのかもしれない。でも親として何にもしてない今、ではない。鈴子を思い切り可愛がって2人がいないことを一緒に嘆いて、香川に行くのはそれからでいいと思う。

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96 | 2023-12-06 13:59:57

スズ子と茨田を焚きつけ、戦死した弟を想う歌という警察も文句を言えない時節に合った曲を用意した羽鳥。見方によってはとんでもなく計算高くエゴイスティックだけど、本物のプロが自分にやれることをやったという優しさの結果だというのが面白い。得てして有名プロが何かをすると「売名だ」とか騒ぐ輩がいるけど、プロの仕事だからこそ、そう見えるという典型なのでしょうね。それにくらべ、子どもを二人育てた筈の梅吉は父親としてもド素人まるだし。もしかしたら彼なりに思うことがあるのかもしれないけど、これではダメ。そもそもいくら死んだ奥さんや息子を思っていると言っても、こんなんじゃ天国のツヤさんに申し訳ないと思わないところが、梅吉こそ本物のエゴイストだという証明でしょう。

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119 | 2023-12-19 11:57:52

トミさんからの手紙は、同級生たちと一緒に出征できなくて傷ついているだろう息子を思うものだった。まさかそれが愛助の恋を後押しするとは出した本人もびっくりだろう。それにしても羽鳥夫婦のニヤニヤがおかしい。どれだけ世の中が暗くて行き先が見えなくても、日常の中には楽しみもおかしみもあったのだと思う。心の定まった愛助の表情が明るくて、そして爽やかな交際の申し込み。スズ子も素直な気持ちを伝えていて、本当に折り目正しく時代を感じさせる交際のスタート。そこに団員たちの気の利いた演奏が加わって、こちらまで拍手したい気分になる。

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234 | 2024-03-21 15:03:07

アユミのモデルである美空ひばりは、結果的に戦後日本の昭和歌謡界最大の巨星となるわけですが、笠置シヅ子と不仲説もあったようだけど、その原因はマネージャーとか周囲の人たちの母の強引さに起因するところが大きい。まだローティーンだった美空に野心はあってもマネージメントはできない。まだ持ち歌が少ないからって、許可も取らず勝手に他の歌手の歌を唄うのはマナー違反だからね。ドラマは美空が後に大物になると知っている後付けで作っているから、スズ子がアユミを脅威に感じているように描いているけど、実際は美空に批判的な目も相当あったと聞くし、むしろ同時代の人の本音がどうだったのか描いて欲しかったかな。

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26 | | 2023-10-23 11:57:17

あれだけみんなに憧れられ慕われている大和さんなのに両親に歌も踊りも見てもらったこと無いとは驚いた。てっきり見た上で反対されているのだと思っていた。西洋の歌や踊りに対して、もしくは格好に偏見みたいなものもあったのだろうか?それから思うとスズ子は両親の理解も応援もあって羨ましいとなるのは当たり前だろう。連れ帰ろうとしていた人たちも、スズ子の両親が出てきたことで応援側に回ったのは良かった。橘さんの自分の気持ちを押し殺してお節介。あれは辛いと思うけど、橘さんの人の素晴らしさが見えるようで素敵だと思った。

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39 | 2023-11-02 13:46:51

ツヤの中には母親としての心配だけではないものがあるのを、スズ子は感じているからこそ、普通の母親のような反応を見たかったのでしょうね。たとえ反対されるにしても、いつもの大阪のおばちゃんらしい軽口みたいな感じが含まれていれば少し違った気がします。六郎は偉い。人の機微がちゃんと見えている優し子です。それにしても大和が亡くなったという展開には驚きました。産褥はいつの時代も母になる女性にとって大きな敵。これで余計にスズ子は東京に出て、勝負しないとね。彼女の歌を最初に評価してくれた大和の想いに答えるためにも。

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143 | 2024-01-09 14:14:50

これは何のフラグなのでしょう?まさか小夜はあの軍人と国際結婚とか?少なくともこの後、英語を使って活躍するというフリですよね。何だか小夜の今後も気になりますね。小夜が持っていたのは、終戦からわずか1ヶ月で発売された伝説のベストセラー「日米会話手帳」でしょう。360万部を売った戦後初のベストセラーで、定価は80銭。そういうアイテムをさらりと入れ込むところはさすがNHKです。またそれを手に入れている小夜の意外な目敏さや先見性も朝ドラらしさかな。

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163 | 2024-01-24 07:34:47

舞台人としてのスズ子のファン代表みたいな愛助と、スズ子の力を最大限理解している羽鳥のどっちが一番のやり取りには大いに笑った。スズ子が愛助の看病をしていた戦中ですらスズ子を内に閉じ込めておくことを心苦しく思っていたフシがあるから、引退を前提とした結婚など受け入れられないだろう。坂口が不在の間は仕事量が倍だと言っていたし、結婚のことで精神的なストレスも相当あっただろう。せっかく自分で母親を説得するという希望が見えてきたというのに結核の再燃。史実と初回の状況から愛助の行く先はわかってはいるのだけれど、どうにかならないのかな。まだ薬がないから厳しいんだろうな。

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192 | 2024-02-15 14:24:44

おミネさんが啖呵を切る姿はなかなかヤバいですね。達彦に対して施すのではなく、仕事を与えるというスズ子のやり方は正しいし、タイ子も生活は苦しいのに、息子が悪いことで稼いだのならば怒ろうとする姿勢は正しい。他人の隙を突き、うまいこと出し抜いて稼ぐのを褒める人がいつの時代にもいるけど、大人はこういう正しさを子ども伝えなくてはいけない。それが出来るタイ子は貧しく、たとえスズ子に嫉妬したとしても、ちゃんとした母親だと思う。子どもの頃にスズ子を許したタイ子と何も変わらない正しさです。だからこそ二人はきっと和解できる筈です。

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