※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.1 /5.0(81%) | 276位 /1014件中 |
キャスト 4.7 /5.0(94%) | 64位 /1014件中 |
演出 4.2 /5.0(83%) | 194位 /1013件中 |
音楽 4.9 /5.0(97.4%) | 7位 /1014件中 |
感動 3.3 /5.0(66%) | 384位 /1009件中 |
笑い 3.1 /5.0(61.6%) | 397位 /1009件中 |
スリル・興奮 3.0 /5.0(59.4%) | 631位 /1006件中 |
脚本・ストーリー 4.1 /5.0(81%) | 276位 /1014件中 |
キャスト 4.7 /5.0(94%) | 64位 /1014件中 |
演出 4.2 /5.0(83%) | 194位 /1013件中 |
音楽 4.9 /5.0(97.4%) | 7位 /1014件中 |
感動 3.3 /5.0(66%) | 384位 /1009件中 |
笑い 3.1 /5.0(61.6%) | 397位 /1009件中 |
スリル・興奮 3.0 /5.0(59.4%) | 631位 /1006件中 |
47話はコーちゃんと時子の今までとは違う微妙なよそよそしさが漂う雰囲気が寂しかったのはもちろんですが、あの元気で明るくて太陽みたいな秋子の病状の悪さにショックを受けました。自分の親から「どちら様?」と尋ねられる時子の辛さ、切なさを思うと、そんな状態でコーちゃんのマネージャー業と作詞の仕事を掛け持ちしていたのかと頭が下がる思いがしました。
48話はすれ違っていたコーちゃんと時子が本音で語り合い、元の姉妹のような温かい雰囲気の2人に戻れてホッとしました。2人並んで手を繋いで点滴を受ける姿は見ていて微笑ましく、2人の友情を超えた家族のような強い絆を感じることが出来ました。
49話は益代に続き友孝まで亡くなり、順調な仕事ぶりと反比例するように次々悲しいことが起こるコーちゃんの姿が辛く、観ていて胸が痛くなりました。益代の臨終には立ち会えなかったので、友孝の最後の言葉を聞くことが出来たのがせめてもの救いかなと思いました。年月が経過するので仕方がないですが、1話からずっと見ているものとしては、どんどん馴染みのキャストがいなくなってしまうのが寂しいです。
このところ悲しい出来事続きで重たいシーンが多かったですが、50話は浅利慶太さんの登場で久しぶりにコーちゃんや時子に明るい笑顔が戻ってきたのが嬉しかったです。実在する著名人がたくさん出てくるのもこのドラマの面白さだと思います。主題歌が毎週変わるのも新鮮味があって楽しいです。
宝塚時代から「自由な人」と言われていたコーちゃんで確かにふるまいや性格は自由で子供みたいだと思いますが、仕事面では宝塚の時も東宝に入ってからも、才能があるスターであるがゆえ自分の意志を尊重してやりたいことに挑戦出来ないというジレンマを抱えているところに、スターの孤独を感じますし相当なストレスがあったんだろうなと観ていて切なくなりますね。51話では社長に直談判しに行くところで終わってしまいましたが、無事に東宝を辞めることが出来るのか展開が気になります。
あれだけ前途多難な感じを演出していたのに52話でわりとあっさり東宝を辞めることが出来て拍子ぬけしてしまいましたが、ベテランの大スターになってもまだ伸びしろがあると周りに思わせる越路さんは、本当に素晴らしい才能を持ったエンターテイナーだったんだなと改めて感じさせられる回でした。このドラマを観ていると越路さんの生の舞台を見てみたかったなと思います。
越路吹雪さんに対してやんちゃで自由奔放な女性というイメージがあったので、パーティーで法美を一生懸命売り込んだり、忙しいのに料理や水やりなどマメにこなす家庭的な面があることが意外で、華やかなスターの姿とギャップがあってますます魅力的な人だなと感じました。コーちゃんが法美や時子など家族や身近にいる人を人一倍大切にする姿は、幼い頃の寂しい思いが関係しているのかなとちょっと切なくなります。
54話で美川憲一さんがご本人役で登場するサプライズ演出が良かったです。演技でもブレない美川さんのキャラの濃さはさすがですね。法美の曲もヒットして幸せ絶頂かと思いきや、今度は秋子の容態が悪化しているようで、次回を観るのが楽しみなような辛いような、複雑な気持ちになりました。
55話では秋子も亡くなってしまい、少女期・青年期からのキャストがほぼいなくなってしまって「いよいよ最終章なんだな」と実感が湧いて寂しくなってしまいました。益代の最期を看取れなかったコーちゃんが、お母ちゃんと慕っていた秋子と最期の対面が出来たのが良かったです。
57話でストレートプレイに取り組んでいましたが、ベテランになっても大スターの地位を得ても、常に上を目指して新しいことに挑戦していくチャレンジ精神と好奇心を持つ越路さんがとてもカッコ良いなと思いながら観ていました。「遊びにも仕事にもラブしていたい」という台詞が越路さんの生き方そのものを表しているようで素敵でした。
最終回目前の58話はコーちゃんの癌が発覚し、「黙っていよう」と病名を伏せてコーちゃんの前で明るく振舞う時子や法美の姿や、余命を知らず次の仕事への意欲満々のコーちゃんの姿が切なくて、見ていて胸が痛くなりました。史実をもとにしたドラマなので分かっていたことですが、子供時代からずっと見続けてコーちゃんの成長を見守ってきた気分でいたので、このような結果になってしまうのはやはりとても辛いです。
越路吹雪さんの人生を宝塚の歴史や戦争、当時の芸能界事情などを絡めて丁寧に描いていて、とても見ごたえのあるドラマだったと思います。1話が20分程度と短いですが、毎回笑いや緊張感、ほっこりする場面が盛り込まれていてバランスが良く、毎日見ていても飽きることがなかったです。宝塚ファンとしてはOGの出演が多いことも魅力で、音月桂さんの男役姿がまた見られたのが嬉しかったです。