おじさまと猫

森山先生のためにステージ上がるシーン、格好良かったです。安心させるような力強い頷き、キーボードに向かった時の少し緊張している面持ち、演奏が始まってからの楽しそうな笑顔と表情だけで神田の心の変化がしっかり伝わってきて、トラウマを乗り越えられたんだなと胸が熱くなりました。ダンディで紳士的なのに、ふくまるには少し高くて甘い話し方になるギャップも素敵でした。ぬいぐるみのふくまるが本物の猫に見えてくるくらい、愛情深い演技がとても良かったと思います。

ふくまるが迷子になってもっと動揺して取り乱すかと思っていましたが、焦ってはいるけど冷静さを保っていて、本で読んだ知識を参考にしながら落ち着いて捜す姿が印象的でした。以前、ふくまるの手術の時に見せた弱々しい姿とはまるで別人で、「パパ」としての自覚と責任感が伝わってきました。無事に再会した時の心底ホッと安心したようなちょっと力が抜けた表情もとても良かったです。

いつもより少し抑えた感じの草刈さんの演技がすごく良かったです。その分哀愁漂うというか、哀しみや優しさがじんわりと溢れ出ていて、役柄にもピッタリと合っていました。ドラマを観た後もジワジワと感動が押し寄せてくるような、草刈さんと猫の可愛さがうまく調和されていました。

ライブ中の楽しそうな笑顔がとても良かったです。トラウマを一歩克服出来た安心感や晴れやかさ、音楽を生で楽しめる喜びが伝わってきて見ているこちらも幸せになれる良い顔してました。過呼吸にならないと分かった時に、自分がまたステージに立てるかもしれないという希望ではなく、すぐに森山先生のライブのことが頭に浮かぶところも神田さんの人柄の良さが感じられて良かったです。

イケメンで紳士的な天才ピアニストで、周りの人たち皆から愛される完璧な人に見えるけど、気を遣いすぎて甘えたり頼るのが下手だったり、何でも一人で抱え込もうとしたり、発表会が不安過ぎて退職という逃げ道を選ぼうとしたり、弱くて不器用な一面も格好つけずにちゃんと見せて人間味を感じさせてくれる演技が素敵です。日比野と一緒にふくまるとマリンの写真を撮りまくって見せ合う姿も微笑ましくて可愛らしかったです。

おじさんだってかわいいものを愛でたいんだなと実感（笑）草刈さんの猫ちゃんを見る表情がもうほんとに半分くらいとろけてるんじゃないかという甘い表情で。僕の猫センサーがとか言っちゃう猫バカっぷりが見ていて微笑ましい。

マリンを可愛がる日比野を見ている時の優しい笑顔が素敵でした。ふくまると出会った時の自分を見ているような懐かしそうで嬉しそうな表情が印象的で、マリンの幸せを確信してホッと安心しているようにも見えました。ふくまると遊んでいる時の楽しげなはしゃぎっぷりや、ふくまるとマリンを両手に抱えてスリスリする姿もチャーミングで良かったです。

スマホケースまで猫ちゃんにしてるところがダンディーな見た目とギャップがあって可愛らしかったです。日比野への態度も相変わらず紳士的で穏やかで、敵視してるはずの日比野が毒気を抜かれるのも納得。現役ピアニストとして活躍する日比野に今の自分を見られたくないと隠れるシーンでは、世界的ピアニストとしてのプライドが感じられて良かったです。

ふくまるを飼い始めて、笑顔が増えて楽しそうだし同僚とも仲良くやっているけど、やっぱりどこか陰を感じると言うか、常に寂しさを背負っている感じが良いですね。ひと一倍繊細で感受性が豊かそうなところが、一流の音楽家らしさを感じさせます。かなり年下の森山に対しても丁寧で紳士的で、森山が「イケメン」と心惹かれて夢中になっちゃう説得力がありました。

子どもたちにふくまるの話をしている時の嬉しそうな笑顔、本当に幸せそうでふくまるが愛しくてたまらない気持ちが溢れ出ていました。愛する気持ちを目いっぱい表現しているから、ちょっとしたことで不安になったり過剰に心配したりという過保護ぶりにも説得力を感じます。雑貨店で猫グッズばかり目がいってしまったり、Tシャツの試着までしちゃうはしゃぎっぷりも可愛らしかったです。

これが哀愁漂うっていうのだろうか。もう見ているだけでもの悲しくなる。奥さんを亡くした男性の悲しさがよく出ている。福丸に向けた優しい眼差しが素敵。亡くなった奥様の写真に向ける眼差しも素敵。目でいろんなことが語られる。さすがだ。

私も犬を飼っているので、病院でふくまると離れ難くなってしまったり不安でマイナス思考になったり、心配でたまらない様子に共感しまくりでした。一人で待っている時の姿もいつもの紳士的な格好良さはなく、座り方も力なくて猫背で一気に老けこんで心細そうに見えました。全身からふくまるへの深い愛情が伝わってきて、見ていて温かく幸せな気持ちになれます。ふくまるのおねだりに負けてご飯のおかわりをあげてしまった時の「ダメ飼い主だ…」というすごい落ち込みぶりも、ふくまるを健康に育てる「お父さん」としての自覚が増したように感じられて良かったです。

ふくまるを買ったペットショップにお礼を言いに訪れるとか、世間ずれしてないピュアな人柄がひしひしと伝わってくる。誰に対しても穏やかで紳士的、少し控えめな態度は、好もしいとしか言いようがない感じ。有名ピアニストという肩書がなくても、こんな人に音楽やピアノのレッスンを受けられたら幸せかも。

イケてるおじさんなのに、しかもおしゃれなおじさんなのに、かなり哀愁が漂い、見てる方まで切なくなる。
これが、最初の印象でした。
それが、新しい家族との出会いで、変わっていく姿に、こちらも思わず笑顔に。
それが、漫画ちっくでありながら、わざとらしさがない。
さすが、の一言です。

紳士的で謙虚で人当たりも良くて、有名ピアニストではなかったとしてもきっと皆に慕われて尊敬される人なんだろうなと思える人柄が滲み出ていて素敵です。職場でもソワソワ落ち着かなかったり、ずっと写真を見つめてたり、帰宅時も歩くのが速かったり、留守番中のふくまるのことが心配で頭がいっぱいになっている分かりやすい姿が親バカ全開で可愛らしかったです。

私はこのマンガが大好きで、全巻持っています！なので、実写版でドラマ化すると聞いて、最初に気になったのが誰がおじさま役をやるのか、イメージと合わなかったら嫌だなと思っていましたが、おじさま役を草刈さんがやると知って、あまりにもイメージに合いすぎて絶対見なきゃ！！とドラマ開始10分前からテレビの前でスタンばってました！！草刈さん、漫画のまま！！漫画から飛び出してきたのかと思うくらい、完コピされてました！奥様を思い出すときの顔や、ふくまるを見る時の顔はもう漫画をそのままを見てるかのようでした。ハマり役すぎて毎週楽しみです。

奥さんを亡くした哀しみから立ち直れない、哀愁漂う表情が心に迫る感じ。ネコのふくまるに対する言葉や態度が優しくて、見ているだけで癒される。ネコの名前をアレコレ考えているときの楽しそうな表情を見てると、こちらまでハッピーになる。

カリカリのおかわりをねだるふくまるに負けちゃったり、寝顔の写メを嬉しそうに撮ったり、ふくまるにメロメロな姿が可愛いです。ダンディな見た目とのギャップも良いですね。ふくまるに話しかける時や妻の写真に語りかける時の穏やかで優しい口調も素敵で、神田の愛に溢れた人柄が伝わってきます。

妻の指輪が転がっていき、猫と目が合うシーン、一目で「この子をください」「かわいいね」と発するセリフがストンと胸に入ってきました。ニコニコ笑うわけでもなく、ねこなで声をだすわけもなく、ただただ感情がそのまま声に自然に出た感が秀逸。

妻を亡くして「男やもめ」になった寂しさが凄く伝わってきた。朝起きてからコーヒーを淹れたりするルーティンも切なくて疲弊している表情も素晴らしかったと思う。それだけではなくて猫と出会って抱きしめるシーンは多くの視聴者を惹きつけたに違いない。

猫と触れ合うダンディーなおじさまで、哀愁漂う演技がキュンときました。値下げされた売れないブサカワ猫との相性もピッタリといった感じで、抱っこしている姿は愛おしさしかありません。1話の中に萌えポイントがこれからも見れそうです。

穏やかで態度も話し方も紳士的で素敵！おじさんではなく、まさしく「おじさま」ですね。伏し目がちな眼差しや物悲しげな表情で背負っている悲しみや陰は感じるけど、必要以上にジメっと辛気臭くないところも良かったです。落としたネックレスを探しにきた時の必死な様子も奥さんへの深い愛が伝わってきて胸が熱くなりました。ブサ猫ちゃんに一目惚れした時の魅入られたような嬉しそうな表情も、2人の運命的な出会いをよりドラマティックに感じさせて良かったと思います。