らんまん

2023年7月期 2023年4月期
総合評価: 3.57 / 5.0 (回答者数60人) 517 位 / 1001件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.5 /5.0(70.4%) 576/1002件中
キャスト 3.9 /5.0(78.6%) 543/1002件中
演出 3.6 /5.0(72.4%) 525/1001件中
音楽 3.8 /5.0(75%) 335/1002件中
感動 3.6 /5.0(71.2%) 251/997件中
笑い 2.8 /5.0(56%) 524/997件中
スリル・興奮 3.0 /5.0(60.6%) 587/994件中
254コメント
70 | | 2023-05-23 22:37:42

よそ者だと避けられ続ける生活は、さすがの万太郎も心折れそうになるんだなと少しホッとする部分もある。だが、知らない人が縁側から上がり込んできたという例えはわかりやすいし、確かに何者なのかわからず周りが警戒しているだけかも。そうだとしても、疎外感は半端ないだろうと思う。竹雄も万太郎も憧れと現実とさみしさと、その中でも2人って良いなと思った。万太郎が描く竹雄の絵ってどんなだろう。植物以外が描けるのか。びっくりするほど下手だったりして。

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30 | | 2023-04-25 00:09:39

人なんて簡単なもんで万太郎が立派な家業があるのに放って植物ばかり追いかけている時にはけしからんと思っていても、その興味を封印して若旦那として一生懸命働き出すとそのいじらしさにかわいそうになんて同情心が出てくるんだよね。今日の万太郎はその点では100点!万人受けするには後者でやりたいことを我慢する万太郎を見てもらうことが重要だ。そこで同情を集めて植物の方へ行ってもいいんじゃない?って見てる人が思った時いい理由をつけてそっちの道に進めると視聴率も上がるんじゃないかな。

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16 | | 2023-04-14 14:08:15

何でも田舎を下に見るのは日本人の悪い癖。どこで学んだのかではなく、何を学んだかが大事なのにね。万太郎があっさり小学校を辞めたけど、その判断自体は悪くない。わざわざ周囲に合わせて自らのレベルを下げる必要はないのだから。そこからいきなり大人になってしまいますが、絶対に祖母とひと悶着あったでしょうね。それはいいとして、いよいよ神木隆之介さんの登場です。どれだけ自由人らしさと研究者らしい執着を表現してくれるのか注目したいです。

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82 | 2023-06-02 15:04:52

長屋の女性陣の身の上話、皆、いろいろありますね。それをあっけらかんと語れるところに庶民や女性の強さを感じます。さて万太郎ですが、寿恵子の母にかっこうよく宣言しました。見ている方は、いずれ二人が結婚すると知っているから、よしよし万太郎がんばれと思うけど、普通に考えれば、今より権力がものをいった時代だし、高藤が女癖の悪い困った奴だったら、ちょっと力を使い、寿恵子は有無を言わさず、彼の妾になってしまっていたでしょう。女性の自立や葛藤も描きたいのはわかるけど、善人ばかりの世の中ではないし、運がいいだけの展開は避けてほしい気がします。

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114 | 2023-06-22 17:42:35

タキと寿恵子の対決はちょっと拍子抜けですね。でも衰えた姿を見せず、最後まで己の役目をまっとうしようとする姿はさすがというべきですね。そして綾と竹雄ですが、まあ誰でも好きな人の前では「ただの男」。でも二人が結婚したとして、竹雄は峰屋のために婿入りして槙野姓になるんじゃないのかな。当時はまだ家という考え方が強いし、立場的にもそうなると思うんだけど、どうして綾はわざわざ井上姓を口にしたのでしょう。綾自身は竹雄が好きでも、峰屋のためには資産家と結婚とか考えているでしょうか。気になるところです。まあ結局は竹雄と結ばれるのですけど。

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230 | | 2023-09-11 22:51:33

寿恵子は万太郎以上に人の心の中に入り込むのが上手いなと思う。渋谷の人たちのこともとても観察していて、一見ボケていそうに見えるおばあさんともしっかり関係を築いていてすごいと思う。ここから渋谷が発展していったのかもと思うと楽しい。万太郎は図鑑を必要とされているのか少し不安になっているようで。自分を信じて率先して走ってくれる人がいると、自分が走るだけの時と違って責任とか期待に応えたいという欲とかも生まれてきて、意味とか意義とかいろいろ要らないことまで考えるんだろうなと思う。そんな不安すら寿恵子が吹き飛ばしてくれそうだけれど。

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168 | 2023-07-30 14:23:17

図譜を出した時の万太郎の様子が前よりも少し自慢げだったのが少し気になっていたのだけれど、やはりそういう慢心じゃないけれどそういうのが出たのかな。全てを自己完結できてしまうというのも今回の遠因にはなっていると思う。最初の学会誌ではお互いに原稿のチェックをしていたけれど、今回は大窪さんも初めて見たような感想だったし、他の人もそうだった。どこかでチェックが入っていたらなーと思う。徳永准教授が不在だったというのも一因だろう。といろいろ原因はあるのだけれど、やはり万太郎へのみんなのリスペクト・注目度が高すぎて、藤丸君のひと言が教授の心を崩壊させるダメ押しだったというのが真相かな。少なくとも種の特定までは教授なんだから、そこは何らかの形で触れないとダメなのは言うまでもないんだけれど。

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148 | | 2023-07-18 12:38:59

つわりはね、異次元なのよね。もう自分の体であって自分の体じゃないみたいになる。昨日と今日とでも違う毎日。ポテトフライなんて体に悪いって言う人いるかもだけど、食べられるものを食べて繋げるしかない時もある。藤丸は優しすぎるのかもね。お勉強ができるからとトントン拍子で東大まで来てしまったのだろうか。研究とセットと考えられなかったのは考えが浅いだろう。癒し系の藤丸の退場は寂しいな。また何かの形で成功した藤丸を見たいと思った。

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93 | | 2023-06-12 07:29:03

高藤の奥様がずっと不機嫌そうで、そして「今更…」なんてセリフを聞いたら、親の取り決めた婚姻だけれど高藤が顧みなかったことであの様子なのかなと思う。旦那からも時代からも取り残されたらあんな風になりそう。世が世なら寿恵子の声掛けは処罰対象になったような高貴な方なのかな。それなら余計にプライドとか邪魔しそう。寿恵子の馬車行きに同行した人物もとても横柄で周りを見下している感じが言動から出ている。主が素晴らしいのであって、仕えている人そのものが素晴らしいわけではないのに。一連のことで寿恵子は高藤家へ違和感感じたのではと思う。

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130 | | 2023-07-05 07:27:20

田邊教授は万太郎のことを、日本の植物学の第一人者として、権威者としての地位を脅かす人物だと思ったということだろう。それを確かめるために自宅に招待した。そこへ見知った寿恵子を連れて現れたものだから、余計に危険人物としての評価が上がったということだろう。ただ、田邊教授は陰険で卑怯なやり方ではなく、ある意味正論で、しかも選択は万太郎に与える形で万太郎の芽を摘もうとしている。肩書のない人物が何かを言ってもなかなか信用されないのは世の常。そこを万太郎はどうやって切り拓いていくのだろう。

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149 | 2023-07-18 13:51:19

藤丸は本当に優しいですね。ゆうの言い分ももっともで、言い訳をいくつも探しているような状態なら、いずれにせよもっと腹をくくらなきゃいけないのでしょう。でもそれが出来ないから藤丸は優しいという面もある。優柔不断を悪のように言う人がいるけど、逆に即断即決は軽薄とか冷酷という面もある。そもそもどんなこともマイナス面を見ればマイナスに、プラス面を見ればプラスになるのが人間世界の勝手なところ。東大のやり方だけが学問でも研究でもないし、藤丸が学者に向いていないわけじゃない。長く丁寧に続けなければならない仕事には愛情が不可欠で、藤丸が研究を続けていけば彼だから成し得ることもあると思うのだけど。

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187 | 2023-08-10 13:44:31

万太郎と田邊の差はこれなんですね。万太郎が新種を見つけるのは田邊が思うような天与の才能があるからではなく、まめにしっかりとフィールドワークをしているという努力が背景にある。ただ知識だけ詰め込んで、西欧に追いつこうという野心の方が強い田邊には、ムジナモの時のように本にあるものと同定はできても、新種を発見する可能性は極めて低い。まあ学者に限らず、フィールドワーク軽視って今もこの国の悪癖のひとつですがね。それと田邊は鹿鳴館に関わっていたのだから、大山捨松を知っていた筈だし、女学校関連で津田梅子や下田歌子との接点もあったかもしれない。それでいて寿江子に対する教育のなさを指摘する言葉は、あまりに女性をバカにしているし、品性も疑います。

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131 | 2023-07-05 14:19:38

万太郎は田邊教授の申し出を断りましたか。その気骨と気概には拍手を贈りたいところですが、現実には厳しい選択をしましたね。普通なら十中八九、失敗の道を歩むことでしょう。でもモデルとなった牧野富太郎は苦境でも誰かが助けてくれる良い出会いの運をもっていました。それってうらやましい限りです。人の幸せのかなり多くの部分は他者との出会いにかかっていますしね。さて万太郎を訪ねてくる男は、どんな運を運んでくるのか、注目ですね。

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31 | | 2023-04-25 15:06:46

いとこ同士の結婚が珍しくもない時代のことだとはいえ、兄弟だと思って育ってきた仲で夫婦になれというのはなかなか心がついて行くものではないだろう。親や年長者の言うことが絶対な中だとしても、綾の反応はまっとうだと思える。第二次世界大戦が終わるまでは親が結婚相手を決めていたし、それは家の損得で決まっていた部分もあったから。立場の弱い女はひたすら従順であり、耐え忍ぶ強さを求められた。本当に生きにくい時代だったんだなと思う。

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94 | 2023-06-12 09:25:50

高藤と白川の会話は現代の感覚で聞くとたまったものではない。寿恵子の出自をわかった上で、妾業というものを理解しているだろうと公然と言っているようなものだし、それでいて自分の格に合うように養子縁組をした上でと用意周到だ。身分制という意味では維新前の習慣を残しつつ、トロフィーワイフ的なニオイもするから様々な意味で混然とした時代だったのだと良くわかる。跡継ぎが生まれなかったら三行半で離縁というのも曾祖母が実際そうだったし戦前までは普通にあった。立場の弱い女が自分を通すことの難しい時代。たとえ寿恵子が返事をしていなかったと言っても竹雄が焦るのは良くわかる。

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231 | 2023-09-12 13:26:24

この時代きっての奇才である南方熊楠の登場です。まだ名前だけだけど。熊楠は粘菌の研究者でもあるから、藤丸も大きな影響を受ける筈なので、手紙だけでなく、是非とも登場して欲しい人物です。すごい変人だし、キャラとしても面白いからね。さて藤丸といえば、彼の尽力で綾にも醸造のメカニズムが示され、古来からの偏見が拭い去られました。本来、科学は自然の力であるがゆえに平等だから、民主主義と科学は相性がいい。本当に科学の力は素晴らしいし、同時にそれを丁寧に調べた藤丸の人間性も素晴らしいですね。

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188 | | 2023-08-10 14:30:50

すえちゃんは立派な八犬士ですよね。幼な子を亡くしてまだ傷も癒えぬまま、また生まれたての子供を世話しているのに今で言うワンオペにならなきゃいけない。長屋のみんながいるとしても小さな命を守るのに心配は尽きないでしょう。なのに、家を出たら私たちのことは忘れて!と言えちゃう気風の良さ、惚れちゃうよね。そして聡子さんが心配で駆けつけちゃう行動力。だから万太郎がいつまでも少年のようにキラキラ輝いていられるのだろう。夫婦とはよくできたものだ。

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200 | | 2023-08-21 11:59:14

転がり落ちる時は一気になんだな…畳み掛けるように溺死までとは。失ったものではなく得たものを数えられる聡子がついているから、田邊教授には穏やかな晩年を迎えて欲しかったのだけれど。お腹の大きい聡子も心配だ。聡子が願っての海行きだったし。それでも海へ行く田邊一家がとても幸せそうだったのは少しの救いかな。藤丸も万太郎も田邊教授に苦い思いをした部分もあるけれど、東京大学を追い出された状況すら喜べずにいたほどだから、その喪失感はどんなだろう。田邊の言葉が途中になっていたけれど、何を言ったのか。今までとは違った言葉が出てきそうな気がする。

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32 | 2023-04-25 18:46:30

戦後すぐくらいまでは、兄が早逝したから弟が兄嫁をめとるなんてこともあったし、いとこ同士の結婚は今でも法律上の問題はない。でもね、だとしても綾だけでなく万太郎も可哀想すぎる。峰屋を思うタキの気持ちもわからなくはないが、それが本当に最良の策なのか、頭を冷やした方がいい。二人が様々なわだかまりを抱えたまま不幸な結婚をしたところで、もしも共倒れになれば、すべて終わりだとなぜ気づかないのか。三国志ではありませんが、上策は心を攻めること。有無を言わさぬ力攻めは下策。それがわからないのは閉鎖的とか、保守的ということでだけでなく、峰屋に尽くした自分の人生を否定されかねないから。大人なら、主なら、それくらい理解した方がいい。綾が継いでも婿をとれば峰屋は潰れない。

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115 | 2023-06-23 14:38:38

ついに万太郎の成果がひとつ認められました。田邊教授は自分のことにしか興味がないようだけど、世界の植物学界の目はむしろ万太郎に向いている。大きな成果は同時にねたみとかそねみも生むから、ここから田邊以外に後ろ盾のない万太郎の苦労が始まりそうです。タキはさすがですね。老いたりとはいえ、激動の時代に一家と店を支えた人だけに、頑固だけど、止めようもなく流れていくものを無意味に遮ったりはしない。己の欲を抑えて、背中を押してやる、そんな強さも欲もまさに峰屋の当主から、万太郎の祖母になった証と言えるでしょう。

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83 | | 2023-06-03 10:36:42

植物への恋は純粋できれいなものだったけれど、寿恵子への恋心は嫉妬を含むドロドロとしたもの。万太郎にとっては初めての経験で気持ちを持て余している。その心の内を長屋の女性陣に話してしまえるのが万太郎の不思議な魅力であり強みなんだと思う。恋とはそういうものだと背中を押されて向かった白梅堂でのある種の宣言は清々しいものだった。まつが何度も寿恵子の年齢や「待てなくても」と口にしたのは、高藤のこともあるのと万太郎に好感を持ったからだろう。寿恵子に何と言って絵を渡すのかも気になるところ。

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17 | | 2023-04-15 17:51:22

学問所に通っていた生徒は今で言うフリースクールに通っていたようなもんだよね。自分の好きな分野を突き詰めて仲間と議論したりすごく楽しそうだった。万太郎だって語学があれだけできるのに今更イロハじゃないだろう。少し生意気にも見えなくはないけれどせめて学問所は残して一般生徒と区別するくらいにした方がよかった。まぁこれも時代の変革期にはあることなのでしかたないのかな。良かれと思って通わせた学校で違う分野に興味を持ち家業とは程遠いところへ行ってしまうのはタキとしたらなんとも歯痒いことだろう。そこだけは同情するわ。

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95 | 2023-06-12 14:06:38

身分が低いから妾なんであって、わざわざ良家の養女にするのなら、高藤は今の奥さんと離婚して寿恵子を正妻に迎えるつもりですよね。ちなみに当時の法律では妾は合法で、一方、妻の不倫は旦那が自由に処罰できた。二代目首相の黒田清隆なんて妻を殺して事実を隠蔽しようとしたけど、罪にはならなかったし。そんな時代だからこそ、万太郎が駆けつけるのではなく、寿恵子には八犬伝の剣士たちのように、潔く毅然と啖呵を切って、高藤を振って欲しいかな。フィクションならできることだから。

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150 | 2023-07-19 07:40:17

藤丸さんは優しいというのもあるけれど、今まで家族に大切にされてきたんだなということがわかるエピソードだった。今までも波多野さんや万太郎に甘えたことを言ってる時があったけれど、末っ子気質みたいなものだったのか。他者と争うことを好まないのは悪いことではないけれど、理由を探して逃げることは良いことではない。逃げようが逃げなかろうが心の中に痛みは残るし、それを引き受ける覚悟が必要。助けてと言われた万太郎はどう返事をするのだろう。美味しそうな揚げ芋に使われていた芋は男爵のように見えました。もうこのころあったのだろうか?少し時期が早いかな?川田男爵の恋文の話にまで想いを馳せてしまった。それにしても藤丸さんはかなり裕福な家庭の出だと分かる逸話な気がした。

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201 | 2023-08-21 14:00:14

やはり田邊教授はモデルになった人と同じように溺死してしまいました。きっと聡子はショックをうけていることでしょうね。海に誘わなければと悔やんでいる筈です。でも少しだけ救いなのは田邊がいろいろ吹っ切れたのか、楽しそうだったことでしょうか。後任の徳永が田邊の痕跡を消していると藤丸は話していますが、もしかしたら留学先の違いが大きいのかもしれません。徳永はリンネ以来の植物分類学に関する伝統があるドイツに留学しましたからね。アメリカで学んだ田邊とは異なるところがあるのかもしれません。できれば人間関係の問題ではなく、そういう学問上の理由であって欲しいです。

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245 | | 2023-09-25 12:49:56

まさか最終週の月曜に万太郎も寿恵子も死んだ後の世界が描かれるなんて!なんて斬新な朝ドラなんだ。人生は平等に時を刻んでいるはずでドラマの中でも同じ割合であってもおかしくないのに、2人の若い頃が長く長く描かれた。人生の楽しい頃に焦点を当てていくっていいな。悲しいことは少なくして自分の人生を振り返る時もこうありたいなと思う。それにしてもナレーションだけだと思っていた宮崎あおいさんの登場と鶴ちゃんが松坂慶子さんになっていたのには驚いた。素敵な演出ですね。

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132 | 2023-07-05 23:39:41

田邊教授をとことん悪者にしない脚本のうまさに唸りました。私のものになれと極端な事を言う場面があるすぐそばで、嫁が田邊のかわいい一面を披露している。枕だけを人力車に乗せて散歩する様子もなんだか目に浮かぶ。学内での微妙な立場も語られた。そしてあれだけのことがあったすぐ後に嫁が寿恵子に教授の力になってとお願いしたと言う時も、余計な事をしたと怒るのではなく優しく肩を抱く。高藤の時とは逆のギャップに萌えた。人は一面だけじゃない。良いところも悪いところも見せてくれるところが素晴らしいと思った。

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246 | 2023-09-25 13:37:04

ナレーションを務めていた宮崎あおいさんの本編登場と、千鶴の晩年役として松坂慶子さんの再登場です。いやあ、このお二人だといつまででも見ていられる感じがしますね。特に宮崎さんはドラマ本編は初登場なのに、ずっと出ていたような存在感です。いきなり昭和33年に飛び、どういうことかと思っていましたが、もしかしたらいくつかのその後と回想、そして何かの再発見で構成される最終週なのでしょうか。スエコザサという週タイトルからすれば、奥さんとの別れも描かれるのでしょうか。

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96 | 2023-06-12 23:23:31

これは時代としか言いようがないなー。今なら到底理解できないことでも当時は珍しくないものだしね。でも高藤と白川の会話の気持ち悪さったらなかったよね。どのツラ下げて今すぐにでもさらいたいとか言ってんのよ。1人メロドラマの高藤は寿恵子が引いていることに気づいてないのが痛いよね。寿恵子は気持ちがないのはもちろんだけど、あれだけ奥さんのことを引き合いに出すのは高藤がどれだけ誠実な人かっていうのを見ているところもあると思う。その質問に答えるたびに株を下げる男‥これは笑うしかないわ。

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232 | 2023-09-13 13:51:13

早川って、もしかしたら土佐で自由民権運動をやっていたあの早川逸馬かな?逸馬の再登場なら楽しみです。土佐と牧野という姓で、寿江子が万太郎の奥さんだとわかれば、もしかしたら相島の方の出資話だけではなく、万太郎の図鑑にも出資してくれるかもしれない。そんな展開を期待したいですね。本当は勝ったと大声でいえるほどのものではない日露戦争に浮かれ、一等国になったと自負し、戦争への傾倒の中、熊楠の神社合祀への反対論はともかく、学問の徒である学者たちが言論統制を始めてはダメ。そんな流れが戦争への一助となったのは七博士意見書などを見ても確かなことで、幕末から維新の時代と変わらぬまま、学者もまた政治家だったと感じます。

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133 | 2023-07-06 07:36:58

田邊教授の申し出は一見良さそうに聞こえるけれど、そこには厳然たる上下関係というか過去の身分制度のようなものが見える。寿恵子を妾腹の娘と言ったように、万太郎を百姓と同列に扱っている。おそらく田邊教授は自分より下の者が持っている才を恐れながらも自分のために利用するのが当然だと思っているのだろう。ところどころで庶民への見下した目線を感じる。嫌な感じがするが聡子への対応を見ると悪い人ではないのかも。万太郎には寿恵子がついていて良かった。そして遠く離れた竹雄の愛情もそこにはちゃんと存在して万太郎を支えている。申し送りがいくつまであるのかわからないけれど、万太郎はピンチにあっても幸せだなと思う。

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169 | 2023-07-31 13:51:48

田邊が切れた理由がわからない、そんな万太郎だからこそ、理不尽に切れたんだろうね。理由は誰が見てもただの嫉妬。鹿鳴館だ、女子教育だと手を広げているわりに、田邊はどの分野でも万太郎のような目に見える評価は残せてはいない。だから田邊には自分が作り上げた舞台の上で、スポットライトを受けているのが、自分の対極ともいうべき無学の万太郎だという事実が許せないのでしょう。しかもその万太郎には権威者への忖度を思いつかないタイプだから田邊からすると始末が悪い。まあ東大に出入りさせないとう判断は、やむを得ないところはあるけど、標本を渡せというのはただの強請り。ここまで自由にやってきたんだから、いきなりおもねるのも違うと思うし、要求をはねつける強さを見せてほしい。

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233 | 2023-09-13 22:36:02

日露戦争後の好景気が渋谷の発展に大きく関わっていたのだと初めて知った。酷い戦いであったと伝え聞く二〇三高地や旅順攻略なども良い風に触れられていて、なるほど今とは違い軍が強いとここまで威勢よく語れるものなのだと思った。花火を見る寿恵子の表情が少し不安げなのが救いではあるのだけれど、当時としては珍しい感情を抱えていたのではと思う。120年に一度のハチクの開花とここからの軍の暴走が万太郎に及ぼす影響はあるのだろうな。合祀問題も出てきて、いろいろ別々に覚えていた事柄がドラマの中で上手く繋がっていって為にもなるドラマだなと思った。

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56 | | 2023-05-15 14:20:40

鹿鳴館建設の予定があるということは、明治13年前後の話でしょうかね。日本史では鹿鳴館時代なんて呼ぶし、ドラマでも叔母のみえは出仕に乗り気のようですし、寿恵子も興味があるようですが、明治維新や明治時代って過大評価されがちですからね。少なくとも当時の庶民の記録によれば、必ずしも鹿鳴館に好意的なわけではなかったし、外国人相手のいかがわしいものみたいなメモありました。むしろそういう庶民の視点を組み入れてみるのも、時に批判的な目ももたなければいけない学者の物語の視座として、良かったのではないかと思います。

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170 | | 2023-07-31 18:19:24

田邊教授の言葉から、万太郎が図譜を出すことは教授には無断だったことがわかる。大学の資料を用いて図譜を出していたなら、その断りを入れるべきだろうし明記しなければいけなかっただろう。野宮の言葉のとおり万太郎はそういう方面においては無知であったし、そもそも関心がなかったのではないだろうか。東京大学の植物学教室の礎を築くことが田邊教授の最も大切にしていることならば、万太郎のやっていることは泥棒だというのも分かる気がする。しかし、落胆している自分よりも大きく嘆いてくれる人が側にいると、なんとなく落ち込んでばかりはいられなくなる状況がリアル。掛け値なしに万太郎の味方の寿恵ちゃんの存在って大きいなあと思う。

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134 | 2023-07-06 14:01:33

さすが旧友はわかっていますね。最も権威ある者に頼りたくなるのは人のサガだけど、必ずしもその人が自分にとって最良の答えを提示してくれるとは限りません。だからこそ佑一郎の言う通り、せっかく知り合えた先達が他にもいるのだから、その人たちにも相談してみるべきです。そこの間口を狭めすぎると、頼るべき相手を間違えてしまうというのは、万太郎に限らず、人生の教訓だろうと思います。佑一郎は札幌農学校だから、あのクラーク博士の精神が身についているのかな。良き師は良き者を育てます。万太郎も当初は世話になったとはいえ、すでに良き師とは言い難い田邊の元を離れる時でしょう。

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33 | 2023-04-26 12:40:06

綾の初恋はあれで終わっちゃったの?幸吉さんの物静かな佇まいが好きだったからちょっと残念。当主と思って大事に育ててきた万太郎を植物学に取られ、綾は幸吉と結婚すると言い出したら婆様は寝込んでしまうだろうけどね。幸吉も名字が出ない時点で主要人物にはなれないのかななんて予想もしてたし。幸吉の元に駆け寄った女性を姉妹だと思いたい気持ちもあるけど、立派な大人の兄弟の汗を拭くってなかなか考えずらい。ここで新しい思想に触れて綾と万太郎はどうなっていくのか、婆様には覚悟が必要かもしれない。

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151 | 2023-07-19 13:51:42

とりあえず藤丸の判断はこれで良いと思います。人生の正解なんてよくわからないし、結局は楽しんだもの勝ちのところもある。実は楽しむというのは案外楽じゃない。経済力とか名誉とかは縁遠くなる可能性は高いし、周囲からの理解も得られにくい。それでも自分が価値を抱いたことに、自分らしく楽しく挑める人生を選択するのもひとつの生き方だと思います。そうやって生きている万太郎という手本がすぐそばにいるしね。少なくとも金も名誉も持ってはいるけど、人の成功に嫌味を言い、誰にも理解されない田邊教授のような人生が良いものだとは思えない人もいる。きっと藤丸もそういう人間でしょう。だったらいつまでも田邊のもとにいる理由はないように思います。

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248 | 2023-09-26 14:01:03

せめて自分で採集したものくらいは細かに地名を書いておいて欲しいよねえ。たとえば日本で一番多い地名は中村らしいけど、全国に700近くあるらしい。だから中村だけだといくら地元の新聞紙に挟んでいても判断が難しい。あれだけ細かな絵図を描くのに、そういうところが雑なのは万太郎らしいけどww。それにしても寿江子の健康が心配ですね。牧野富太郎の奥さんは昭和3年に55歳で亡くなっているようだから、戦後まで生きたことになっている寿江子は、史実より長生きしていることになってはいるけど、それでも寂しい感じか拭えません。

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135 | 2023-07-07 07:40:30

学のない人を虫けらと呼ぶことを恐ろしいという佑一郎。その虫けらこそ底力があることをちゃんと見抜いている。本当に頭が良いというのはこういう人のことを言うのだろう。世の中を俯瞰的に優劣なく見ている。万太郎が人の出会いの能力に長けていることもわかっているのだろう。田邊教授がすべてではないというアドバイスは視野狭窄を起こしかけている万太郎には神からの声のように聞こえたのでは。すっかりやる気に満ちた万太郎はさらに植物学にまい進することになるだろう。寿恵子のお金の相談など耳には届かない。寿恵子も相談するのではなくて自分で判断して生きていくことを求められるのだろう。寄りかかって生きたい人には到底無理な生活だ。

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152 | 2023-07-19 19:23:04

大学を休学して万太郎の観察をすると決めた藤丸はすっかり明るくなって、牛鍋屋でもこんな風に元気だったかな?と思うほどだ。図譜の山桜の画は本当にそこに桜の枝があるのかと思うほど美しく、波多野が指でなぞっていたのが印象的だった。徳永准教授が的確なアドバイスをくれて、みんなととても良い関係を築いているように見える万太郎だけれど、田邊教授とはさらに難しい局面に入ったのだとその表情からも分かる。ただの素人は敵ではないけれど、学者ならば田邊教授の力が及ぶところとなる。藤丸のことを念入りに頼んでいた波多野の表情がどことなく寂しげなだけではないような気がするのは深読みしすぎだろうか。

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34 | 2023-04-26 13:54:10

万太郎と綾が声を同時に「姉」「弟」と言うシーンは、二人がその関係を変える気が無く、結婚はしないという意思を暗に表明しているわけで、うまい演出だと思う。また万太郎の言葉はまったくその通りで、自分がその名を知らないからといって「雑草」と呼ぶのは間違っている。他にも小鳥とか虫とか、自分の無知を棚に上げて、無造作にひと括りにする言い方はちょっと首を傾げたくなる。ここから万太郎は自由と向き合い、強権的なタキをどう説き伏せ、自分の道を歩むのか、綾と竹雄はどうするのか、面白くなってきました。

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97 | 2023-06-13 14:29:55

田邊教授の腹黒さがはっきりとしてきましたね。洋行して知った合理主義と日本人らしい現世利益的なものが、悪い意味で混じり合った感じです。まあ牧野富太郎が東大ともめたのは有名だし、万太郎も当然ながらこの後、もめまくるのでしょう。でも徳永とは少しだけ近づけたかもしれません。こういうささやかなふれあいが、いつか万太郎を助けてくれるかもね。そして寿恵子ですが、そんなにもやもやしているなら、絵なんか破ろうとしないで、そんな自分の殻を破ればいいのに。

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234 | 2023-09-14 13:26:26

早川逸馬、再登場!いやあ、なかなか貫禄がつきましたね。でもあの熱量は変わらないし、志も変わっていない。自由に関して彼が語ることも、まさにその通りだと思う。負の連鎖は100年や200年では消えない。それはあらゆる国や地域のたくさんの歴史が証明しているしね。ちょっと彼が咳き込むところが気になるけど、万太郎に素晴らしいスポンサーを紹介してくれました。さすがです。次は熊野まで熊楠に会いに行くのかな?野宮の願いを無視する万太郎だとは思えないんだけど。

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71 | 2023-05-25 13:54:52

明治初期は留学といっても数ヶ月から数年、ずぶの素人レベルの者が外国へ行って、まずは語学を学びながら専門分野を学ぶ感じだし、今なら短期留学の聴講生が国に帰るといきなり国を代表する専門家になるみたいなもの。なのに専門外の芸術分野について、日本人で真に理解しているのは数人とか誇れてしまうのが、いかにもその時代らしいですね。まあ今でもどれくらい理解しているのか怪しいものだけどww。学生たちの教授評は後に万太郎というか牧野富太郎が、大学から追われる伏線なのでしょう。

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72 | 2023-05-25 19:33:49

なんだか不穏な雰囲気だな。植物を愛すること以上に逆らわないことが求められる研究室、完璧な美しさのみを求める教授。そこここで命の限り生きる植物を、たとえ不完全でも慈しみ話しかけてしまう万太郎とはそもそもの根っこの部分が違うのだろう。不完全な標本の鑑定をする万太郎、その万太郎と距離が近づく学生たち。万太郎自身、教授と方向性が違うことに気づいたのだろう。それを隠して頑張るのか、外に出ることになっても自分らしさを貫くのか。まだ外に出て通用しないだろうし、どうするのだろう。

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136 | 2023-07-07 13:36:18

伊藤圭介の孫が登場しました。万太郎は間接的にシーボルトに接することが出来たことを喜んでいたけど、シーボルトコレクションには失われた江戸時代の日本が残されていて素晴らしいものの、シーボルト事件では高橋景保という犠牲者が出ているし、個人的には複雑な感情を抱きますね。里中先生が学名に名が残ることばかりに意識が向うことに、疑問を呈しているけど、あれは里中の言葉というより、植物を愛するベランダーいとうせいこうさん自身の言葉だったような気がします。最後に照れた寿恵子が可愛らしかったです。

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202 | 2023-08-22 13:51:39

田邊との子どもが宿っているのなら、聡子もくよくよしていられませんね。実際、覚悟を秘めて、強くなった感じがします。最期にいい人だと田邊ロスとか言っちゃうのが世の常だけど、田邊が偏狭な人だったのは間違いありません。だけど万太郎のように同じ道の先達として、そして自分を発見してくれた人として、しっかりリスペクトすべきところはする姿勢は人として正しい。その一方で田邊や大学の学者たちとは違い、自分はやはりフィールドワーク中心のやり方を貫こうとする姿勢も良い。でも寿江子の苦労は見るに忍びないです。

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249 | 2023-09-26 22:56:16

棚ぼたではありましたが渋谷の土地を手に入れてそれを売って大きな土地を買う、寿恵子の才覚には驚かされます。万太郎は玉の輿に乗りましたね。今日は波多野と藤丸が訪れました。歳を重ねても3人が会えば昔のように賑やかになるのを見るのはこちらも嬉しくなります。ちらりと竹雄の話も出ていたのでもう一度くらい竹雄夫婦もみられるのかもとワクワクします。それにしても松坂慶子さんと宮崎あおいさんのツーショットは篤姫を見ていた人には胸アツですよね。

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203 | 2023-08-22 21:48:35

聡子が語る田邊博士は穏やかで優しく強い。それは博士の素の部分がそうで、聡子には素で接していたからだろう。藤丸が言う「大学に殺された」はそのような見方があるということ。でも聡子の言葉からは周りがどれだけ騒ごうが事故だと信じていることが伝わってきた。博士はキレンゲショウマで思いっきり植物学を堪能し、先達の役目は充分に果たしたからこそ植物学を離れても穏やかでいられたのかもしれない。博士の心を縛っていたのは立場であり、本心ではやはり万太郎を認めていた。そのことも、博士がやろうとしていたことも万太郎には伝わって良かった。そして何より聡子が博士との暮らしをこの先も守ろうとしていることがわかって、本当に幸せだったのだと思った。

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