らんまん

2023年7月期 2023年4月期
総合評価: 3.57 / 5.0 (回答者数60人) 517 位 / 1001件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.5 /5.0(70.4%) 576/1002件中
キャスト 3.9 /5.0(78.6%) 543/1002件中
演出 3.6 /5.0(72.4%) 525/1001件中
音楽 3.8 /5.0(75%) 335/1002件中
感動 3.6 /5.0(71.2%) 251/997件中
笑い 2.8 /5.0(56%) 524/997件中
スリル・興奮 3.0 /5.0(60.6%) 587/994件中
254コメント
153 | 2023-07-20 00:18:53

万太郎は藤丸に休むんじゃなくて自分を探しにいくんだ!みたいに励ましてましたね。あれで道がひらける人もいるし、それぞれの受け取り方だとは思うけど藤丸は何度も休みたいって言ってるし心が疲れちゃった時には何にもしないって時もあっていいと思うんだよなー。とにかく大学に行くのが嫌だとか疲れたって言うのであれば少し休憩が必要かも。それよりも波多野さんの方がやばいよね。藤丸より精神状態か危うそうで気になるなー。

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171 | | 2023-08-01 00:07:42

今回のことは万太郎が悪かった。それは分かる、分かるけどここぞとばかり怒りを乗せに乗せてくる田邊さんもなかなかだよね。万太郎に触発されていく周りの人を見ていることがずっと面白くなかったんだろう。苦々しく思ってはいたがキレることの程ではないし、そこでキレれば自分の分が悪いことは分かっている。だから今回のことは田邊に取って最大のチャンスだったんだと思う。よくつらつらと恨みつらみが出てきたもんだよ。これで万太郎もようやくわがままを自覚するのかな?土佐の標本を渡すのはなんとか避けたいな。

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98 | 2023-06-14 07:39:04

田邊教授は手順や誰がということよりも自分に利があるかどうかが判断基準であり、それに伴う責任などもどんな相手にも負うことを求めている。それは利のみでつながる関係であり、そこには尊敬など心理的なものが介在する余地はなさそうだ。万太郎に対して厳しい態度を取っていた徳永准教授は手順や立場などを重要視する代わりに、責任は上の立場の者が負うべきと考えていることが明確になった。田邊教授は徳永に対して矛盾の塊だと言ったけれど、人間なんて矛盾の塊なものだし人間らしくて良いと思ってしまった。

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137 | | 2023-07-07 23:16:47

小さい頃すぐに熱が出て自分は長生きできないのでは?とでも思って生き急いでいるのだろうか。自分がその道を切り拓くんだ!と意気込んではいるけれど、やっぱり留学ぐらいはした方がいいんじゃないかな。急がば回れって言葉もあるくらいだし、留学だって植物学ならもっと知識は深まるし人脈だってできる。その頃なら新種だってまだまだたくさんあったろうし。やっぱり見る人が見ればいいとこどりに見えてしまうのよ。それにしてもこの夫婦、一体どうやってお金を稼いでいるのかしら?峰屋の財布が夫婦の財布だったりするのかも。

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250 | 2023-09-27 15:15:44

博士号授与の話に対して過去のいろいろなことを理由に受けようとしない万太郎。それに対しての波多野の「傲慢だ」という言葉。波多野が引き受けたという賞賛と引き換えに生じる責任。偶然か必然か植物学の黎明期に立ち会ったこと、世界的に見ても分類学の第一人者となった万太郎が、やはり同じように引き受けるべきものなのだろうと思う。煮え切らない万太郎の背中を図鑑が売れるというとんでもない言葉で背中を押す寿恵子が寿恵子らしいし経営者らしい。ただただ植物を愛し続けた万太郎はすごい。でも本当にすごいのはいろいろあっても尚、万太郎が周りから愛され続けた事かもしれないと徳永教授の顔を見ていて思った。それにしてもどんどん存在が透明感増している寿恵子が心配で。病院では何といわれたのだろうか。史実通りになりそうで悲しい。

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48 | | 2023-05-05 13:58:07

万太郎と綾は、それぞれの道を決断し、歩き始めました。残るは竹雄。使用人だし、本来ならば自分の思いだけで決められる立場ではないけれど、タキの厚意によって選ばせてもらうことができた。急に自由を得た者らしく、戸惑う気持ちは何となくわかります。その中でしっかりと自分の思いを綾に伝え、そして自分の進むべき道を決断したところは、彼もまたひとつ大人になったということでしょう。東京に出る二人にとって、主人と使用人の立場から、友人同士へと変わる第一歩となるのでしょう。

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57 | 2023-05-16 14:09:47

植物学教室宛の紹介状なら助教授である徳永が読んでも構わないでしょうが、田邊教授宛の紹介状を勝手に受け取ろうとするのは、ちょっと常識からズレている。たとえば会社宛の手紙ならいいけど、社長個人宛の手紙を勝手に副社長が読んだりはしないのと同じ。徳永のモデルはおそらく松村任三だろうけど、牧野を嫌ったので有名な人。武家の出で、開成に行っているし、商家のぼんぼんで、ろくに学校にも行ってない奴なんて気に入らなかったのかもね。

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204 | 2023-08-23 13:38:29

みえさんが再登場です。彼女の判断は商売人としては満点でしょう。芸者として有名だったまつの娘として、寿江子も少しは話題になるし、それを目当てにやってくる物好きもいる筈。高級料亭ならすぐに元は取れそうです。でもそれは結局のところ寿江子の価値であり、みえが身内としてしたことは給与の先払いをしただけ。個人的には峰屋との差は元跡取りと姪の差があるので仕方がないにしても、少しは子どもが生まれたことへのご祝儀くらいは貸すのと別にあっても良かったと思うんだけど。お金は大事だけど、その使い方はもっと大事。その意味で、みえの使い方は愛情よりも功利的に見えなくもないかな。

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73 | 2023-05-26 15:28:06

鹿鳴館について、否定的な視点も描いていることは評価できます。明治政府に日米修好通商条約の不平等性を解消したい気持ちは強くあったでしょうが、鹿鳴館の役割などほぼ無いに等しいものです。こんな取り繕っただけの形を真似ただけの西洋化で、本気で諸外国を懐柔しようしていたんだから、当時の感覚に首を傾げますね。それにしても田邊教授は随分と野心家のようです。どんなものも使い方次第なので、野心を否定するつもりはありませんが、残念ながら田邊教授は逆に野心に使われる側の人間のようです。ここからモデルとなった牧野富太郎と東大学閥との確執の芽が生まれてくるのでしょう。

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84 | | 2023-06-04 22:08:04

万太郎と寿恵子の母との会話は清々しいくらいの好青年で、あれが事実なら今にでも嫁に出したい。でも本当のところの牧野さんとスエさんは不倫の末のできちゃった結婚、東京に出てくる前にいとこと結婚していたのが事実。その奥さんはスエが妊娠したと聞くとおめでとうございますって言ったって言うから驚くよね。今の世の中では到底受け入れられないけど、奥さんと妾で牧野さんを支えていた肝の据わった2人の女性が主役でも良かったかも。それを朝ドラに求めるのは酷か。でもさらっとおゆうさんは怖いこと言ったよね。違う男の子を産んでおいてきたと。セーフの線引きを知りたいな。

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99 | 2023-06-14 14:32:30

万太郎の才能について語られていたけど、才能の問題ではないと思う。もし万太郎が土佐でも貧乏な家に生まれていたら、あるいは戊辰戦争で破れた会津とか北海道の開拓民、琉球の農民に生まれていたら、いくら才能があろうと病弱なまま早逝したか、まったく違う一生を送らざるを得なかった筈。才能は適切な場がないと芽吹かない。また寿恵子だけど、妾でなく正妻になるならまさに玉の輿。高藤は嫌いだけど、この時代の男性としては間違いなく成功者だからね。それを袖にするフリとして、クララ先生はアメリカ人の設定で自由論を語らせたのかな感じますが、言うほどアメリカも自由ではなかったはずです。そもそもピューリタンの国だし、自由や開拓の名の元、その頃もまだネイティブアメリカンを虐殺していたしね。だから間違いだとは言わないけど、歴史は成功者の歴史だけではないことを忘れないでほしい。

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18 | | 2023-04-16 21:39:00

英語や漢学といった語学や、そこからの深い学びをしていた万太郎たちにとって小学校の授業は本当に驚くほどつまらなかっただろうと思う。万太郎は年齢的にも1年生ではないけれど、そこからやり直すことを求められたということなのだろうか。藩校は旧制中学(現高校)の前身だったりするのだけれど、なんとなくそこに在籍した人はそのまま中学へ通えるのかと思っていた。もし、年齢で振り分けられたとしたら、万太郎のように行くことをやめた人がいただろうなと思う。

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100 | 2023-06-14 15:09:31

何でも入る器。すごい表現だと思う。それを目的を見つけてパンパンにできる人、スカスカでも満足できてしまう人。きっといろんな人がいる。でもすごい勢いと集中力で生きている人が側にいたら、それなりの能力があったり志のある人なら刺激を受けて更なる高みを目指そうとなるのだろう。書きあがった絵を見てまあまあだと言う万太郎。それに対してまあまあだと返す竹雄。竹雄は万太郎の求める高みが見えているのだろう。クララ先生と寿恵子のやり取りもだけれど、相手を思いやったり心が通じるって本当に素敵だ。きっとクララ先生にも思い当たる人生があるのだろう。少し覗いてみたい気もする。

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154 | 2023-07-20 13:52:24

万太郎の及ぼした影響編というところでしょうか。野田と里中は素直に喜んでいますが、2人は植物学者というより、プリニウスのような博物学者の面があるからかもしれません。そして万太郎を評価しているからこそ、悪い意味でその影から逃れられない田邊。そんな田邊から万太郎のような画力を求められて放逐されそうな野宮は、万太郎の影響で自分のやりたいことに自信を持った波多野と手を取り合いました。バタフライ効果みたいにひとりの存在が次々と影響を及ぼしていくけれど、それは万太郎に限らず、また大小はあるものの、生きている者には誰にでもある力なのだと思います。きっと皆、知らないところでいろんな影響を及ぼしている。だからこそ、良い行いで、良い影響力を与えられればいいですね。

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220 | 2023-09-04 13:56:50

牛久亭さんも十徳長屋を出て行くんですね。これで最初にいた人たちは皆、少しはましな暮らしになったということでもあります。さて万太郎たちですが、女性たちには彼女たちなりの、男性たちには彼らなりの、それぞれ思う所があるようです。特に竹雄の夢は、万太郎の夢に負けず、なかなか困難だとは思うけど、足掻けるうちは必死で足掻いたらいいと思います。万太郎の仕事のように未来に残るものではないかもしれないけれど、何らかの形で未来に繋がればいい。形として残るものだけが人の財産ではないのだから。

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190 | 2023-08-12 12:02:22

藤丸や波多野と一緒だと、万太郎は本当に楽しそうですね。彼らには目に見える支援は難しくても、こうして楽しい時間を共有できることは友人である証だし、間違いなく互いに刺激と喜びは得られる。田邊には得られなかったもののひとつです。そして虎徹くんが見つけたヤッコソウ。こういう出会いを呼び込むのは、万太郎の人柄はもちろんだけど、積極的にフィールドワークを重ね、子ども相手でも貪欲に知識を得ようとする姿勢があるから。まさにどれも田邊には無いもので、二人の差がどこにあるのかわかりやすく理解できます。そもそも自然科学の学者が大学に籠ってばかりじゃダメ。それは形を変えれば、ネットでネタを探して現場に行かずに記事を書く記者とか、地元には選挙以外ではほとんど戻らない国会議員とか、似たようなのが今もたくさんいる。

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35 | 2023-04-27 14:31:46

龍馬に続いて、ジョン万次郎の登場ですか。実際の万次郎はこの時代、東京にいるから高知で会えるはずはないんだけど、牧野富太郎は実際に自由民権運動に参加しているから、可能ならば会ってみたい人物ではあっただろうと思います。どんな交流となるのか注目です。綾と竹雄ですが、二人にとっても良いきっかけの日になったかもしれません。綾は失恋で大人になったし、竹雄は万太郎との関係性を改めて考え、綾との距離も少し近づきました。今後、三人にとって大きな変化をもたらすものになりそうです。

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156 | 2023-07-21 14:02:27

無事に女の子が誕生しました。我が子の名前に、万太郎が考えていた植物の名前をひとつ選ぶのではなく、その草花が咲き誇るべき場所である「園」をイメージしたのは、まさに書籍の中の大きな花園と言うべき、彼が心血を注いでいる植物図鑑の世界と重なるところがあるし、とても良い名前ではないでしょうか。ちなみにモデルとなった牧野富太郎の娘さんの名前も「園子」です。寿恵子は子育てもあり、ここから更に大変になるでしょうが、良い隣人たちに恵まれているのは本当に幸いですね。

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205 | | 2023-08-23 23:42:56

長屋と植物と子供たちの絵がずっと続いていたから今日一気に華やかになって心なしか寿恵子の表情も明るいような気がした。みえおばさんの忠告はもっともで、今まで甘いなーと思っていた視聴者を代弁してくれたようでスッキリした。働きに出る間子供たちはどうしてるのだろうとか余計なことも気にはなったが、いきいき働く寿恵子が見られて朝からシャキッとした気分になった。料亭では早速大物と接触できちゃうあたりはできすぎな感じもあるけどいい出会いがありそうでわくわくする。

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252 | 2023-09-28 13:38:49

波多野と藤丸はもちろんだけど、野宮もそして佑一郎まで手伝いに現れました。ここまた驚くべきはあの長屋の東大落第生の山脇って、なんと坪内逍遥だったんですね。坪内のエッセイに植物の翻訳名について牧野の名前があるようですが、それ以上に演劇人にとって坪内は重要な人物ですし、ドラマスタッフが坪内をリスペクトしたものと受け取るべきでしょう。悪くない演出です。個人的な気持ちとしては大窪とか、何よりも竹雄にも参加して欲しかったですね。

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36 | 2023-04-27 19:24:19

みんな登場人物が自分の立場にがんじがらめで、時代とはいえ辛いなと思う。ただ、綾は幸吉のことを好きだったみたいだけれど、相手を思っていたというより欲していたというのが近いのかも。相手のことをほとんど知らず、立場の違いから丁寧に接してくれていたのを心地良いと感じていたのだろう。竹雄の言葉を奉公人だからというなら、幸吉の言葉もそうだっただろうのに。竹雄の複雑な表情がいろいろ物語っている。一方万太郎は万次郎に出会った。危うさも感じるが、彼から何を学び、どういう影響を受けるのか楽しみだ。

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37 | 2023-04-27 23:02:55

ジョン万次郎が生きていた時代か!歴史上の人物と重なるとなんかちょっと興奮するよね。まぁ万太郎はそんなこと知らないんだけどね。ここで幼い頃勉強した英語が役に立つのもなんかいいね。ただ夫もなく子供たちもいない中必死に当主の代わりと孫たちの養育にあたってきたお婆さんを思うと心がちょっと痛くなるんだよね。この上なく恵まれた境遇をカゴの鳥のように思われるのもモヤモヤする。そこに自由なんて言葉が出てくると厄介なことになるんじゃないか?そんなに自由がいいなら飛び出してみたらいいよね。

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206 | 2023-08-24 07:31:07

やっとというべきか、とうとう寿恵子はみえ叔母さんに頼りました。簡単に頼らなかったことは寿恵子の結婚の時の件によって行きにくいということもあっただろうし、自分たちでやっていくという覚悟があったからなんだろう。内職も頑張っていたけれど、それでも甘いという叔母さんの言葉は厳しい。ただ単に姪が可愛くて手を差し伸べる展開になっていないのがこのドラマの引き込まれる所以なんだろう。厳しそうな仲居頭や今後キーマンになりそうな岩崎弥之助が出てきて、ここからは寿恵子の周りでドラマが進んでいきそう。

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207 | 2023-08-24 13:59:42

明治の新橋は日本初の鉄道の起点だったから、料亭などの花柳界もさぞ賑やかだったことでしょう。そして岩崎弥之助ですが、三菱財閥の二代目でアメリカ留学経験もある財界の大物でありインテリです。だから菊比べも余興とはいえ、ただ美しだけでは彼の心に響かないでしょうね。そこで万太郎の植物を探求し続ける知識と眼力がものを言いそうです。それにしても万太郎と寿江子は本当に仲が良い。ちゃんと互いを理解し、それに納得し合っている。だからこそ甘えたり、許したりできる。そこが大事。夫婦ってそういうもの。

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235 | 2023-09-15 13:41:06

まあ永守の申し出はありがたいけれど、あんな遺言じみたことを言われたら、万太郎のようにせめてもの注文をつけたくなるのが人情というものでしょう。そして綾と竹雄が藤丸と共に旅立ちます。藤丸と波多野はコンビみたいなものだったから、ちょっと寂しいですが、良き旅立ちになればいいですね。綾の酒造りも楽しみです。万太郎は熊楠や野宮の想いを受けて、熊野に旅立ち、東京帝大ひいては国にケンカを売るようです。まあ万太郎の方はケンカだとは思っていないのでしょうが。どうあれ学者だけでなく、自由にものを言えない社会は膠着しいずれダメになります。現代人もそこは忘れちゃいけないところです。とはいえ一部のSNSみたいに批難ばかりで、ちゃんと定義の上に成り立った批評しないなら、言論の自由もただの暴力ですけど。

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253 | 2023-09-28 23:39:20

最終回が近づくといろんな人が集まってくる描写が増えるのは朝ドラあるあるだけれど、こんなに説得力を持って、集まることが自然だと思えるのは珍しい気がする。万太郎が博士になった祝いというのも当然あるけれど、それよりも何よりも万太郎という変人奇人が大成したのは寿恵ちゃんの力だということがみんな良くわかっていて、図鑑完成を間に合わせてあげたいと思ってくれるからだろう。それは万太郎と寿恵子の人柄ゆえ。波多野・藤丸コンビに丈之助が加わって、白いものが混じってなお同じ空気感が素敵だ。そしてまだ夢が語れることも。いよいよ最終回。いつものように送り出した寿恵ちゃんの元へ、願い通り新種届ける展開だと嬉しい。

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19 | 2023-04-17 14:05:33

動機はちょっと不純だけど、万太郎の言っていることはもっともだし、広い世界を知ることは、店にとってプラスになるでしょう。そして綾を巡って幸吉と竹雄とで、秘かなライバル関係が生まれそうです。お姉ちゃん、もてますね。まあしっかりものだし、器量よしならば当然ですね。万太郎は東京で尊敬する先生方に会って、更に植物の世界へと没頭するようになるのでしょう。綾もまた幸吉との出会いなどで、弟とは違う形で、自分が好きな酒造りにはまっていくことでしょう。前途は多難でしょうが、ふたりとも好きな道だからこそ、楽しみも待っていると思います。

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173 | 2023-08-02 07:25:58

並び立ち、共に歩みたい万太郎と、手中におさめ後ろを歩かせたい教授がとても良く対比されていて、この二人の間の溝はきっと埋まることはないんだと思った。万太郎は丁寧に接してはいるけれど、言葉の端々で教授の立場を理解していないことが良くわかる。たくさんの努力をしてきて、名誉も地位も持てるもの全て持っているかのような田邊が、万太郎の植物に愛されている才を妬み恐れているからこそ徹底的につぶしにかかっているのだ。植物学の中心が東京帝国大学であり、その先駆者であるために。自分の精神は自由だと言いながらあおるようにキツイ酒を飲む田邊が、自分に言い聞かせ呪縛から逃れようとしているように見える。かつて藤丸にゆうが言った言葉が思い出される。

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58 | 2023-05-17 13:56:10

西欧的なノブレスオブリージュだけでなく、日本にもかつては篤志家がいて、自分のためにしかお金を使わない今のお金持ちとは違って、私財から社会事業を支援したり、未来ある若者を援助するなどしていました。それが無くなったのは戦後かな。そもそもさまざまな能力のある人間が嘱望された時代だし、その意味で学歴よりも学識の時代であり、柔軟性もあった。万太郎のケースは稀だけど、今だってさかなくんのようなケースもあるわけで、一芸に秀でれば、運良く、目をかけてくれる人が出てくる。本当に縁に恵まれるというのは大事だなと感じます。

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85 | | 2023-06-05 14:05:01

やはり寿恵子は高藤の妾候補ですか。国際化とか名目は立派だけど、結局は自分たちの妾か、外国人の現地妻候補者の選定みたいなもの。没落した武家の娘などは、育ちも良くてお金が無いから、まさにうってつけだったしね。明治維新の暗部のひとつと言えます。早く高藤がフラれて欲しい。でも万太郎もお金を払って弟子入りって、相変わらず放埓にお金を使いまくりますね。まあそこは生涯変わらないわけで、いいとこのボンボンらしいところだけど、どちらも庶民感覚からはズレた人たちで、共感するのは難しいです。

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208 | 2023-08-24 15:21:28

そういえば旅館とかでも仲居さんに心付け渡す習慣ってあったなー。最近ホテルが多いからすっかり忘れてた。ああいう料亭なら心配りのできる仲居には心付けはずむだろうし、寿恵子が働くにはもってこいかも。働いている間の子どもたちのことまできちんと触れられていて、この台本は細かいところまで行き届いてるなと感じる。昔はコミュニティーで育てる感じだったし、上の子が10歳くらいになれば充分子守要員だったし。八犬伝が質入れされていることを知って、さすがの万太郎も動揺してた。肩もみだけでなく寿恵子の頑張りがどこかで報われるといいな。

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59 | | 2023-05-17 14:22:14

あまり周りと自分を比較することなどなさそうな万太郎だけれど、さすがにあれだけ小学校中退だからと言われたら少しは気になるのだろうか。それでもひるまず自分の意見を言い、通すところが万太郎の強さだと思う。助教授の徳永ではなく、田邊教授にこだわったのも勘が鋭いというべきか意思が強いというべきか。どちらにせよ田邊教授だからこそ理解してもらえ、出入りを許してもらえた。ただ、徳永の言う通り、秩序や常識にとらわれない万太郎がいろいろかき乱すんだろうな。

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221 | 2023-09-05 13:41:07

藤丸の決意は彼らしいと思います。職人の勘と技も良いと思うけど、そもそも発酵食品が多くあるこの国で、醸造など発酵の科学がもたらす恩恵は大きい筈ですからね。そして野宮の件ですが、戦前の東大は自分たちが国をリードするというエリート意識が強すぎて、森林太郎(鷗外)の脚気論争で多くの死者を出し、ビタミンの大発見を邪魔したとか、日露戦争前の七博士意見書で世論をミスリードし、その後の戦争拡大主義に結びついたとか、悪い方に向かわせた歴史的事実が、いろんな分野で存在しています。学者だから公平だということはない。でも学者とか専門家とかプロとかいう人たちが歪むと、世の中も歪んでくる気がします。

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174 | 2023-08-02 11:35:54

日本の植物学の先駆者であり、学会のトップである田邊教授がNoを突き付けているんだから、当然博物館の方々も出入りを認めることはできないし、研究者として日本での居場所は無い。トガクシソウ事件の時に波多野が伊東に対して同じようなことを言っていたが、万太郎もその立場になったということだ。居場所のない万太郎が、自分を評価してくれているマキシモビッチ博士の元へ行きたいと思うのは当然の流れ。ただ、博士も万太郎のことをよく知っているわけではない。ただ、今までの功績がたくさんあるだけに心の余裕があるだろうから敵視はされないかも。

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254 | 2023-09-29 09:54:52

大震災から立ち直って仕込めたという酒も、寿恵子が笹に似ているという話も、若くて亡くなった母がバイカオウレンの花と共にいるという話も、すべては最終話に繋がっていたのか。そして下戸の万太郎ですら美味しいと思える酒ができたことは素敵だし、寿恵子との出会いが下戸でカエル様であったことを思えばなおさら感慨深い。お互いがお互いのことを太陽だと思える関係は素晴らしいし、学名の中でずっと一緒にいられることを喜ぶ寿恵子が少し羨ましくもある。万太郎が生き生きと野山で跳ねる様を愛おしいと思えばこそ、ずっと支えてこれたのだろう。決して良い夫とは言い難い万太郎のことを憎からず思えるのは、寿恵子の万太郎を見る目が優しくあたたかく幸せそうだからだと思う。終わってしまったのにしばらく心温かく過ごせそうで。今でもきっとどこかの野山を、今度は二人で巡っているのだろう。

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20 | 2023-04-18 17:57:43

植物と東京で敬愛する先達に会えるかもしれないことで、浮つく気持ちはわからないではないけど、万太郎の様子はちょっと落ち着きが無さすぎるし、やりすぎな感じもしないではないですね。田舎の長男といえば、昭和の時代でさえ、家長になる者として厳しく教育をされているし、酒の味も確認しないで任せきりなんてのは許されない筈。味なんてわからなくても、形式的にでもひと口飲んで、杜氏たちにねぎらいの言葉をかけるのが長男の役目であると思う。言葉が厳しいわりに、いくら甘い祖母でもあれで許されるわけがない。田舎とはそういうところだし、長男とはそういうもの。姉との対比を出したいのだとしても、もう少し時代なりのリアリティが欲しい。たとえ本物の牧野富太郎がそう育ったとしても、時代の標準を見せておくのは、こういうドラマでは必要だと思う。

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60 | | 2023-05-18 00:04:15

万太郎にとっては小学校から満遍なくいろんな知識を積み上げる教育はつまらなくて時間が勿体無いのだろう。自分の好きを突き詰めてそのことだけに集中して結果を出すのは楽しいし、後を知っているだけに天才とはこういうものだろうとも思う。ただ徳永たちが言っていることも分かる。つまらないと思う授業も受け苦手科目もちゃんと努力して試験にパスして通える最高学府なのだ。横入りやいいとこ取りは気分が悪い。だからただの意地悪で入れないとは訳が違うと思う。私だったら嫌かもしれない。

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175 | 2023-08-02 13:34:11

牧野富太郎の場合、マキシモビッチが亡くなり、ロシア渡航は出来なかったけど、万太郎もそうなるのかな。でもこれは現代にもつながる問題が隠れている。本来、良い人材を発掘し、育てることが大学の意義なのに、田邊は我欲で有能な人材をみすみすロシアに渡してしまうところだった。今も政府が学問の場である大学に成果主義を押し付けたことで、基礎研究は予算が下りず、有能な若い学者が海外で研究をし、国籍も移したりしている。テレビや新聞はそんな人がノーベル賞を取ったりすると日本人扱いするけど、実はおかしな話。何にしても万太郎のように行き詰っている人には、日本にこだわる必要はないと言いたいですね。

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222 | | 2023-09-05 16:04:55

竹雄と綾は稼ぎに東京に出てきたというより、稼ぎながら醸造の研究者を探すために出てきたということか。ならば酒問屋の息子で菌を研究したい藤丸は適任だろう。藤丸の申し出を聞いた時の綾の顔が今までになくキラキラしていて、本当に酒造りが好きなんだと感心した。この3人でどんな酒を造るのか楽しみでしかない。一方の波多野と万太郎。野宮の苦しい立場はおそらく万太郎が一番わかると思われ、それを打開することがとてつもなく難しいということも骨身に染みているだろうし。それぞれの見上げる月が同じなのに違って見えるのが面白い。

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101 | 2023-06-15 13:59:32

田邊は残念ながら西洋における科学者の在り方までは理解していなかったようですね。結果をまとめて世に出して初めて成果として評価されます。百聞は一見に如かずと言う通り、古今問わず留学での知恵はある種の宝ですが、人は見た印象に騙されやすい生き物です。見たからこそ騙されるとも言えます。まあ一度、ちょっと海外旅行をしただけで、専門家扱いされた時代ですし、そんな薄っぺらさが明治の一面なので仕方ない部分もあるのですが。さてついに寿恵子に婚姻を申し込むため、仲人と釣書の準備が出来ました。仏滅、上等です。科学者がそんなの気にしてどうする。さっさと高藤に一泡吹かせて欲しい。

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49 | | 2023-05-06 19:42:10

竹雄が見送る側に立っていたのにくるっと着物の裾をまとめて万太郎について行ったのは良かったなー。甘ったれのお坊ちゃんが付いてきてくれと言ったわけでもなく、過保護な婆様が付いてやってくれと言ったわけでもなく、自分の親にはそれとなくその道を見せられたような気もするけど最後は自分で決断した。万太郎も1人で行く気になってたしね。竹雄が言うように万太郎は日雇いで3日稼いだら4日寝込むタイプ。その弱さが心配だな。

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86 | 2023-06-06 09:13:05

当主として育ったのに、どういう相手にでも必要とあれば頭を下げれるのはすごいなと思う。竹雄が見ていたら何か言いそうで。嫌がらせで砂をかけられても、骨が折れそうという感想のみでやめる気はさらさら無さそうで、なんなら住み込みも辞さない勢い。信念があるとこうも何でも乗り越えられて、多少のことは気にならないものだろうか。やはり何事か成す人は、それほどの集中力と丹力でもって物事に当たっているということなのだろうか。自分の庇護の元から巣立とうとしている万太郎を見る竹雄の心の内を考えると辛いものがある。どこまでも一緒に走ろうと思っていたのだろうけれど、思いのほか万太郎の翼は力強い。本当に佐川に帰ってしまうのだろうか。

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116 | | 2023-06-26 00:28:31

あんなに可愛がっていた孫だもん、近くにいてほしいよね。自分が長くはないと思ってるし尚更だよね。孫を見るまで死にたくないと思うのに、お医者さんに頭を下げられてしまう気持ちを思うと切なくて悲しくて仕方がありません。寿恵子もこっちでと言ってくれたのに、世界はマキノを待ってくれないでしょう。そんな孫の背中を押すタキさんの気持ちに涙が出ました。自分のエゴで引き止めるのはやめたのですね。せめて最後の時は万太郎がそばにいてくれたらいいなと願います。

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21 | 2023-04-18 23:42:16

なーんかモヤモヤする。女だからという理由だけで何もかもが制限されている綾があれだけ家業のことを思う中で、昼行灯と揶揄されても気にせず好きなことだけをしている万太郎を見ているのが辛い。なにかを研究する人を軽んじているわけではないけれど、お金と時間がなければできない仕事だよね。まだ仕事にもなっていないで自分の好きに一生懸命な万太郎にこちらがどこまでついていけるか試されているような気分になる。それより竹雄や幸吉や綾が幸せになるのを見届けようと思う。

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102 | | 2023-06-16 04:14:53

悦に入る田邊となんとも言えない顔をする一同が面白かったですが、こういうところを見ていると万太郎はやっぱり商人の子だなと感心してしまう。損して得取れではないけれど田邊が自分の利でしか動かない人間だと見抜いて懐に入り結果万太郎の意のままにしてしまう。気に食わなければ燃やしてしまわれる可能性もあった中謝辞で堂々と田邊教授のおかげって書いちゃうところがしたたか。これが家業に向いていたら実家はますます繁盛しただろうね。

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138 | 2023-07-10 14:07:49

田邊教授は成果を出したくて焦っていますね。成果主義ではなく、基礎研究の充実をというのはノーベル賞を受賞した日本人科学者たちが口をそろえて言っていることだけど、日本の大学教育が知の探求からスタートしたというよりも、西洋に負けるなという実利的な功名心から始まっているところが、いまだに大学は良い会社に入るための手段になっている現代につながっているのかもしれません。まあ2年生たちのように、急ぎたがる傾向は時代に関係なく、若者の特徴だと思うけど。

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139 | | 2023-07-10 14:55:31

本を出すと言うことは、またまた寝る間を惜しんで大畑印刷所に入り浸りの生活が始まると言うことで。しかも今回は文章なしの図録のみだとか。その膨大な量の印刷を考えたら前回の比ではないだろう。本を出すと言う言葉で喜んだ寿恵子も帰れないと聞き心配でたまらないのが透けて見えた。一方の大学では新2回生が標本作りをイヤイヤやっている。今の4回生コンビだって万太郎のことを便利だと言っていたくらいだから人のことは言えないのだが、過ごしてきた時間があるからこそ後輩へ切れたのだろう。入ってきた理由ではなくどう変われるかが重要と徳永助教授が言っていたが、理由などはきっかけに過ぎずどう変わりどう成長するかが重要なのは現在でもどこでも当てはまることだし、とても心に残った。

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87 | 2023-06-06 17:54:19

実際にモデルになった牧野富太郎も石版印刷の技術を学んでいますね。後年も校正がびっしり入った植物図が残されているし、緻密で妥協のない植物図へのこだわりは、万太郎にも見られるようです。ただ万太郎の一途さは感じられるけど、説明不足というか拙速さも感じます。寿恵子に対してもだけど、当事者に丁寧に説明することができないのなら、もっと情熱的に語り、周囲を呑み込んでしまう魅力を感じさせて欲しいですね。このままだとマイペースなだけのボンボンだし、そのうち元ボンボンになってしまうのだから。

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117 | | 2023-06-26 11:58:26

ずいぶんタキさん弱ってて切ない。呉服屋を呼んで寿恵子の花嫁衣裳を用意している様子はさすが大店で、かつてを思わせる優美で華やかな空気感だ。その呉服屋にある山桜が病気だと言う。タキの姿を重ねて見てしまうのは仕方ないのかな。タキが万太郎に何とかならないかと言うのはもっともだけれど、植物学者とはいえ姿形から分類するのが専門の万太郎が植物の病気ましてや治療法に詳しいとは思えない。それでも植物の道へ進ませてくれた恩から万太郎は必死に探すのだろう。

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103 | 2023-06-16 07:29:29

いよいよ植物学雑誌が出来上がった。教授の指導の下ではなく、万太郎の背中で引っ張る形で出来上がったことが感慨深い。万太郎にとって、誰が考え付いたか、誰の功績かなんてことは二の次だろう。日本人による日本の植物の学問が一歩前進したことの方がとても大切で、だからこそ田邊教授がとても小さく見える。今は人脈や肩書は教授の方が上だけれど、画工さんを雇っているということは教授の植物画は大したことないのだろうし、みるみる立場が逆転する未来が見える。自分の立場が逆転しそうになった時に教授はどう動くかな?それにしても謝辞として教授に対してゴマをすることを忘れない万太郎は策士でもある。植物学者の画だと言われた時の万太郎嬉しそうだったな~

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